上野正彦のレビュー一覧
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上野さんの作品で一番有名であろうのは『死体は知っている』『死体は生きている』であった記憶が。二冊とも読破済み。
犯罪心理学、という観点から、この事件の裏にはこういった心理が見え隠れするものだ、というもの。
たとえば、バラバラ殺人。多くの人は言う。
「なんてむごたらしい。冷徹な犯人に違いない!」
だが実情は違う。殺しはしたけれども、『生き返る』かもしれない。動き出すかもしれない。絶命していないかもしれない。多くの不安がないまぜになって、結局、二度と起き上れぬよう『過剰に』殺傷してしまうのである。
所謂『普通の人たち』が考えるうる『犯人像』が違っている。それを理解してもらえないだろうか。 -
Posted by ブクログ
読書録「死体は告発する」3
著者 上野正彦
出版 角川文庫
P139より引用
“立派な哲学をもったうえで、医学を学ばなければ、道をあやま
ってしまう。
命にかかわる職業人としての、自覚が望まれる。”
長年監察医として多くの死体を見続けた著者による、それらの
死体の中から毒物による死亡例を取り上げた一冊。
架空の毒鳥・鴆(チン)についてから毒物の人体への作用の仕
方まで、豊富な経験を元に書かれています。
上記の引用は、医師による殺人について書かれた項での一文。
人の命を左右する立場にいるのですから、気持ち一つで相手の生
命を奪うことも簡単にできるのでしょう。
医師が足りないからと -
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Posted by ブクログ
あまりに有名ですが、元監察医である法医学者のエッセイ。
例えば樹海で何か薬を呑んで眠るように……なんて考えても、
過剰服薬だけでは
なかなか死ねるもんじゃなくて(普通、呑み過ぎたら吐くよ)
意識朦朧としたまま凍死するとか、
あるいはフラフラの状態で縊死に漕ぎ着けるとか、
第二段階に到達しないと死は訪れない、ハズ。
で、そこを首尾よく超えたら乱歩の「虫」よろしく、
後はジワジワ腐敗という名の死神に蝕まれるワケで、
自殺に妙な美しい幻想など抱くべきではない、
死体は皆、無惨なもの――という一貫した主張には深く頷いた。
ただ、現場を捌く人の苦労や遺される者の悲しみを考えたら
自殺なんか出来ないだろう