上野正彦のレビュー一覧

  • 自殺死体の叫び
    あまりに有名ですが、元監察医である法医学者のエッセイ。
    例えば樹海で何か薬を呑んで眠るように……なんて考えても、
    過剰服薬だけでは
    なかなか死ねるもんじゃなくて(普通、呑み過ぎたら吐くよ)
    意識朦朧としたまま凍死するとか、
    あるいはフラフラの状態で縊死に漕ぎ着けるとか、
    第二段階に到達しないと死は訪...続きを読む
  • 死体は切なく語る
    元解剖医上野氏の2冊目
    普通は死ぬと穏やかな死に顔になるが、死ぬ瞬間に強い怒りやらがあるとそのままの形相で死ぬということくらいしか覚えていない。
  • 死体は語る
    言葉を使って話すことのできない死体からいろいろな状況や思いを汲み取っていく仕事を淡々と語っている。
    全く生々しくないのでさらっと読める。

    昔、「きらきらひかる」というドラマが好きだったので、興味深かった。
  • 女だけの死体ファイル
    女性が加害者・被害者の事件をまとめた本です。
    昭和から平成にかけて、事件のタイプに変化がみられるとのこと。

    昨今の事件は、我の身勝手で知識を駆使してまでも、尊い命を失わせてしまう。
    金欲のために母性愛を失ってしまう人間がいることに哀しくなった。

    それぞれに事情があるにせよ、決してやってはいけない...続きを読む
  • 死体は知っている
    死体の状態から、どのような状況で死に至ったかを知ることができる。
    それによって真相が明らかになる。

    「死」と向き合う仕事はすごく怖そうだと思うが、著者は真正面から向き合っている。
    死と向き合うことで、亡くなった方を尊重できる。
    わかっているけど、怖い。そう思う人が多いんじゃないかと思うだけに、著者...続きを読む
  • 解剖学はおもしろい
    人体のふしぎ

    長年監察医として働いていた著者が書いた解剖学の入り口。
    著者の仕事柄きな臭い話題も多いが、死後の体について読むのは新鮮で面白かった。
    死んだ後は関係ない、と考えがちだが、
    なぜ死んだのか。そこに他者の干渉はあったのか。
    それを解明することが死者や遺族の人権を守ることだと著者は言う。
    ...続きを読む
  • 死体は生きている
    法医学のテスト前に読んだ。娯楽としては決して面白くはないが、死体現象などの知識はテストにかなり生かされた。法医学に親しむための入門書としては面白いと思う。
  • 死体論
    監察医の話。

    死ぬ前に病院などにかかっているとか、病気が原因で死んだことが明確であれば、警察に届けることはほぼ不要だが、それ以外は警察への届けが必要。というのは初めて知った。

    死んだ後の状態(ステージ)を、色わけされた「鬼」で表すらしい。

    地獄に表現される鬼は、死後のなれ果てということ?
  • 死体の犯罪心理学
    な、なるほど、と言っていいのだろうか?
    とても読後感がいいとは言えない。でも、こういう方角からの視点も重視されてほしい。犯人を捕まえるために、そして何よりも犯罪を防ぐために。
  • 解剖学はおもしろい
     監察医をされていた筆者が、法学医の観点から人を語る本。看護学校の授業用に書かれたのを、さらに噛み砕いた書籍。「死体は語る」などのイメージが強かったので、その関係かーと思って読み始めたら全く違う。
     本当に人の器官や中身の話に終始する。時折経験談も入るが、矢張り医者は医者。人体を知っているなぁと感嘆...続きを読む
  • 死体は生きている
    「死体は生きている」3

    著者 上野正彦
    出版 角川文庫

    p143より引用
    “一生の終わりである死が、理由もはっきりしないまま
    葬られるのは、やはり心もとないことだとおもうのである。”

    元監察医である著者による、
    自身が担当した数多くの事例を集めた物と、
    事実を基にした小説をまとめた一冊。
    19...続きを読む
  • 死体は知っている
    「死体は知っている」3

    著者 上野正彦
    出版 角川文庫

    p36より引用
    “いや、目を閉じなければ見えないものもあるのかもしれない。”

    法医学者である著者による、
    死者とその死因にまつわるエピソードを綴った一冊。
    著者の豊富な経験を元にした実例と、
    まるでノンフィクションの様な短篇が収録されてい...続きを読む
  • 男と女の悲しい死体
    題のまんまですな
    男女の死体に関わった監察医が
    どんなストーリーがあったのか
    というのを
    ドラマチックに紹介してくれるオムニバス形式です

    男と女の死体・・・
    でもねー
    私としましては幸せな死に方なのでは?
    と思うんですね
    愛し合っているものどうしが
    一緒に死んであの世で一緒になろう
    もしくは
    この...続きを読む
  • 女だけの死体ファイル
    これはだめだよ・・・
    同じ人が書いた”男と女の~”と比べてしまうと
    悲しすぎる
    オンナは一人きりで死んでいったのよ・・・
    騙されたり
    忘れられたり
    ボロボロになってさ・・・
    その挙句に一人で死んでいくって
    どういうこと?
    もう
    悲しいていうか痛々しいよ
  • 死体は悩む 多発する猟奇殺人事件の真実
    事実は小説より奇なりっていうんでしょうかね〜。読んでて身体がかゆくなってきたorz
    やっぱり、人間まともに死ねてこそ幸せですね。
    自殺イクナイ。何より片付ける人に迷惑です。



    これは余談なんですが、やたら韓国を持ち上げるような書き方が多いのが気になったんですが、実の親が子供を殺すようなことはない...続きを読む
  • 死体は切なく語る
    死体というのは、その人の人生を現しているようだ。
    たとえ、表面上鬼畜な殺人と思われていても、実際にはそこまでに至った経緯やなぜそのようなことになったかを紐解いていくことで、納得の得られる解がある。

    子への無償の愛、孤独に死を迎える老人など、その死体が語るものから上野さんの思いや、事件背景を説明して...続きを読む
  • 解剖学はおもしろい
    [ 内容 ]
    自分の身体を、すみずみまで探検してみよう!
    『死体は語る』の著者が放つ目からウロコの一冊。

    [ 目次 ]
    入門講義 一つの細胞から始まる人体のしくみ
    第1講義 骨と筋肉がつくり出す美男美女
    第2講義 自分のお腹の中を探検してみよう
    第3講義 知ってて知らない男と女のからだの違い
    第4...続きを読む
  • ずっと死体と生きてきた
    死体と向き合う仕事というのは想像以上に大変で、それだけに、此の人の話は貴重である。
    このひとは3千体も解剖(検死だったっけ?)したそうだが、
    しかし、海堂あたる氏とのほとんど解剖されないとの事実と違うような気がするが、どこか誤認識があったかな。
  • 死体は悩む 多発する猟奇殺人事件の真実
    「死体は語る」からトーンは変わっていないし、情報も昭和のものなので鮮度は割り引かれるが、それでも内容の独自性は秀逸。「最近の殺人は昔と違う」なんて繰言みたいだが、作者が言うと説得力が違う。
  • 解剖学はおもしろい
    感想は後ほど。

    2011.10.8
    ちょっと難しい内容だったけれど、勉強になった。
    特に「出生には3つの解釈があった」が興味深かった。
    また、脱線講義が読みやすかった。

    売却済み。