上野正彦のレビュー一覧

  • 死体は生きている
    法医学の重要性が確立され出した時代の、監察医が語る検死のあれこれ。
    「よく死体を見た後でご飯が食べられますね、と聞かれることがあるが死体を見ないと私はご飯が食べられないのですよ」と返したというブラックジョークの通りで、こういう仕事をしている人も世の中にはいるんだ、という根本の部分が書かれている。
  • 監察医が書いた 死体の教科書 「8何の原則」が謎を解く
    特殊な死の事例というか……珍しいケースが取り上げられており、ワイドショーやサスペンスのような感覚で読めます。
    また専門の人には常識だけど知らなかった豆知識のようなものも知ることができ、スッと読みきれます。
  • 死因を科学する
    長年の監察医としての経験と、法医学の立場から
    実際に起こった事件を解き明かした一冊。

    一般に広く信じられている方法ではヒトはなかなか
    死なないことや、死体の色の変化、ファイティング
    ポーズをとる焼死体など、興味をひく内容がてんこ
    もりで続く。

    ただ、事実と推測が混在しているところがあ...続きを読む
  • 死体は語る
    元東京都観察医務院長のノンフィクション作品。

    検視によって、亡くなった方の「人権」を擁護する役目があることを学びました。

    「解剖なんかなんでするんだろう?」という疑問が解決できます。

    知識の補充が出来て良かったです。
  • 死体は語る
    一見事故や病死に見えても、解剖をすることによって隠された真相が見えてくる。逆に、事件と思われた死が実は事故や病死だったり。ネズミモチや検土杖のエピソードはTVで見たことがありました。死者の訴えに耳を傾ける、監察医という職業に誇りと愛情を持っていることが随所に感じられました。私が事件に巻き込まれて異常...続きを読む
  • 死体は告発する 毒物殺人検証
    「毒殺が病死として葬られるのは、もうたくさんだ!」変死体解剖34年の経験をもつ“死体の権威”上野正彦が、途絶えることのない毒殺事件に怒りの筆をとった。砒素、青酸、農薬、睡眠剤、一酸化炭素、トリカブト、覚醒剤、アルコール、猫いらず、クレゾール、シンナー…。古今東西のありとあらゆる毒物殺人の謎を解き明か...続きを読む
  • 死体は知っている
    ゲーテの臨終の言葉を法医学的に検証し、死因追究のためとはいえ葬式を途中で止め、乾いた田んぼでの溺死事件に頭を悩ませ、バラバラ殺人やめった刺し殺人の加害者心理に迫る…。監察医経験三十年、検死した変死体が二万という著者が、声なき死者の声を聞き取り、その人権を護り続けた貴重な記録。
  • 死体は生きている
    変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と。死者が、真実の言葉で生者に訴えかける!突然死や自殺か他殺か不明の変死体を扱って34年。元東京都監察医務院長が明かす衝撃のノンフィクション。
  • 死なないための智恵
    実録犯罪を特集したテレビ番組などでよく見る元監察医の上野正彦さんの著書。
    実際の事件や事故を例に、いざという時生き残る方法が紹介されています。これを読んでいると、事件や事故に巻き込まれてしまうと生き残るのはめちゃくちゃハードモードに思える。巻き込まれないことを祈るのみです。でも、生き残る智恵を少しで...続きを読む
  • 死体は悲しい愛を語る
    タイトル通り「悲しい」ものが多く、こんな悲しいものを自慢げに本にしちゃっていいのか、そしてそれを娯楽として楽しんで読んでいいのか、という罪悪感も。
  • 死体は生きている
    監察医の方の体験談と、考えについて。
    「死者の人権をどう守るか」と言う内容が興味深かった。

    死んだ後のことなんてと思う人もいるだろうが、その死んだ後の処理をする人は必ずいるのだ。

    随分オブラートに包まれているけど、基本グロ寄りなので万人にはお勧めしづらいが、作り話と違った生々しさは中々他にはない...続きを読む
  • 死因を科学する
    前に読んだものと内容はほぼ同じ。死者の死因を解明すれば法医学者の仕事は終わりではない。数分の死亡時間の差が遺産問題を引き起こし、当たらな恨み、怒りを生み出す。だからと言って情で解決できるものでもなく、判断が難しいところだ。
  • 死体鑑定医の告白
    死体鑑定医の上野先生の鑑定依頼の中から9つの話を紹介している。裁判の資料にもなるので弁護士からの依頼も多いようだ。変死体でも自殺や病死の場合もある。保険金詐欺に絡む案件も多いようだ。温泉の湯船に浮かんだ死体の話は興味深かった。溺死の時と水に浸る前に死んだ時の違いで泡沫液が出るとは知らなかった。
  • 監察医が泣いた死体の再鑑定 2度は殺させない
    2017/11/26
    よくドラマ等で「検死の結果が実は違っていた」みたいなのがよくあるが、こんなのはドラマの中だけのものと思っていた。
    「結果が二転三転するなど日常茶飯事」、とあって軽い衝撃を受けた。
    過去に著者が経験した事案を余計な脚色なく淡々と記しているが、まさに事実は小説より奇なり、である。
  • 死体鑑定医の告白
     死体鑑定の再鑑定で実際のケースが書かれている本。
     死因により、体がどんな状態になるのか書かれており、殺人事件を本に書く人は役立つ本だと思う。
     死体の外傷から、現場を想像する。ただ死体を見てきただけでは身につかなかった技術ではないかと思う。外傷を受けた現場を見てきた経験があるのではないのだろうか...続きを読む
  • 自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言
    戦前・戦中・戦後を生きた著者が、現代の日本を「自殺」という視点から書き上げた一冊。戦後教育しか知らない自分にとっては、考え方が少々古いと思うところもあるが、人を自殺に追い込んだ者が罰せられない歯痒さは感じる。法医学の知識・技能に優れた警察の検視官を増強する案は良いと思う。後半1/3を占める第4章は監...続きを読む
  • 死体は語る
    だいぶ昔若い頃に読んで、久しぶりに読み返す
    先生の真摯で優しさに満ちた姿勢に感激
    司法解剖については、ドラマのCSIやクリミナルマインドで言ってたとおりだー、という感じ
  • 女だけの死体ファイル
    加害者が女性の事件に限定した監察案件が紹介されている。女性の犯罪特化している分、監察テクニックを知るエピソードは少なめでちょっと物足りなかった。
  • 監察医が泣いた死体の再鑑定 2度は殺させない
    9つの物語から成る。

    監察医が再鑑定をして本当の死因判定をする。
    時には再鑑定は裁判判決をひっくり返したり。

    この作業のおかげで、真実が分かる。

    さすがに「死体は語る」なので、本当に凄い事だと思います。
  • 自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言
    ・独居老人
    ・夫婦ふたり暮らしの老人
    ・3世代同居の老人

    このなかで一番自殺が多いのは「3世代同居」の老人。
    孤独とはなにかという真相を示す事実。