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Posted by ブクログ
『亡くなった方の人権を守る行為、元監察医の言葉の重みはずっしりと心にのしかかる』
法医学に最近興味を持ち、書店で思わず手に取った。
もちろん、法医学の知識を習得するのに非常に役には立つが、もう一方で“亡くなった方の人権を守る”こと、そしてそれを守ろうとしてくれる、いわばヒーローの様な先生の存在をよく理解できる一冊であった。
本作は、元監察医の上野先生のベストセラー。
実際に先生が検死をしたご遺体から気付いた違和感などの正体を医学的知識が少なくても理解が出来る様、非常に丁寧に語られている。
残念なことに、現在でもご遺体に生前何が起こったのかを隠されたままにされてしまう事は起こりうる、というのが本作を読むとよく分かる。
(例えば、虐待や故意のミスによる死亡など、それらは生者に隠されて、見逃されてしまうことだってある様だ)
ただ、先生はご遺体に残る違和感から読み取る。
それは小さな傷一つから、火傷の跡、死斑など、身体に残されたあらゆる“違和感”に着目し、真実を紐解いている。
真実を紐解くことで、亡くなった方の人権を守っているのである。
また、法医学の知識というところでも非常に勉強になる。
ミステリーを読んでいると、ご遺体の状態などが語られることがよくあるが、この知識があることで「もしかして、被害者の死因は〇〇かな?」など、意外な面から予想できたりもした。
なぜ監察医の制度があるのか、それを実際の先生から語られ、すっと頭に入ってくる作品であった。
Posted by ブクログ
感想の中には内容が古い、時代錯誤のような意見もあるけど30年以上前の本なので当たり前だと思う。
死因十人十色。これが全てノンフィクションなんだなとしみじみ思う。
当たり前だけど片腕だけでも得られる情報は多く、生前を全く知らなくても死体だけで分かることがある。死体からしか得られないことも多々あるんだろうなと感じた。
「死者の人権を擁護するため」というフレーズが印象的だった。
監察医という仕事にどれだけ誇りややりがいがあったとしても人間が死に、死体ありきの仕事。綺麗事では片付けられないこともあったと思う。
相続など人が死んでから起こる問題もある。
感謝こそされど恨まれることももしかしたらあるのかなと思うとやるせない。
リアルなノンフィクションだからこそ色々考えることができて面白い一冊でした。
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