上野正彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ものすごく勉強になりました。
この本を読んで一番思ったことは、自分ももっと物事のウラ側や本質をみなきゃダメだなということです。
溺死と思っても実際は違ったり、病院で亡くなった時の診断名がよくよく調べてみると異なっていたり。
世の中には、表面的なことだけ出して、真相は違うということがたくさんあるのかもしれません。
人間には、人権や尊厳があります。
監察医という仕事は、死者の声に耳を傾け真相を見つけ出す、素晴らしい仕事だなと思いました。
この本を読んで、監察医がどういうものか、たくさんの残酷な症例を少しでも知れて良かったです。
死を考えることは生を見つめること。
学びの多い一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に面白かった!
法医学の本だと知らず、いろいろな死因を考察するミステリーかと思って購入した笑
けどアンナチュラルがすごく好きな私は、労働基準法に関する死因の究明の話も、親子鑑定という話も、とにかくたくさんの話が面白く感じたし、私自身は解剖する必要のない死に方ができればな、と思う笑
わからない事やより詳しく気になる事をchatGPTに聞いてまとめていたら読み終えるのに結構時間がかかったけど、めちゃくちゃ勉強になったし本当に読んでよかった!2も見かけたら買う!
けど一つ気になったのが、親子鑑定に出てくる愛人が提出した確実に人間と鑑定できた肉片と骨は一体誰のものだったのか、言及されずに話が終わる -
Posted by ブクログ
感想の中には内容が古い、時代錯誤のような意見もあるけど30年以上前の本なので当たり前だと思う。
死因十人十色。これが全てノンフィクションなんだなとしみじみ思う。
当たり前だけど片腕だけでも得られる情報は多く、生前を全く知らなくても死体だけで分かることがある。死体からしか得られないことも多々あるんだろうなと感じた。
「死者の人権を擁護するため」というフレーズが印象的だった。
監察医という仕事にどれだけ誇りややりがいがあったとしても人間が死に、死体ありきの仕事。綺麗事では片付けられないこともあったと思う。
相続など人が死んでから起こる問題もある。
感謝こそされど恨まれることももしかしたらあるのかな -
Posted by ブクログ
死から生をかんがえる。
元々「死ぬ」ということに興味が強い私。
10代向けの棚に置いてあったが、勝手に手が伸びた。
読み進めるにつれて、上野先生の経験談にどんどん引き込まれていく。
90歳の著者が語る戦争体験や子ども時代の話は、現在30代の私にとって刺激的なものばかりだ。
監察医という職業も恥ずかしながら初めて知った。
東京大阪名古屋などの都市圏にしか存在しない希少なお医者さんということも。
だーーーっと一気に読んだ。
人にはいろんな死に方がある。
病死、変死、老衰、、いろいろだ。
わたしはどれになるんだろう?
上野先生が診てこられた様々な事件、事故。
読んでいるのも辛い例もあった。
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