上野正彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「死体は知っている」3
著者 上野正彦
出版 角川文庫
p36より引用
“いや、目を閉じなければ見えないものもあるのかもしれない。”
法医学者である著者による、
死者とその死因にまつわるエピソードを綴った一冊。
著者の豊富な経験を元にした実例と、
まるでノンフィクションの様な短篇が収録されています。
上記の引用は、
魂の重さと題された項の締めの一文。
本当に大切な物は目に見えないとは、
星の王子様の中で使われた一言だったでしょうか?
死を科学的に分析する法医学者であったとしても、
感傷的な考えを持たざるを得ない、
理屈で分かる事の出来ない事が、
まだまだこの世には数多くあるようです。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
自分の身体を、すみずみまで探検してみよう!
『死体は語る』の著者が放つ目からウロコの一冊。
[ 目次 ]
入門講義 一つの細胞から始まる人体のしくみ
第1講義 骨と筋肉がつくり出す美男美女
第2講義 自分のお腹の中を探検してみよう
第3講義 知ってて知らない男と女のからだの違い
第4講義 不思議な“からだバランス”の秘密
最終講義 解剖学がわかれば自分がわかる
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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Posted by ブクログ
監察医で2万体の死体を解剖した著者上野正彦さん
の女性が死体に関わった事件ばかりを集めた本です
死んだ我が子を一年半も一緒に暮らした女。
六本木ヒルズにあった瓶詰め胎児。
出産直前に蹴られて流産した母親。
悲しき母子が書いた9文字の遺書。
お嬢様の恩をアダで返した男。
娘の親友の亡骸を娘と間違えた親。
などなど。
結構、記憶に残る事件についても語られてるので読んでて面白かったです。
最近、女性が関わった事件が、大きく様変わりしたと著者の言葉どおり、犯罪にも時代に合わせた流れがあるんだなぁと思いました。
そして一児の母として母親って一体・・と
感動できる話と信じられない話と両極端な話に涙