あらすじ
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毎日数体の変死体を検死して34年。元東京都監察医務院長が、異常死の真相を法医学の立場から初めて明かす、ミステリアスな事件の数々。各紙誌で絶賛を受けた話題のベストセラー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本の法医学界の第一人者の初めての著書。
とても興味深かった。
ミステリーファンとしては当然だが、
既知の大学助教授の殺人事件で、
地中に埋められた死体発見のヒントを与えたのが、
著者と知って驚いた。
今、ドラマで法医学者や刑事の台詞の元ネタは
ここだったのか、という感じ。
エッセイといっても良いような、
淡淡とした語り口も良かった。
Posted by ブクログ
例えば、首を絞めて殺人を犯しました。
隠さなければ。
自殺に見せかける?
手で絞めた跡が分かります。
紐で首を絞めました。
首吊り自殺に見せかける?
首の後ろにも紐の跡が。
では燃やせば?
死んでから燃やすと、気管に煤がつかないのでバレます。
死体は語ります。
下手なミステリーより断然面白いです!!
悪いことはできませんね♪
Posted by ブクログ
死体は語る★4
1989年発行の非常に古い本だがとても有名で読みやすい。
上野先生が経験した興味深い症例をエピソード事に紹介する本。
今の医療技術で可能なDNA鑑定も当時はなかったらしく、子が誰の父かの判定を血液型と人間関係から法医学者が決定していたというのは驚いた。
本の中で紹介されいた著者上野先生の心に残っている言葉をメモしておく。「一人の生命は地球よりも思い」「心正しからざれば、剣正しからず」
泳ぎが得意な人や足のつく浅瀬でも溺死する理由が特に興味深かった。
呼吸のタイミングを誤り口や鼻から水を吸い込むと耳管内に水が入りその結果三半規管を傷害し平衡感覚が失われるから泳げなくなるというものである。納得。これは上野先生が発表した溺死体の錐体内出血という新説である。
Posted by ブクログ
今を去ること30余年前、職場の回覧文書の中に『厚生福祉』があった。業界紙で、厚生省(当時)の動向や、福祉施設などの紹介がされる中で、著者の連載が異彩を放っていた。法医学、監察医制度、行政・司法解剖がどのような意義を持っているかを、著者の経験を交えた具体的な文章で知ることができた。この読書経験が、現在まで医療系や警察小説を読み続けてきたことを支えている。しかし、現実世界では、著者が願った監察医制度は充実していない。海堂尊氏の提唱した死亡時画像診断は、死者の人権を守る意味で有意義だと思う。
Posted by ブクログ
前に読んだものと内容はほぼ同じ。死者の死因を解明すれば法医学者の仕事は終わりではない。数分の死亡時間の差が遺産問題を引き起こし、当たらな恨み、怒りを生み出す。だからと言って情で解決できるものでもなく、判断が難しいところだ。
Posted by ブクログ
変死体を扱って34年の監察医が初めて明かすミステリアスな事件の数々。偽装殺人、他殺を装った自殺…。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。ドラマ化もされた法医学入門の大ベストセラー。
Posted by ブクログ
ミステリー好きなので読みました。よくわかるもんだよなあ。同じ医学でも病気や怪我を治すんじゃなくて
息絶えた人とかかわるんだもんなあ。
でも後ろ向きな仕事ではなくてそこから無念の死や犯人を追詰めたりと前向きな仕事だと思うよ。
Posted by ブクログ
何時死んでもええかなw (嘘)
ってな事で、上野正彦の『死体は語る』
死体に纏わる短編集(笑)
警察24時や未解決事件簿、謎の殺人事件等を観てるみたいw
昔の本じゃけど今でも通じる死体が語る死に方、殺され方、死ぬ事殺される事によって家族や周りの人々に与える影響、利益、損害等が分かる内容。
もしかしたら周りの人間の死は自然死じゃないかも……って考えさせられます
2018年26冊目
Posted by ブクログ
元東京都観察医務院長のノンフィクション作品。
検視によって、亡くなった方の「人権」を擁護する役目があることを学びました。
「解剖なんかなんでするんだろう?」という疑問が解決できます。
知識の補充が出来て良かったです。
Posted by ブクログ
言葉を使って話すことのできない死体からいろいろな状況や思いを汲み取っていく仕事を淡々と語っている。
全く生々しくないのでさらっと読める。
昔、「きらきらひかる」というドラマが好きだったので、興味深かった。