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東京都の監察医として、5千体の解剖、2万体の検死にたずさわってきた。サスペンスドラマですっかり一般的になった監察医は生きている人間ではなく、亡くなった死体と向き合う。死体から様々なことを読み取るという“仕事”を通じて、逆に人の“生きてきたこと”を読み取る。変死体、殺人、事故、自殺と、死因も様々だ。退官後も多くの経験から死に至る状況を推察し、死因の特定を試みる。時には犯人の心理に迫り、遺体発見のアドバイスも求められる。決して美しくない自殺の実態から、事件の真相など、未解決事件への推理のアプローチなど、監察医の見た“事情”が綴られる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年03月05日
監察医だった人のエッセイ。監察医がどうやって死因を特定していくか分かる。監察医の仕事って探偵に近いんだな。死体だけでなく血痕の向き、現場の状況、生前の環境からも情報をつかんで死因を探る。著者の推理自慢がちょっといけすかないけどすごく興味深かった。法医学に興味を持つ医学生は増えてるけど依然として死体を...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
監察医の著者が、死体と事件現場の状況を照らし合わせたうえで推理をする。この本に載っている事件は、実際に著者が関わった事件で、誰もが知っている有名なものもある。事件の裏話なども聞けておもしろいのだが、しかしそればかり続きすぎて少々飽きてくる。しかし第一章の「自殺の真実」はおもしろい。美しい自殺などあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月11日
監察医の視点から見た、自殺と殺人、そして監察医に関してまとめた本です。
偽装殺人のほとんどは法医学のプロであれば見抜けるみたいですね。監察医制度がきちんとしていない地方の場合、逆に偽装殺人は簡単になってしまう可能性もあるみたいです。
何かおかしいなと思ったら、遺体の傷を確認したり、手続き上の書類が必...続きを読む
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