あらすじ
「毒殺が病死として葬られるのは、もうたくさんだ!」変死体解剖34年の経験を持つ“死体の権威”上野正彦が、途絶えることのない毒殺事件に怒りの筆をとった。砒素、青酸、農薬、睡眠剤、一酸化炭素、トリカブト、覚醒剤、アルコール、猫いらず、クレゾール、シンナー……。古今東西のありとあらゆる毒物殺人の謎を解き明かしながら、監察医制度の未整備な“毒殺天国日本”の現状を告発する。
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Posted by ブクログ
「毒殺が病死として葬られるのは、もうたくさんだ!」変死体解剖34年の経験をもつ“死体の権威”上野正彦が、途絶えることのない毒殺事件に怒りの筆をとった。砒素、青酸、農薬、睡眠剤、一酸化炭素、トリカブト、覚醒剤、アルコール、猫いらず、クレゾール、シンナー…。古今東西のありとあらゆる毒物殺人の謎を解き明かしながら、監察医制度の未整備な“毒殺天国・日本”の現状を告発する。
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読書録「死体は告発する」3
著者 上野正彦
出版 角川文庫
P139より引用
“立派な哲学をもったうえで、医学を学ばなければ、道をあやま
ってしまう。
命にかかわる職業人としての、自覚が望まれる。”
長年監察医として多くの死体を見続けた著者による、それらの
死体の中から毒物による死亡例を取り上げた一冊。
架空の毒鳥・鴆(チン)についてから毒物の人体への作用の仕
方まで、豊富な経験を元に書かれています。
上記の引用は、医師による殺人について書かれた項での一文。
人の命を左右する立場にいるのですから、気持ち一つで相手の生
命を奪うことも簡単にできるのでしょう。
医師が足りないからといって、医師免許を簡単に取得できるよう
にはしないで欲しいものです。
毒物もその使い方と量によっては薬にもなるのですから、結局
は扱う側の問題になってくるのかもしれません。
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Posted by ブクログ
睡眠薬を使った「悲しい事件」が涙を誘った。重症身体障害者の息子を睡眠薬を使い眠らせた後に殺害、そして、自ら自殺を図る。
殺したにも関わらず、父親は無罪。この殺人には愛がある・・・、眠らせた後の犯行により息子は苦しんでいない。
一見、理解し難い事件に見えて、今の世の中、将来に不安を持たない人はいないのではないでしょうか。