上野正彦のレビュー一覧
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元監察医が記す様々な事件。物量がとにかく多いので読み応えがある、一般人にはなかなか知ることのできない話なので大変面白い。純粋な法医学と事件の紹介としてなら★4つ。
…のだが、自称「遺体に寄り添う」「弱者に寄り添う」筆者の姿勢がどうにもなー…。いや1929年昭和4年生まれの男性、単行本が出たのが1989年、ならまあそうだろうなと諦めてはいるが、女性や同性愛者に対する態度がひどすぎる。
まず冒頭で「趣味と実益も兼ねて産婦人科でも」とか、この年代の男性の、女性への性加害を俺って面白いでしょアピールだと勘違いしてる無神経ぶりに眉を顰めた。
知恵遅れ(原文ママ)の幼女の将来を悲観して熱湯をかけて殺 -
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読書録「ヒトは、こんなことで死んでしまうのか」3
著者 上野正彦
出版 インデックス・コミュニケーションズ
p46より引用
“ 人体を解剖していて、胃の中から変わったもの
が出てくることがたまにある。そのなかでも意外に
多かったのがハンコだ。諸事情で追い詰められて、
あわてて書類とともに飲み込んだのであろう。”
目次より抜粋引用
“日常にひそむ死の危険
生と死の境界線
意外な死の真相
死の医学”
監察医として長年医学に従事した著者による、
人が死に至る様々な原因について記した一冊。
日常の些細な原因から人の手による命の終わり
方まで、実務経験によって得られた知見が記され
ています -
- カート
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試し読み
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以前から読みたかった本。
ベストセラーになるのも頷ける面白さと読みやすさだった。
三面記事的な内容でかなりライト。もう少し重苦しい作風を期待してたのでちょっと物足りない。
作者の情熱や誠実さ、誇りは随所に感じられて好感が持てる。
書かれた時代を考えると致し方ないとはいえ、かなり価値観が古い。それだけ隔世の感があるにも関わらず、死に対する不思議な魅力や探究心は変わらない。
死者の人権擁護というフレーズが繰り返し出てくる。残念ながら死者に人権はないという現実は当時も同じだっただろう。孤軍奮闘に近い強い信念が感じられる。
監察医制度を全国各県にと願う思いがいまだに達成されていないのが残念でならない。 -
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少し怖いのかと思ってたけど全然普通だった。
むしろひたすら淡々と事例紹介されてる感じで一つの話もすごく短いから読みやすいっちゃ読みやすいけど所謂小説みたいに盛り上がりとかがあるものではないから途中ちょっとだけ飽きがくる…
でもミステリでもそうだけど、死体が出る事件事故が発生した時、残された生者からの情報収集や捜査が主として書かれがちだけど当然死体の方もしっかり調べた上でだもんね。あまり書かれないだけでめちゃくちゃ重要な仕事なんだよなぁと今更ながらしみじみ。
生者は嘘をつくけど死者は嘘をつかない。故に死体の所見から事件が解決した例はただただすごいなと感心した。
私の場合だけど、検死をする医者とき -
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元監察医によるベストセラー。
35年前に書かれたものなので今読むと倫理的にどうなんだろうと思う箇所もちょいちょいある笑
「死者の人権を守る」「死者にも医師を選択する権利がある」という視点には驚かされると共に、著者の強い信条を感じた。
死後解剖を拒否する遺族がいることは知っているが、ただ単に死者の尊厳を保つ為の拒否ならば、それは本当に死者のためを想った発言ではないということを遺族は理解しなければならない。
執筆された当時でも監察医制度は五大都市でしか施行されていなかったみたいだが、現在でもそれは変わってない。「監察医制度を全国的制度に」という著者の願いはなかなか実現されそうにないようだ。
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様々な事件や事故、病気等で日々多くの人々が亡くなっている。凡そ4000人弱の人が日本の1日あたりの死者数で近年は長らく少子化が進んだこともあり、生まれてくる人数の2500名を大きく超えて、1日あたり1500人程度人口が減っていく計算だ。死亡者の大半は犯罪や事故ではなく病気や老衰であろうが、中には自殺などもあり、特に高齢者の自殺は増加している。
本書はそうした人が亡くなった際に、死因を特定する職業として、監察医の著者の体験や監察医の必要性についての著者の考えを記載している。死体は語ると言われるが、死者の見た目(外傷)からだけでなく臓器や骨などの状態から死因を特定していく職業が監察医の役割だ。わか -
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変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、法医学ノンフィクションの大ベストセラー。
元監察医の上野正彦さんによる、法医学ノンフィクション・エッセイ本です。
ドラマ化もされたと書いてあったので調べてみた所、そのまま『監察医・篠宮葉月 死体は語る』というタイトルで2001年からドラマシリーズが放送されていたみたいですね。
私の手元にある文庫本で19版目、何度も重版されたベストセラーだけあって、それこそドラマや小説の中でしか知らなかった監察医という仕事が、くっきり輪郭を持った気がします。
偽装殺人や親子鑑定、外から見ただけでは分からない、死体に秘められた真実を明らかにする監察医という仕事。ときには -
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法医学、監察医をテーマにしたドラマを見たことがきっかけで興味を持って読んでみました。
夜、眠れなったらどうしようと思いましたが、そんなことはありませんでした。
昔昔の出来事からニュースで知ってるぞという大きな事件まで、死因を導き出すための『死者との対話』、そこから浮かび上がる人間模様が綴られています。死因というものは一般人が思うよりもかなり重要なものらしい。
死者の人権を守る、社会的最小単位である家庭のあり方を見直す、という言葉が繰り返し出てきますが、元々は役所の厚生福祉や保健などの衛生業務にかかわる人が読むための情報誌での連載だったそう。なるほど。