糸井重里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
帯は、
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あなたなら、
この旅に誰と出かけますかーー?
豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに
7人の人気作家が紡ぐ「旅と人生」
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小説5編と随想2編が収められています。
表紙の暗闇のなかの流れ星と、
車窓から漏れる灯りが素敵で。
以前、文学YouTuberの寝台列車のなかでひたすら読書する動画を見たことがありますが、列車とか旅は非日常感があってドキドキワクワクしますね。
列車をテーマにしても、オーソドックス(私の中では熟年夫婦やカップル)な物語だけでなく、友情や幽霊が出たり、感染症の流行で乗 -
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ネタバレインターネット的、とは
インターネットという、フィルターで、
物事がどう変わるかを書いた本。
秀逸なタイトル。
低く価値を見積もられていたモノが発掘されたり、
多様性や、勢いが重視されたり、
色々なもの見つかるパンドラの箱と表現されたり。
でも、インターネットを使うハードは、
結局は人のからだ。
本当の意味での豊かさは、体が資本であることには変わり無いだろう。
コンテンツが増えるので、消費する側にも優先度を意識する必要がでたり、消費者にもセンスが求められる。
古い本とは思えないほど、インターネットを言い当てている本でした。
糸井重里さんの、他の本も読みたくなりました。
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Posted by ブクログ
会社の規模も形態も、もちろん自分が働く会社とはぜんぜん違いますが、【働いていくなかで大事にしたいこと】だったり【こんな姿勢でありたいなあ】と共感することがたくさんあった本でした。
糸井さんがほぼ日を上場させるときに「できる限り、ぼくらが普段使っている言葉でじぶんたちのことを説明しました」というのがとても印象的でした。そのマインドがこの本にも溢れていて、メモしたキーワードがたくさんありました。
経営の本って苦手だと思っていたけど、こういうふうに説明されたらわかるんだな…と、ふだんの自分の話し方や伝え方を振り返るきっかけにもなって良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに予言の書。今読んでも新鮮で一つ一つが納得させられます。
P57 インターネットのことを「リンク」「シェア」「フラット」「グローバ ル」というふうに整理して語ってきましたが、こういう整理をしているひまがないと きには、ぼくは、インターネット的とは、“Only is not lonely” ってことだよ、と言い たい気持ちです。
P79 「ほぼ日」を始めたきっかけ
四十五歳の頃、ものをつくることへの危機意識を、この流れのままだと「将来、め しを食えなくなるんじゃないだろうか?」と、とてもリアルなかたちで感じるように なりました。
「いまはよくても、このシステムの中では、つくり手としてダメ -
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インターネットそのものについてよりも、インターネットをめぐって広がりつつある「インターネット的」な思考の様式や社会のあり方、人間関係について語った本。
読み始めたとき、これはマクルーハンの言う「メディアはメッセージである」の糸井重里ヴァージョンなのかなと予想した。始めの方で、インターネットと「インターネット的」の違いを、モーターとモータリゼーションの違いになぞらえて説明しているところがあって、そうそう、マクルーハンも蒸気機関車の例を出して、メッセージを運ぶメディアがそもそもメッセージでもあると述べていたな、なんて思い出していた。
でもこの本はマクルーハンの主張とは違う。「インターネット的」はじ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ
震災当時、小学生だったので原子力発電所が大変なことになっているということくらいしか知らないまま大人になってしまいましたが、今になってでもどういう研究が行われていたのか知ることができて良かったです。
放射線の実験をする研究室で、高い反応が出たから機械に異常がないか探したら外から放射線が持ち込まれていたという話、興味深かったです。
目に見えないので、あっても気づかないし、無くてもあるのではないかと不安になることがある。
そういう伝えづらいものに対して、しっかり検査してデータとして真実を伝えてくれた人がいたということの有り難さをとても感じました。
声を大きく上げる人は信用できないという話もたしか -
Posted by ブクログ
インターネットのことも書かれているけれど、もっと広い、人間としての在り方のようなものが書かれていると感じた。
まずはっとしたのはメディアの見方。
子供を殺した母親について"鬼のような母親"とレッテルをつけてそれ以上は追及しようとしない。答えが出にくい問題をしつこく考えない。
確か山田詠美の「ぼくは勉強ができない」にも似たような話があったはず。
早々に答えを決めてしまうことで思考が停止してしまう。
自分も比較的答えが出ないことをダラダラ考える&話すことが好きな方なので、これは寂しいことだと感じた。
答えのない問題を話し合う中で気づくことも沢山あるから。
(最近だと某