糸井重里のレビュー一覧
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ネタバレ読み進めるのに時間がかかってしまったけど、証券会社で働いていた自分が読むと、面白い視点が多かった。
「上場を、企業が強くなるためのエクササイズのようなものだととらえることができないか」という糸井さんにびっくり。テストなら「まず解ける問題60点を先に解答してから、残りの問題を解く」というやり方ではなく、誰にも解けない1%の難問に突っ込んでく姿勢とか。
『できるかどうかはわかりませんが、「幸福」を基準とした資本主義のようなことができないか』という糸井さんの言葉にグッと来たし、それをほぼ日の皆さんの世界でコツコツ実践されてるんだなーと感じて面白かった。 -
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ネタバレ通勤にはいつも二冊本を持っていきます。
小説とそれ以外の二冊を
気分や疲労度合いで読み分けてます。
疲れてて頭が働かないときは、小説を読んでます。
本書は、朝の出勤時間(一番頭が元気なとき)に読んでました。
きっかけは、たまたまYouTubeで糸井さんのインタビューを見て、久しぶりに糸井さんの言葉を読みたいと思い。
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まるで、予言の書!
話題の名著、文庫化
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2001年に新書で出版されたものが文庫化。
インターネットがもたらす効果と、周辺について。
面白かったのは
消費にもクリエイティブが必要ということ、
リンク・フラット・シェアな考え方、
なんだかんだ言っても源氏物語の時代から
人の感情って変わらない部分あるよね、ということ。
正直、糸井さんの言葉って
抽象的だったり、こーゆーこと?と考えながら読むので
私的にはパワーを使うのですが、
久しぶりの糸井さんの言葉を感じられる嬉しさが強かったです。 -
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帯は、
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あなたなら、
この旅に誰と出かけますかーー?
豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに
7人の人気作家が紡ぐ「旅と人生」
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小説5編と随想2編が収められています。
表紙の暗闇のなかの流れ星と、
車窓から漏れる灯りが素敵で。
以前、文学YouTuberの寝台列車のなかでひたすら読書する動画を見たことがありますが、列車とか旅は非日常感があってドキドキワクワクしますね。
列車をテーマにしても、オーソドックス(私の中では熟年夫婦やカップル)な物語だけでなく、友情や幽霊が出たり、感染症の流行で乗車が叶わなかった親子がいたり、糸井重里さんや、小山薫堂さんの随想だったり、とても新鮮で贅沢な一冊です。
ボリュームも少なく、雑誌をめくるような気分で読むことができました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレインターネット的、とは
インターネットという、フィルターで、
物事がどう変わるかを書いた本。
秀逸なタイトル。
低く価値を見積もられていたモノが発掘されたり、
多様性や、勢いが重視されたり、
色々なもの見つかるパンドラの箱と表現されたり。
でも、インターネットを使うハードは、
結局は人のからだ。
本当の意味での豊かさは、体が資本であることには変わり無いだろう。
コンテンツが増えるので、消費する側にも優先度を意識する必要がでたり、消費者にもセンスが求められる。
古い本とは思えないほど、インターネットを言い当てている本でした。
糸井重里さんの、他の本も読みたくなりました。
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会社の規模も形態も、もちろん自分が働く会社とはぜんぜん違いますが、【働いていくなかで大事にしたいこと】だったり【こんな姿勢でありたいなあ】と共感することがたくさんあった本でした。
糸井さんがほぼ日を上場させるときに「できる限り、ぼくらが普段使っている言葉でじぶんたちのことを説明しました」というのがとても印象的でした。そのマインドがこの本にも溢れていて、メモしたキーワードがたくさんありました。
経営の本って苦手だと思っていたけど、こういうふうに説明されたらわかるんだな…と、ふだんの自分の話し方や伝え方を振り返るきっかけにもなって良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに予言の書。今読んでも新鮮で一つ一つが納得させられます。
P57 インターネットのことを「リンク」「シェア」「フラット」「グローバ ル」というふうに整理して語ってきましたが、こういう整理をしているひまがないと きには、ぼくは、インターネット的とは、“Only is not lonely” ってことだよ、と言い たい気持ちです。
P79 「ほぼ日」を始めたきっかけ
四十五歳の頃、ものをつくることへの危機意識を、この流れのままだと「将来、め しを食えなくなるんじゃないだろうか?」と、とてもリアルなかたちで感じるように なりました。
「いまはよくても、このシステムの中では、つくり手としてダメになるのかもしれな い。自分がつくり手として食えているいまのうちに変わっていかないと、いろいろなことをちょっとずつ我慢している間に、死んでしまう」 そう感じたから、とにかく流れを変えなくてはと思いました。
まず、いま「住む場所」を変えることが先決だと直感的に考えたのでした。いま快 適に見えている自分の業界や自分のポジションから一度離れなくてはいけない。
P96 「その力以下の評価をされてるものを探せ!」と考えま す。勢いがなくてもかまわないのです。力と(勢いだけを価値とした場合の)評価が合 ってないと思えるものを、ぼくは「ほぼ日」で紹介したいと思いました。力がなくて もダメだし、力以上の評価を受けているものは、企画になりにくい。力というのは、 しつこいようですが、実力と言ってもいいもの、「何と名付けていいかわからないけど、とにかくすごいんですよっ!」というものです
P112 社会心理学者の山岸俊男さんの著書なのですが、その本は別段「倫理」や「道徳」 の書ではありません。社会の中で人間がどういう行動をとるか、どういう心理を持つ か、というようなことを、実験を重ねて考えていくいわば科学の本です。
しかし、面白いことに、この本の結論は「正直は最大の戦略である」という言葉 集約されてしまうのです。
「相手をだましたり裏切ったりする プレイヤーよりも、正直なプレイヤーのほうが、大きな収穫を得る」ということになったらしいのです。
P117 その企業の実現したい社会像に、まるで選挙の投票 をするように、「買い物」をするようになるのだと思うのです。おそらく、企業が、 広報活動や商品を媒体にして、自分たちの理念・理想を伝えることは、その企業の存 続に関わるようになっていきます。
P135 どのみち、一番強いのは「市場」を持っている人で、その次がそこに商品を運ぶ 人、モノをつくっている人の立場がどんどん弱くなっているのは確かです。よくいわ れる川下のほうが川上よりも強い立場になっていくということで、これ、やっぱり、 上流も下流もフラットなインターネット的な変化だと思いますね。
P149 役割は、点滅しているのです。
科学でスカッと整理できると思わずに、わかりあえない者どうしが、どうやって信 頼を結んでいけるのかを考えたほうが、 これからの社会に合っていると思うのですが。
以上のことは、「本音と建前」という二元論とは、ちがいます。揺るがない本音が
あると考えること自体が、「点滅」を認めないことだからです。
P205 ポンペイの歴史研究の先生に「未来社会では、古代ローマでの奴隷 にあたるのが、コンピュータになるんですよね」と訊いてみたのですが、「いやあ、 その頃の奴隷にあたるのは、いまのサラリーマンでしょう」と、さらっと言うんで す。これには驚きました。
よく考えると、その通りなんです。生涯賃金がある程度決まっていて、階級が上が らないような仕組みができている。なるほどそれは、古代ローマの奴隷と同じかもし れない。
P222 いままで「クリエイティブ」を語るときに考えられていた場面は、ほとんど「生産」の側にありました。創意工夫のない商品はお客様が見向きもしないとか、クリエイティブのないモノマネ商品が氾濫しているだとか。
しかし、クリエイティブは、生産の側、送り手の側だけで追求していってもしかた のないことなのです。
生産は消費がないかぎりできません。むろん消費も生産がなければできないわけ で、それの両方がセットになって市場ができているわけですよね。いや、世界ができ ていると言ってもいいくらいです。
P230 敵のあらを探すことで、安心できたりもします。比較される何かより勝っているこ を見つけたら、優れているような気がします。 でも、そういうことをいったんやめ てしまうのが、ほんとうに「消費のクリエイティブ」を成熟させることになるし、ひ いては、クリエイティブな生産をつくり出すことになるでしょう。これが、消費の豊 かさというものを生み出していくための大きなヒントなのではないでしょうか。
P241 立候補するという考え方
何か、したいことがあったら、選挙ではありませんが、人に呼びかけなくてはなり ません。手伝ってくれ、一緒にやってくれ、とお願いするわけです。一生、他の人のやり方を解説しているだけの素人批評家のままでいるならともかく、何か自分にやり たいことが見えたときには「立候補」する必要があるのですね。
P244 これからの時代は、大きさは別にして、あらゆる場面で立候補しないで生 きていくことが、困難になるのではないでしょうか。どっちの道に行きたいのか、何 がいやで何がしたいのか、何を美しいと感じ何をみにくいと思うのか、そういったこ 自分なりに生きるための「軸」として持っていないと、他人とリンクしたり、他 人の協力を得られたりができないでしょう。
P258 どの業界でもそうですけど、呼び方を変えて、頭打ちの現状を誤魔化すようなこと があります。Tシャツをカットソーと呼んだり、ズボンをパンツと呼んだりね。で も、言ってることは要するにぜんぶ「服」だったりする。
そういう、目先のことに振り回されたりしない、自分のなかの軸のようなものは、 つねに意識して保っておいたほうがいいと思います。 -
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インターネットそのものについてよりも、インターネットをめぐって広がりつつある「インターネット的」な思考の様式や社会のあり方、人間関係について語った本。
読み始めたとき、これはマクルーハンの言う「メディアはメッセージである」の糸井重里ヴァージョンなのかなと予想した。始めの方で、インターネットと「インターネット的」の違いを、モーターとモータリゼーションの違いになぞらえて説明しているところがあって、そうそう、マクルーハンも蒸気機関車の例を出して、メッセージを運ぶメディアがそもそもメッセージでもあると述べていたな、なんて思い出していた。
でもこの本はマクルーハンの主張とは違う。「インターネット的」はじつはインターネットがなくても成立する、というのが、思わず膝を打つ、糸井氏のユニークでオリジナルな指摘。つまり、情報社会に親和性の高い、「インターネット的」なものの考え方や仕事のやり方というのは、じつはインターネット以前にもあって、それがインターネットの普及とともに顕在化したり、促進されたりして、今という時代、これからの時代が、できている、できつつある、ということ。
キーワードは、リンク、シェア、フラット、グローバル。それを糸井流に要約すれば、“Only is not lonely”。
情報社会の文化を考えるうえで示唆に富む1冊。