【感想・ネタバレ】インターネット的のレビュー

あらすじ

「おいしい生活」「不思議、大好き」等のコピーで一世を風靡した糸井重里。今や一日35万アクセスを誇る『ほぼ日刊イトイ新聞』を開設し、IT・インターネットの世界でもカリスマ的存在として注目される著者が、未来の生活コンセプトを打ち出した!それが、「インターネット的」。自身のホームページを超人気サイトに育てる中で見えてきた、これからの仕事と生活。誰も教えてくれなかった「インターネット的」世界の秘密がこの一冊に!

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Posted by ブクログ

2001年に出版された本だが、2019年現在でも読む価値はあると思った。
デジタルネイティブより前の、オジサマたちの中にはまだまだ「インターネット的」ではない人がたくさんいるようにも思う。

本の後半は「好きなことをして生きていく」ためには、何が好きかわかってなきゃ始まらないよ、という話。あああ、面白かったーっ

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2019年09月11日

Posted by ブクログ

20年前に出版されたにも関わらず、3つのキーワード「リンク」「シェア」「フラット」はまったく色あせていない。

「ほぼ日」開始からわずか3年、ソフトバンクがYahoo!BBを展開し始めた01年に、これだけインターネットの日本社会への影響力による社会変容の様子を言い当てているのは驚き以外何者でもない。
10数年前に読んだ時は「★★★★☆」だったが、19年4月に読み直して改めて理解を深めた部分が多く、五つ星に変更しました。

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2019年04月14日

Posted by ブクログ

ネットを使わない人ほど、ネットに振り回される理由がなんとなかるわかる一冊です。

インターネットがようやく普及してきた2001年当時、インターネットの可能性をクリエイター目線から論じた一冊。タイトルが(「インターネット」ではなく)「インターネット的」とあるように、情報技術としてのインターネットではなく、インターネットの特徴を取り入れた生活・仕事の仕方について、ネット初期からインターネットを使ってきた糸井重里さんが考えています。

インターネット的の特徴としてリンク・シェア・フラット(+グローバル)をあげている糸井さん。
なかでもフラットが個人や社会の価値観を大きく変えることにつながります。インターネット登場以前は、中央集権的な「みんなこれに好きにちがいない」といった一方通行の価値基準しかありませんでしたが、インターネット的な社会では個人個人で価値の順位づけが大きく変わります。

『豊かな社会においては、経済も文化も、いままでのような同じ価値観で「価値の三角形(ヒエラルキー)」をつくっていくことが困難になっていきます。いままでにも価値が多様化しているとよくいわれていましたが価値が多様化するというよりは、価値の”順位付けが多様化する””価値の順列組み替えは個人の自由になっていく”ということでしょうか。』(P36)

個人の価値観が尊重(?)されるようになった一方で、それだけ個人が価値の判断をしないと、生き辛くなったということです。
糸井さんは「クリエイティブな消費」と位置づけ、仕事以外のプライベートタイムである「休み」「遊び」について、真剣に取り組む必要があるといっています。

『消費について、どれだけクリエイティブになれるか、というのは、簡単そうで難しいことです。ある意味では、つくる側、送る側でやってきた必死さ以上の真剣さで”休み”のことと”遊び”のことを考える必要があると言えましょう。何しろ、そんな練習はほとんどの「健全な市民」はやってこなかったのですから、大変です。』(P213)

それにしても糸井さんの洞察力はすごい。インターネットがようやく普及してきた2001年当時からインスタやクックパッドの出現を予想していたりなど、Web2.0をとっくに通り過ぎた2019年の「人との繋がり」を見事にいいあてています。

(この個人が真剣に考えなくていはいけない世界に進んでいく過渡期での現代人の戸惑いは、本書の16年後の本である佐渡島庸平氏の「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE」で現されています)

タイトルにインターネットを冠しているからといって、ITの本ではありません。
「ほぼ日」の読者さんもそうじゃない人も、インターネットにつながる全ての人に読んでほしい一冊です。

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2019年01月03日

Posted by ブクログ

まずは糸井さんの書き言葉がやさしくて丁寧なことに驚きます。

そして内容は“「インターネット的」ということは、インターネット自体よりも可能性がある”ということについて書かれていて興味深かったです。

「インターネット的」の定義として、3つのキーを挙げられています。①リンク②シェア③フラット

そして冒頭で面白いと思ったのが、テイさんというほぼ日の常連執筆者の事例で、この方PCを持っていないそう。では原稿をどうやって送るかというと、原稿用紙に万年筆で書いた原稿を、世界各国からFAXしてくる。PCを触っていなくとも、インターネットのメディアを自由に使っている。そして原稿はタイムリーなもの。

これを読んだ時、ネットの時代だからと言って、PCは必須アイテムではないんだなと感じました。これが「インターネット的」な例の一つだと思います。

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2015年07月31日

Posted by ブクログ

糸井重里さんの12年前の本『インターネット的』 ここに書かれている内容が現在進行形で起こってますね。まるで最新刊のようです。IT時代のビジネスモデルを狙う前に、幸せ観、歴史観、世界観を宣言しなかったら、ものを作ることも売ることもはじまらない。

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2013年02月04日

Posted by ブクログ

ほぼ日刊イトイ新聞のオーナー糸井重里さんの著作。
題名は「インターネット的」と書かれているが、インターネットのみに焦点を当てた書物ではない。
インターネットの普及が生み出す現代社会の価値観の変化、生活様式の変化など、普段我々が自明のものとして享受しているものに対して一つ一つ立ち止まって考える機会を与えてくれる良書。
自分にとっては、普段接しているものを、そのまま当たり前のものとして受け取ってきた。
そのような自分と同じような考えを持っている方にはぜひとも呼んでいただきたい。

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2011年12月25日

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ネタバレ

この本が2001年に出版されたというのが信じられない。

これだけ10年後の正確なイメージを持つ人が、当時存在したというのは、その頃まだ年端もいかぬ子供だった私にとって、衝撃以外の何ものでもない。

インターネット的な世界は、これからさらに加速していくだろう。
Facebook、Twitterに代表するSNSは、人と人をさらに深く繋げている。世界は小さくなっている。
それを活用するのは、人次第だ。筆者の望むような世界になれば、とても素晴らしいことなのだが。

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2012年01月18日

Posted by ブクログ

2001年の本なので、現代の流れと違うところはあるかとおもったが、根本的な話で、なるほどという部分も多かった。
消費という側面でも、クリエイティブを発揮させてみる。ポンペイの人は、貧しい人も貧しいなりに、壁にペインティングを頼んでいたりしたそうで、イタリア人は楽しむことに長けていそう。
45の頃糸井さんが、当時の仕事をそのまま続けることへの、危機感を抱いたという話も、なんか同感

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

(今さら読んだのだが、、)このデジタル・ソーシャル時代、今となっては当たり前に声高に言われていることを、10年以上も前にここまでイメージしてインターネットを捉えていたとは、さすが糸井重里さんだ。いつもの“素直な天邪鬼”節だが、「リンク・シェア・フラット」そして「グローバル」などにきれいに整頓して考えられていてとても読みやすい。そしてツールやプラットフォームに捉われず、その上にあるべきコンテンツや人間としての楽しみの本質を見抜いた洞察である。
拡がってきているコミュニティ経済、評価/信用経済、ファン経済などのポスト資本主義へ活かせる思考である。

「インターネット」と『インターネット的』というタイトル、コピーも素晴らしいですよね。

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2019年03月29日

Posted by ブクログ

【由来】
・新書がベスト

【要約】


【ノート】
・糸井重里と言えば「ほぼ日手帳。使っていた家内の影響で自分は昨年からWEEKSの使用者となり、2年目の今年は愛用者の域に入ってきた。

・ほぼ日とは「ほぼ日刊イトイ新聞」の略で、サイト名である。ほぼ日サイトについての文庫が出ており、なかなか慧眼だなあと思った印象があった。

・本書を読み始めるにあたって、もちろん、タイトル通り、インターネットについての糸井さんの見解を、読みやすく手軽に吸収させてもらおうということだった。だが、第2章では、全然別の反応だった。45歳の時に、現状のままでは尻すぼみだということに対して色々と逡巡した経緯が書かれており、これが自分のツボに入った。

・ちょうど今の自分が、そうなのだ。

【目次】
プロローグ なぜいま、インターネット的なのか
 パソコンすらいらない
 生活の中で語る
 正直は最大の戦略である?

第1章 インターネット的 「リンク・フラット・シェア」する生き方・考え方
1 インターネットと「インターネット的」
 「インターネット的」の発見
 自動車とモータリゼーションのちがいみたいなもの
 3つの鍵 その1、リンク
 自分の「情報」を表現する
 3つの鍵 その2、シェア
 情報はたくさん出した人のところに集まる
 3つの鍵 その3フラット
 価値観のフラット化
 もう1つの鍵 グローバル
 「孤独」を知らない不幸な人
 3つの鍵の象徴 "Only is not lonely"
2 インターネット的世界への手引き
 WHOLE(まるごと)で渡せる可能性
 雑談の効用
 熱していない思いが結晶化されていく
 まずは出しきる
 毛ー「毛もの=獣」度のバロメーター
 「銀」じゃない「毛」のメディア
 つまり、ひとこでいえないもの
3 インターネット的でどうなる?
 「ほぼ日」を始めたきっかけ
 アイデアこそが価値の中心
 もっと伝えたい、もっと受け取りたい
 まだまだ足りない「くだらない面白さ」
 にぎわいをつくる
 新しい路線づくり
 ビンボーでスタートするゲーム
 お金がなくでも何度でも実験ができる
 インターネット的は「普及品」

第3章 工業化社会からインターネット的社会へ
1 前インターネット的社会の価値観
 「勢い=価値」でいいの?
 実力以下に評価されているものを探す
 いまのメディアがズレている点
 「わけのわからないこと」を考える機会
 情報エンターテインメントという「時間食い」の商品
 市場の動きはヒマな人がつくる?
 時間の圧縮を可能にするインターネット
2 「信頼と魂」のインターネット的時代
 殷雷はインターネット的の出発点
 「勝てば官軍」かもしれないけど
 「知らせる、問いかける」という方法
 職業が同じでも結果はちがう
 どう書くかより、どんなものを書くか
 神経系のあとにくるもの・・・魂
3 新しい時代のプライオリティ
 プライオリティ決定の難しい時代
 クールに分裂的に
 プライオリティの決め方
 ビールの試飲が日本酒と同じでいいのか?
 「多様化に困った」は、売り手の論理

第4章 インターネット的思考法
 オーディオマニアの話
 おやじギャグのマナー
 どっちでもOKじゃないの
 「消費者」という人はいない
 多様な人格が点滅する
 自分を他人にするゲーム・・・いったん極端にする
 灯油缶に入ったシャネルはシャネルか?

第5章 インターネット的表現法
 ほんとに、話すように書く
 原稿用紙二枚分は書いている
 日本のポップスを変えたエネルギー
 クリエイティブの水子を救う
 手描きとのちがい・・・清潔だけど、軽い制服
 「はらわた付き」のアイデアを活かす
 インターネット的な情報整理法
 インターネット的時代のルール
 気持ちよく「断らせる力」

第6章 インターネットの幻想
 「買う側」にはどうでもいいこと
 そのまえにナニがほしいのか?
 「パンドラの箱」から、噴き出すもの
 問題を発見するための「寝返り理論」
 消費こそ生産だ
 ポンペイに学ぶ「消費のクリエイティブ」
 いばるな生産、すねるな遊び
 「インターネットができて、ますます忙しい」
 脳も人間。腹も、人間

第7章 消費のクリエイティブを!
 お客様は神様じゃない
 「考える」を開発コストに入れる
 「クリエイティブ」を使う理由
 受け手なくいて送り手なし
 消費にどれだけクリエイティブになれるか
 豊かさとの出会い
 消費のクエリ。を育ちにくくさせているもの

エピローグ 「インターネット的」時代のゆくえ
 「幸福について」考えてこなかった
 作者の幸せ観
 「消費のクリエイティブ」はなぜ大事?
 立候補するとう考え方
 妥協のすばらしさ

おわりに。「あああ、面白かったーっ」

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

表現のハードルが下がることの良さ。
エレキギターみたいな感じ。

2001年にこれを言っているのはすごいなぁ。

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2018年09月06日

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今より15年も前に書かれたとは信じがたい。今を予測しているようなインターネット界のいろいろ。
wwwは、まさに革命だったのだ。その革命を、冷静に分析してうまく波にのっている糸井さん。
私はこの波にどうのっていこうか…、これからも何度か読み返すことになりそうな一冊。

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2016年04月16日

Posted by ブクログ

インターネット自体がどうこうじゃなく、それをどう使うか。「別にそれって普通のことじゃない?」と思いながら読んでいたけど、そういえばこれって10年以上前に書かれた本じゃないか。糸井さんの想像力にただただ感心。

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2015年02月14日

Posted by ブクログ

オススメされて再読した。初めて読んだ当時はピンときていなかったが、2001年に、ここまでインターネットがどうなるかを理解していたことがすごい。今の世界がすでに語られている。
確かに昔はインターネットといえば、仕組みとパソコンの話だった。だからこの本ではインターネット的という表現をすることで、人と人が繋がることでどのようなことが生まれるかを書いていたのだ。

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2014年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【「インターネット的」3つの鍵】
①リンク
②シェア
シェアの法則はヨガなどの呼吸法に似ている。先に息を大きく吐き出すからこそ、新鮮な空気をいっぱい吸える。→情報はたくさん出した人のところに集まる
③フラット

【3つの鍵の象徴―"Only is not lonely"】p40
覗き見ている画面(世界)が、必ずしも、その孤独なひとりひとりに対して冷たいものだとは限らないではないか。画面の向こう側に、孤独な自分と同じ目をしてこっちを見ている人間の気配を感じた時には、「孤独」と「孤独」の間につながりができて、「孤独」であることが、終わってしまうのです。
つながりすぎないで、つながれることを知る。

山岸俊男「正直は最大の戦略である」『信頼の構造』p101

山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』が『ほぼ日』の母なら、梅棹忠夫『文明の情報学』は父にあたる。

筋肉系の工業化社会→神経系の情報化社会ときて、そのあとにはどんな社会がくるのかということも、なかなか興味深いことです。ぼくは、それは「魂(スピリット)の社会」なのではないか、と一見オカルトに聞こえますが、思っています。p113

「健康のためなら死んでもいい」p128

いま、人々が政治家に求めているのと同じ事が、それを言っている人々にも要求されている。p227

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2013年05月28日

Posted by ブクログ

12年前に書かれた本とは思えないほど現在のことを言い当てている。

これが出版された当時に読んでいたら、今頃独立してビジネスを始めてたんじゃないか?と、思うほど。

インターネットの黎明期に誰がここまでの可能性に気づいてたんだろうか。糸井さんすごい。

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2013年06月05日

Posted by ブクログ

『ほぼ日』の糸井重里氏が約10年前に出版した書籍。
一通り読み終えたが、とりたてて新しい視点は感じられなかった。
しかしこれは著作内にてありきたりなことが述べられいたからではない。寧ろ、糸井重里氏が云う『インターネット的』な生き方、関わり方が現在では”普通な”ものとして浸透しているからである。今でこそ当たり前のことが当たり前ではなかった時代の言説なのである。そのような意味において、本作品は読む価値に値すると思う。

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2012年10月29日

Posted by ブクログ

生産と消費 消費のクリエイティブ ピカソ殺すにゃ刃物はいらぬ。世界が目隠しすればいい。人生観、世界観を提示。立候補しよう。

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2012年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学時代に読んでた本の再読、つまみ食いならぬ、つまみ読み。
(ミシマ社の三島さんの編集した本らしい)

「パブリック」「シェア」「フリー」って言われる昨今だけど、「糸井さんはずーっと前に、そんなコト言ってなかったっけ?」と思ったのが、そのきっかけ。

その正解は「リンク」「フラット」「シェア」でした

「情報はたくさん出した人のところに集まる」とか、津田さんが「情報の呼吸法」で強調してたことも出てくるし、レシピサイトが「インターネット的」だとか、クックパッドを予感させることも書かれてる。

これは「予言の書」だ。

(残念ながら、「インターネット的」のいいところだった「フラット」さは、失われつつある。実名のSNSが台頭しつつあるから…。)

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2012年04月08日

Posted by ブクログ

読み終わった後に、頭の中にこれだけ多くの著者の言葉が残り続けているというのは、久しぶりなことかもしれない。
この本を読んでいて、すごく印象的だった言葉をいくつか紹介してみる。
“お金を持っている企業なり団体なりが、金銭的な利益を生まないことにお金を使うことが、結局、企業のためになるということを僕は考えています。これからの社会では、企業の「考え方やセンス、モラル、理想」などという個性に、消費者が賛成するというかたちで商業活動が行われる可能性は、おおいにあり得ると思うのです。”

“つまり、自分の「やりたいこと」は何なのかを探すことが、実は一番難しいことで、それを探したらもう失敗なんてあり得ないとさえいえるのです。”

“たくさん生産できても、消費する市場がそれに見合った力を持ってなかったら、いくら忙しく働いても、つくったこと、つくったものが、実はムダになってしまう。休み方も、仕事のように真剣に研究するべき課題です。特に、インターネットという、いつでも、いくらでも仕事をし続けられるような道具ができたら、もっと「休み方」を真剣に考えていかないと、キツイことになるはずです。”

この本が出版されたのは今からおよそ10年前。
インターネットが普及し始めた初期のころに、インターネットの本質を既に見抜いていた糸井さんの慧眼っぷりには、ただただ驚いてしまうばかり。

インターネットを使ってる私たちが抱えている、悩んでいる問題のほとんどが既にこの本に言葉として表現されている。

10年前よりも、インターネットがさらに当たり前になっている今だからこそ、糸井さんの言葉がかなり刺さると思う。おすすめです。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

● また、実は、情報はたくさん出した人のところにドッと集まってくるんだ、という法則があるのです。もらってばかりいる人は、いつまでたっても「少しもらう」ことを続けることになります。おすそわけをたくさんしている人や企業には、「これも、あなたが配ってください」という新しい情報が集まる交差点のようになっていきます。

● ぼくは、インターネット的とは“Only is not lonely”ってことだよ、と言いたい気持ちです。

● 悪いやつほど成功する、という考えもイヤだけれど、善き人は貧乏である、などという考えも、同じくらい怪しいものだと、ぼくは思っています。

● 依頼には、諾と否が返事としてあるわけで、その決定は、依頼される側がするものです。しかし、長いこと仕事をしているうちには、そのごく簡単な原則を理解できない人も出てきます。

● ホームランを見た瞬間に、他のホームランを打たなかった選手について語るようなことは、ふつうしないものです。心からホームランの気持ちよさを感じるだけでも、消費のクリエイティブは働いています。いいと思ったものを、他と比べないで誉める練習というものをやってみるというのは、どうでしょう。

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2012年02月13日

Posted by ブクログ

発行は10年前だけど、インターネットそのものじゃなく、インターネットで何ができるかとか、インターネット的価値観(リンク、フラット、シェア)について語られてるので、今でもというか今こそよくわかる。
「消費のクリエイティブ」を考えたらもっとおもしろくなる。

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2011年11月06日

Posted by ブクログ

インターネットの世界ってなんなんだろう、どんな可能性があるんだろうということを、この2001年の段階で看破してさらに未来も見通していて、それをインターネット的なものという視線で、新たな概念として紹介し、ヒントをくれる良書です。ちなみに再読です。

本が出版された当時からみると進んだ「web2.0」の時代になりました。
この本が、どうインターネットの方向性や性質、もたらすものを表現しているか、
楽しみにして読んでみました。

一度読んだ本なのに内容はほとんど覚えていませんでした。
やさしい言葉でとくとくと語っている文章なのになかなか頭にひっかからないところ
があるんですよね。これは僕個人の問題なのかもしれませんが。
でも、面白かったです。とくに前半は「そうだよなぁ」と納得させられることが
多かった。インターネットを日々使っていてなんとなく感じていたことを
そのまま言葉にしてくれているような感覚がありました。
このへん、初めて読んだ当時は大学を卒業したばかりでフリーターをしていたので
よく世間や社会をわかっていなかったためかもしれません。
勤め人になって、上司や同僚というものが出来て、感じたり学んだりしたことが、
この本を読むのに役立ったのかもしれません。
インターネットの方向性や性質、もたらすものをこの本はよく書けています。
是非お薦めしたい本ですねぇ、久しぶりに。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

 現代文の問題集でこの本の文章を読んで、その抜粋部分がいいなあと思ったので、一冊全部読んでみたくなった。インターネットの時代だからこそ出来ること、ひととひととの関わり方の可能性をさっぱりした口調で語っていて面白かった。
 やっぱり問題集で見た部分が一番好き。第七章の一番最後、「消費のクリエイティブを育ちにくくさせているもの」の段。あらゆる場面でクリエイティブでいられるひとになりたい。すごく難しいことだけれど。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

息を出し切るとちょうど良いところで勝手に吸う、というヨガの考え方。アウトプットも同じ。

相手の期待値をいつも高く答えていくしかない。

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2025年06月10日

Posted by ブクログ

糸井重里はこの本を2001年に出版している。オライリーがweb 2.0と言ったのが2004年。Chris Andersonという人が「Long Tail」と言ったのも2004年。梅田望夫が「ウェブ進化論」を出したのが2006年。

糸井重里はこれらの概念を全部2001年のこの本に書いてある。驚いた。

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

糸井重里のインターネット論。インターネットの本質に踏み込み、それをてこにして、様々な事象を考えていく本。ほぼ日を始めたきっかけなどもおもしろい。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

インターネット黎明期の作品だけに、今の頭で読んでもな、ってのはある。インターネット利用して遊ぼうぜ、っていうのが骨子で、いかにもらしい本。

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2018年08月06日

Posted by ブクログ

インターネット技術の話ではなくて、必ずしもインターネットを使っていなくても、インターネット「的」なものについて考える話。
10年前の本ですが、その後のブログ・SNSの隆盛に重ねて読むと、アウトプットすること、共有することの楽しさがあらためてわかります。「消費のクリエイティブ」の、焼豚の話が好きです。

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2011年12月04日

Posted by ブクログ

ほぼ日の糸井さんの著書。
インターネットというツールによって広がりを得た社会。
じつはそれによって生まれたつながりはインナーネットとは関係なしにつながっていたりするもの。
インターネット的とはいったいどういうことか。
出版されてから10年たったと思えない内容です。

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2011年11月27日

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