糸井重里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インターネットのことも書かれているけれど、もっと広い、人間としての在り方のようなものが書かれていると感じた。
まずはっとしたのはメディアの見方。
子供を殺した母親について"鬼のような母親"とレッテルをつけてそれ以上は追及しようとしない。答えが出にくい問題をしつこく考えない。
確か山田詠美の「ぼくは勉強ができない」にも似たような話があったはず。
早々に答えを決めてしまうことで思考が停止してしまう。
自分も比較的答えが出ないことをダラダラ考える&話すことが好きな方なので、これは寂しいことだと感じた。
答えのない問題を話し合う中で気づくことも沢山あるから。
(最近だと某 -
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Posted by ブクログ
ほぼ日の読者としては既視感のある内容もあったが、まとめて読むと気づく点も多かった。
以下気になった箇所。
・集中したからいい結果が生まれるわけではない
→もっといい考えがあるのでは?と問い続けることが大事
・遅刻しない人がだらしない人を非難しないように
→きっちりすることが大事ではない
現実にする力、お互いに認め合う関係
・課題→成果→貢献して喜ばれる→新しい機会が得られる
・行動指針
やさしく、つよく、おもしろく
・クリエイティビティ3つの輪
→読者の反応(集合)から洞察を引き出す
自分たちの動機とすり合わせる(動機)
新しいコンテンツを生み出す(実行)
・頼まれたら、で -
Posted by ブクログ
糸井重里すごい。言っていること一つ一つに、紐づく世界標準の経営理論がある。
―ではいまは、人はなにに動かされるのでしょう。
人によろこばれているという実感ではないでしょうか。あるいは仲間がうれしそうにしている、ということ。
うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。
「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。
「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」で -
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ネタバレほぼ日の手帳は自分も使っていて、そのページ下の今日の一言が面白く、ずっと、コラムは昔の女性の古典作品だと思っていた(いといじゅりだと勘違い)。
アイデアの質や発想を大事にしつつ、組織のなかで話し合い、より良いものへ高めていく。
みんなでやろうと判断したら着実に実行する。
社員同士が互いに学び、感謝しあう信頼関係を作ろうとしている。のがほぼ日の経営らしい。
すごい!
大きな利益を確保することやプロセスの効率化で生産性を上げることが目的になりがちで、買い手や社員の論理と離れることを疑問視しているのに、あえて株主からの要求に縛られる上場を選んだり、と行動規準がわからず、何だか密談を覗き見している気 -
Posted by ブクログ
今は亡き雑誌「広告批評」の創刊者、天野祐吉を評して、「広告」を「文化」と「経済」に分け、まったく「経済」観点で「広告」を語らなかったことが、「広告批評」の存在意義であった、と言い切った人がいました。2009年、今から10年前、休刊になったのは「広告」を「文化」的側面から論ずる価値が減じたから、だと。その「広告批評」のスーパースターが糸井重里であり、コピーライター イトイは時代の寵児でもありました。今ではあまり呼ばれない「文化人」というジャンルの人として発する光はキラキラまぶしかったなぁ〜。しかし、活動のフィールドを広告制作者という立場から「ほぼ日刊イトイ新聞」というメディア運営という場所へ移し
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誰でもしってるイトイさん。
「おいしい生活。」だけではなくて、
バブルがはじけても、
ネット時代になっても、
スマホが普及しても、
いつでも、ずっとなにか面白そうなことに絡み続けているイメージがあります。
クリエイターとしての才能がすごいのか、
周りを固めるスタッフの力がすごいのか、
すごさの中味はわからないでいましたが、この本を読んで「ほぼ日」という会社の中味、そしてそこにイトイさんがどう関わり続けていっているのかがよく分かりました。
いいなぁ、こういう会社、と思うところがあちこちに。
身の回りでおもしろそうなことを拾って歩くだけでは、小さいサイズから変われない。でも、小さいとこ