糸井重里のレビュー一覧
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震災のあと、放射能に関する風評が多く出され、今でもそのことを原因としたいじめや、誤った甲状腺ガンの発生状況の報道がなされたりしている。
本書では、科学的なデータに基づく知識と評価がとても大事で、リスク0などを求めることのバカらしさを説く。
実際、放射能がどれだけ怖いか、あるいは怖くないかを身をもって実感している広島人としては、当時大騒ぎをすることにとても違和感を感じたものでした。
今がどうかは知りませんが、子供のころの広島では夏休みの宿題で原爆に伴う被害や影響を知る機会があり、冷静な判断を行うのにとても役立った。
文系理系問わず、事実を知るためのセオリーがわかりやすく解説してくれている良い本だ -
Posted by ブクログ
どうしても読みたい!って訳ではなかったんだけど、なんとなくずっと気になっていた本。
お店で手にとって気づいたのは、祖父江慎さんによる装丁ってこと!
人間味あふれる装丁で、読んでいて滋味があります。
肝心の内容ですが、夢をもっている人におすすめしたい!
というのも、私自身1年ほど前から、小さなスタートをしたのですが、そこそこ褒められたり、評価いただいたりやっぱりするものの、やっぱり不安になったり、心細くなったりするものなのです。
そんなとき、この本を読むと励まされます。
グレイトフル・デッドの大らかさに癒されるのもあるけれど、特に最後の章の言葉に励まされます。
信じて行動すること。 -
Posted by ブクログ
買ったまましばらく読めていなかったのをやっと読んだ。
いや~これは読んでよかったです。早野先生のツイートは事故直後からだいたい読んでいたけれど、どんどん忘れてしまうので、大きな流れと肝になる重要な活動などを時系列でまとめて読めたのはよかった。
事実として確かめられたこと、確かめられないことを選別し、確かめる手段を考案し、ときには山のように書類を書いたり、こまめに福島に足を運んでいろいろな人と会って、必要とあらば説得もして。サイエンティストで行動者の早野氏には頭がさがるし、それを押しつけがましくなく、わかりやすく伝えようとする糸井氏は、ほんとうに自分の役割をよくわかっている人なんだと思う。 -
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Posted by ブクログ
まずは糸井さんの書き言葉がやさしくて丁寧なことに驚きます。
そして内容は“「インターネット的」ということは、インターネット自体よりも可能性がある”ということについて書かれていて興味深かったです。
「インターネット的」の定義として、3つのキーを挙げられています。①リンク②シェア③フラット
そして冒頭で面白いと思ったのが、テイさんというほぼ日の常連執筆者の事例で、この方PCを持っていないそう。では原稿をどうやって送るかというと、原稿用紙に万年筆で書いた原稿を、世界各国からFAXしてくる。PCを触っていなくとも、インターネットのメディアを自由に使っている。そして原稿はタイムリーなもの。
これ -
Posted by ブクログ
あまりビジネス書は読まないのですが、それでも読んでみると、
本書は、非常にユニークなマーケティングの本だなあと思えました。
バンドのグレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶんですよ?
ともすれば、ちゃらんぽらんにすら思えるちょっとサイケなバンドにです。
そんなバンドがビートルズやローリングストーンズよりも儲けてしまったんですって。
はじめは、たぶん結果からひも解いて論理づけるとこうなったっていう
成功例なのがこのグレイトフル・デッドのやり方なんじゃないのかなと、
たまたまうまくいったんじゃないのかなと邪推してしまいましたが、
そこのところっていうのは実にどうでもいい問題であって、
読み始める -
Posted by ブクログ
とある文庫本をきっかけに、2年程前からほぼ日のファンになってしまった私。
独立に興味をもったとき、糸井さんはどんなことを考えてほぼ日を作ったのか、参考にさせていただこうと読み始めた。
今でこそ、コンテンツマーケティングなんて言われてるけど、糸井さんはさすが先見の明があって、10数年前にコンテンツマーケティングをやってのけた人なのだ。
読み始めて止まらなくなった。企業した動機が、今の私の気持ちにストンと落ちてきて、激しく共感した。
働き方というか生き方。
拝金主義に走っていないところ、広告の人らしく、ターゲットがどういうことを言われたら嬉しいのか=人を喜ばせることに重点を置いているところに、すご -
Posted by ブクログ
福島の原発事故と放射線について、
事故から3年半がった今だからこそ語れること。
ツイッターで事故後早くからデータを収集しツイートしていた早野先生と、
事実を科学的に見たいと思って彼をフォローし見守り、
その後、いろいろな行動を起こした糸井重里さんの対談本です。
つい一昨日、この本を読むにあたって合わせて読んだ方がなおいい、と
いうようなツイートを確か糸井さん本人がされていたのを目にしていたので、
『いちから知りたい放射線のほんとう』を読みました。
そこで、相当に、今ではこれだけはっきり分かっているという
放射線の知識を得ることができましたし、それまで読んでいた本の内容も
頭の中で整理されたか -
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Posted by ブクログ
本書は糸井重里さんが1998年にはじめたwebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の誕生から成長を綴ったエッセイ。今でこそソーシャルは当たり前だけど、これはネット人口がまだ1500万人とか言われている時の話しです。成功するかも知れないし、失敗するかも知れない。
そんな未知だらけの中で、自らを信じ、まわりを巻き込む糸井さんのパワーは本当に圧巻でした。
合理的な判断や、緻密に計算された事業計画・・・
こういうものにどっぷりつかっている人は、ぜひ本書を読んだ方がいいかも知れません。
本書の最後のほうに出てくる糸井さんのフレーズも非常に共感。
「あらゆる不幸は、全力を尽くせないという悲しみにあるのでは