糸井重里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大学時代に読んでた本の再読、つまみ食いならぬ、つまみ読み。
(ミシマ社の三島さんの編集した本らしい)
「パブリック」「シェア」「フリー」って言われる昨今だけど、「糸井さんはずーっと前に、そんなコト言ってなかったっけ?」と思ったのが、そのきっかけ。
その正解は「リンク」「フラット」「シェア」でした。
「情報はたくさん出した人のところに集まる」とか、津田さんが「情報の呼吸法」で強調してたことも出てくるし、レシピサイトが「インターネット的」だとか、クックパッドを予感させることも書かれてる。
これは「予言の書」だ。
(残念ながら、「インターネット的」のいいところだった「フラット」さは、失われ -
Posted by ブクログ
読み終わった後に、頭の中にこれだけ多くの著者の言葉が残り続けているというのは、久しぶりなことかもしれない。
この本を読んでいて、すごく印象的だった言葉をいくつか紹介してみる。
“お金を持っている企業なり団体なりが、金銭的な利益を生まないことにお金を使うことが、結局、企業のためになるということを僕は考えています。これからの社会では、企業の「考え方やセンス、モラル、理想」などという個性に、消費者が賛成するというかたちで商業活動が行われる可能性は、おおいにあり得ると思うのです。”
“つまり、自分の「やりたいこと」は何なのかを探すことが、実は一番難しいことで、それを探したらもう失敗なんてあり得ないと -
Posted by ブクログ
● また、実は、情報はたくさん出した人のところにドッと集まってくるんだ、という法則があるのです。もらってばかりいる人は、いつまでたっても「少しもらう」ことを続けることになります。おすそわけをたくさんしている人や企業には、「これも、あなたが配ってください」という新しい情報が集まる交差点のようになっていきます。
● ぼくは、インターネット的とは“Only is not lonely”ってことだよ、と言いたい気持ちです。
● 悪いやつほど成功する、という考えもイヤだけれど、善き人は貧乏である、などという考えも、同じくらい怪しいものだと、ぼくは思っています。
● 依頼には、諾と否が返事としてある -
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Posted by ブクログ
お金をちゃんと考えることから逃げまわっている
今のぼくにピツタリの一冊。
年末に見つけて、新年初買いでお買い求めました。
更に昨年から「ほぼ日」の虜になってしまったぼくにしてみたら、
糸井本はまずハズレ無し。
普段あまりドッグイヤーをつけることは無いですが、
この本はもう犬まみれ。
単行本から10年越しの文庫化ですが、
10年経った今なお新鮮に読める人生のエッセンス満点の一冊。
タイトルがそうであるように、共感できるポイントも多くて、
新しい知識を得るというよりも、より強固な自信に繋がる内容でした。
タイミング的には
「飽きない商い」というフレーズを知ったその2時間後に
この本 -
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Posted by ブクログ
インターネットの世界ってなんなんだろう、どんな可能性があるんだろうということを、この2001年の段階で看破してさらに未来も見通していて、それをインターネット的なものという視線で、新たな概念として紹介し、ヒントをくれる良書です。ちなみに再読です。
本が出版された当時からみると進んだ「web2.0」の時代になりました。
この本が、どうインターネットの方向性や性質、もたらすものを表現しているか、
楽しみにして読んでみました。
一度読んだ本なのに内容はほとんど覚えていませんでした。
やさしい言葉でとくとくと語っている文章なのになかなか頭にひっかからないところ
があるんですよね。これは僕個人の問題な -
Posted by ブクログ
ピーコの自伝的な内容で、その語られている内容もかなり面白いのだけれど、何といっても、糸井重里氏の話しの引き出し方が素晴らしいと思った。文章にも話し言葉の特徴がはっきりと残っていて、その場で直接、本人同士の会話を聞いているような臨場感がある。
自伝というのは、自分自身が書いてしまうと、内容によってはイヤミな感じが出てしまうと思うのだけれど、この自伝は、ピーコ自身がそういうイヤミを感じさせないキャラクターであるということもあるし、心から面白がってその話しを聞いている「聞き手」という存在があることで、ものすごく素直にこれまでの生い立ちが語られているような気がする。
この本の内容は、聞き手と語り手 -
Posted by ブクログ
流行が終わると、ぼくは流行っていない人間として、何かの表現の場を持つことが、とても困難になっていった。(p.37)
哲学にかかわるような問題が、忙しい時にはすっぽり抜け落ちていることが多い。「それどころじゃない」「そんなこといってられない。だって忙しいんだから」。
ひとりの人間として考えていたさまざまな問題を、こんな決まり文句で放り出してしまうようになる。(p.181)
自分自身がこの世に生まれたことを「あぁ、よかった」と思えるためには、結構、真剣にやっていかなきゃならない。ぼくはこんないい年になってから、ほんとにそう思っている。だからこそ、いま必死になって仕事をしているのだ。(p.194)
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Posted by ブクログ
インターネットが一般に普及していなかった時代にビジネスの匂いを嗅ぎ取り
インターネット新聞、ほぼ日刊を公開するまでの流れが書かれた本
糸井重里の埋蔵金関連はあまり関心なかったが、初めて見るおもちゃを見つけたような糸井重里の喜びとアイデアと周りの巻き込み方は読んでいて面白かった
少しだけだがMOTHERについても書かれている
この人はアンテナがすごいなあ
ただせっかくMOTHERに触れたなら
このまま作ったら1年後に作り直すことになっていつ発売できるかわからない、あなたが頼むと言えば私が全て作り直し半年後に完成させる
と大言を放った後の任天堂社長、天才岩田(故)について触れて欲しかったかな