あらすじ
「この本には、ぼくが「こうやりたい」と思っていたようなことがまるまる書いてあったんです。」糸井重里(まえがきより)
ビートルズよりストーンズより儲けてしまったバンドの秘密。それはフリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル。
オバマ大統領から、スティーブ・ジョブズまで、米国トップは皆グレイトフル・デッドから学んでいた!
そのほか、グレイトフル・デッドの教えを実践する、グーグル、アメリカ陸軍、COACH、Kindle、アマゾン、マクドナルド、ビル・ゲイツなどの事例も満載!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった.厚めの本だけど文字が大きいのでサラッと読める. グレイトフル・デッドのビジネス分析を通じて,教科書レベルのマーケティングの基礎から,この本が書かれた2011年当時の最新のマーケティング手法まで導出されていて面白い. グレイトフル・デッドという実例を通して学べるのですっと入ってくる.
Posted by ブクログ
どうしても読みたい!って訳ではなかったんだけど、なんとなくずっと気になっていた本。
お店で手にとって気づいたのは、祖父江慎さんによる装丁ってこと!
人間味あふれる装丁で、読んでいて滋味があります。
肝心の内容ですが、夢をもっている人におすすめしたい!
というのも、私自身1年ほど前から、小さなスタートをしたのですが、そこそこ褒められたり、評価いただいたりやっぱりするものの、やっぱり不安になったり、心細くなったりするものなのです。
そんなとき、この本を読むと励まされます。
グレイトフル・デッドの大らかさに癒されるのもあるけれど、特に最後の章の言葉に励まされます。
信じて行動すること。
Posted by ブクログ
あまりビジネス書は読まないのですが、それでも読んでみると、
本書は、非常にユニークなマーケティングの本だなあと思えました。
バンドのグレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶんですよ?
ともすれば、ちゃらんぽらんにすら思えるちょっとサイケなバンドにです。
そんなバンドがビートルズやローリングストーンズよりも儲けてしまったんですって。
はじめは、たぶん結果からひも解いて論理づけるとこうなったっていう
成功例なのがこのグレイトフル・デッドのやり方なんじゃないのかなと、
たまたまうまくいったんじゃないのかなと邪推してしまいましたが、
そこのところっていうのは実にどうでもいい問題であって、
読み始めるとすぐに、「ああこれは本当のことだ」と気づくような、
ベールに隠されていない、露骨ですらある真実の、
「仕事の仕方(作法)」っていうものが示されていました。
初めの解説に書かれていますが、
マーケティングっていうと、小手先の大衆操作みたいな、
あまりよくないイメージのものを喚起させられると思うのですが、
そうじゃなくて、要するに、ビジネスをしているこちら側のスタンスを変えていこう、
こういうふうにしていこう、そうすれば周囲はこう動いてくれるものだ
っていうような、それも常識から離れていたり、
一見、自分たちの損になりそうだったりするのですが、
長期的に見てそのほうが自分たちの利益になったり、
そしてここが一番大事なように僕には感じられましたが、
自分たちの立ち居振る舞いが「自然」なスタンスなんです。
無理がないような、ビジネスの関係。
だからこそ、魅力と収益力にすぐれているのではないのかな。
素人ながらにそんな感想を持ちました。
なかでも、本書に出てくる「信頼は透明性から生まれる」っていう態度は、
僕は憧れるというか、好きだなあと思える考え方でした。
安心社会から信頼社会へを考えたときのヒントにもなりますよね。
そこにはやっぱり、透明になって見えてくる、いろいろな弱者的資質だとか、
タブー視されてきたような物事だとか、そういったものを直視して受けとめられる
度量と成熟加減が、みんなに求められるなあと思ったりもします。
なんだか、道徳教育が復活すると言われていますけれども、
道徳教育するならば、今言った部分のところが勘所なのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
本の装丁からして独特で興味を惹かれた。
ファンコミュニティをどのように作っていったのかを実際の事例をもとに書いている。現代のあらゆることに通じる彼らのあり方は改めてすごいなと思った。
Posted by ブクログ
フリーミアム、バイラルマーケティング、
シェアリング、CGMといった概念を
グレイトフル・デッドの辿った成功の軌跡を通して伝えている。
著者二名は相当なデッドヘッズであり、本文中からも愛が溢れている。
60年代から活動していたバンドが
今から見ても先進的なマーケティングを行っていたというのは興味深いが、
AppleをはじめとしてITの巨人たちが多分にヒッピーカルチャーを土壌としていることと無関係ではないだろう。
2018年現在の日本でいうと「オンラインサロン」が活況を呈しており、ますますもってビジネスのグレイトフル・デッド化が進行しているように感じる。
Posted by ブクログ
さとなおさんの「ファンベース」を読んでから読み直すと、60年代から先駆けてコミュニティづくりをしていたグレイトフルデッドのスゴさが改めて分かります。
Posted by ブクログ
とても面白く読めるビジネス書でした。
ファン(顧客)が勝手にマーケティングしてくれる、という方法論など、ドラッカーのマネジメントでも示されていることにも通じている気がします。
顧客を大事にする、という当たり前だけどおろそかにしがちなことを思い出させてくれました。
マーケティングに興味が出てきたタイミングで読む本としては最適です。
Posted by ブクログ
バイラルマーケティングやフリーミアムなど最近持て囃されているマーケティング戦略を、半世紀前から実践しているバンドかいたというお話し。大事なことはいかに忠誠心の強いファンを獲得するか、なのだと思った。
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グレイトフル・テッドというヒッピー・バンドのユニークな取り組みからマーケティングに役立つ考え方を学ぼうという趣旨の本である。糸井重里さんが制作に関わっていたので、興味を持った。内容は、かなり面白い。
グレイトフル・テッドというバンドは知らなかったが、昔から常識にとらわれないユニークな活動を行っていたようだ。それが彼らを有名にしてきたようだ。実際に彼らが意識してマーケティングを行っていたのかは謎だが、彼らの数々の取り組みは確かに先進的でユニークだし、ビジネス上でも参考になる部分がたくさんある。
サラリーマンだと特にそうだが、1つの常識や考え方、方法論に染まってしまうと、中々それ以外のものが目に入らなくなってしまうことがある。それが業界レベルになると、どの企業も同じことをやって誰も疑問を持たないという状況になるのだろう。逆に、新規参入者や中小企業は、そこにチャンスがあるとも言える。
グレイトフル・テッドは、我々の常識や考え方がいかに固定観念に捕らわれているかを教えてくれる。
Posted by ブクログ
新規のファンデはなく、最も応援してくれるファンがさらに楽しめるよう施策が作られるグレイトフル・デッド。戦略もあっただろうが、それよりもファンへの感謝の気持ちが彼らを突き動かしていたような気がする。
そしてまた、この本もグレイトフル・デッドへの愛が詰まっ待った本なのである。
Posted by ブクログ
文字通り、グレイトフル・デッドの常識外れな運営からマーケティングを学ぼうという一冊。
事例はドットコム企業(アメリカのIT企業)ばかりで参考にならない。
でも、グレイトフル・デッドが時代を先取りというよりは、あえて常識外れなことをやって、それでも形を変えつつも今もバンドとして継続しているというのが素敵だった。
Posted by ブクログ
伝説のバンドをマーケティングの視点で捉えた本。著者のグレイトフルデッドへの情熱が半端でないことが伝わって来る。
これらの手法を誰もがそのまま鵜呑みにして成功するかは分からない。このバンドが伝説となり得たのは、様々な幸運が重なった面もあり、何より類稀な演奏センス、コンテンツメーカーとしての才能があっからこそ成し得たことだと思う。
しかし、あらゆるマーケティング理論は後付けだということを前提としても、この本にはニヤニヤしながら面白く仕事をする為のヒントが溢れている。
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ファンと直接つながり、コミュニティを作って交流、ライブの録音を認めてコンテンツを無料化、口コミで人気を高める…。ビジネスの常識にとらわれず、やりたいようにやってきたことが、いまでは最先端のマーケティングにぴったりと合致してしまった。時代を40年以上も先取りしていたバンド、グレートフル・デッドをビジネスの側面から読み解くと、「結果オーライ」という文字が浮き上がる。
Posted by ブクログ
グレイトフル・デッドというバンドがいかにユニークな活動をしてきたか。そしてそれは現代のフリーミアムやソーシャルメディアなどのマーケティング手法を先取りしていた、という話。ずっと読もうと思って後回しにしてしまったけど、出版されたタイミングで読めばかなり「おお!」ってなっただろうなぁ。
Posted by ブクログ
以前のようにCDが売れなくなった時代。握手券付きCDもある種新しいマーケティングなのかもしれない。だが、このやり方には限界があるしまた違ったやり方に淘汰されるだろう。1960年代にこんな進んだことをやっていたバンドがあったとは。見習うべきことが沢山あるように感じた。
Posted by ブクログ
グレイトフル・デッドの活動スタンスを、マーケティング手法に置き換えて、読者に向けたアドバイス・提案に結びつけたビジネス書籍である。半ば強引にマーケティングに結びつけた内容の箇所も若干見受けられるが、ビジネスマンにとって少なからずヒントとなるような事柄はいくつか見つかるものと思う。
何よりもグレイトフル・デッドというバンドについて色々学べる事が楽しく、音楽好きの人も楽しめる一冊だと思う。
読後、無性にグレイトフル・デッドの音楽を聴きたくなりました。
Posted by ブクログ
一年くらい前に買って、ようやく読みました。読んで感じたのは、やはりフリー(無料)は最強、ということ。自分も無料コンテンツを(これが無料で読めるなんて、と思ってもらえるようなものを)増やそうと思います。あらためて自分が進むべき方向を指し示してもらった気がしました。
Posted by ブクログ
「フリー」や「ソーシャルネットワーク」など一度は聞いたことがあるようなトピックが、グレイトフル・デッドというアメリカのジャムバンドの活動を元に解説されています。
自分も野外フェスに行くのが好きなため共感できる部分が多く、すごく納得できました。
文章が読みやすく、1ページの文字数も少ないなのでさくっと読めます。
普段はサラリーマンやってるけど、プライベートでは野外フェスが大好き!なんて人は読んでみると面白いと思います。
Posted by ブクログ
グレイトフル・デッドを実は知らなかった。ただ、読んでみて確かに現代に通じるマーケティング手法を大昔に実践している。いや、マーケティングと思って行動をしたというより、より熱い人たちのコミュニティを創造したかったという、強い気持ちからここまでこれたことなや感銘した
Posted by ブクログ
キーワードは「コミュニティ」。MBAでマーケティングを学んだわけでもないであろう彼らが今日的にコミュニティマーケティングを実践できた背景には、コミュニティ運営にとって重要なことはスキルではなく「情熱」「もてなし」「気づかい」「遊び心」といった要素であるからだと思う。
安易にコミュニティ論を語る書籍を読んで実装しても失敗に終わるであろう理由がここにある気がした。と同時に、だからこそこれを実現している企業の優位性は高いし、実装力のあるコミュニティマネジャーの希少価値もまた高い。
Posted by ブクログ
現在のインターネットでの商売で成功している手法に相当する方法をとっくの昔に実践していたというのは、感慨深い。成功しているのはやはり理由があるのだなと思った。また成功には思い切った常識破りが必要なことも。ライブ録音を許可するとか、ロゴの使用をライセンス料をとって、道ばたの露店の人々に許可するとか。発想の転換というより、発想の縛りから如何に自由になるかが大切と思った。
Posted by ブクログ
フリーミアムという言葉が出てくるずいぶん前から、それを実践してきたバンド。
「グレイトフル・デッドは、40年以上前から、ファンのみんなに自分たちの音楽を無料で開放していました。ツアーの音楽は録音してコピーし放題。」
名前は覚えていなかったが、たまに事例として見かける。ほぼ日でこれまたフリーミアムを実践してきた糸井重里氏が監修・解説しているのも興味深い。
以下、引用。
「機能よりも官能。快楽原則をなによりも大事にして創り続ける。」
「当たり前とされている常識に挑戦したり、一見すると奇妙な製品を開発したりする発想が、マーケティングの戦略として大成功をもたらすことがある。他者をまねした商品ばかりがあふれているので、こうした『例外的な存在』であることをアピールする戦略がうまくいくのだ。
独自性を重視する人たちが、これからお客さんになってくれると考えてみよう。特に注目すべきなのは、他人と違う『例外的な存在』になるために、お金をさらに払ってくれる人がけっこう多いということだ。」
「新しい特別価格やサービスの情報を、真っ先にメディアに知らせる企業は多い。自分が運転しているクルマの最新モデルが出たときに、自動車メーカーや販売店から知らされるのではなく、新聞や雑誌を読んで知ることがよくある。なぜ、メーカーや販売店は『ご愛顧いただいているお客さまに限定で』注目の新モデルの試乗会を開かないのか、僕たちは不思議に思う。…
企業はビジネスのやり方をひっくり返す必要がある。ファンである既存のお客さんを優遇し、情報を最初に知らせるべきだ。自社に対して時間とお金を費やしてくれている人に、『あなたは大切な方です』と知らせよう。」
Posted by ブクログ
グレイトフルデッドは60年代から続くアメリカのロックバンド。グレイトフルデッドのビジネス展開は、実は現在のネット中心のビジネス状況を先取りしていた。
という内容。
あくまでビジネス本だということだが、ビジネス本としては、あまり目新しいことを語っていない。現状のSNS等の興隆により既存のビジネスが大きく変動していることは、いまや、常識となっているためだろう。
どちらかというと、グレイトフルデッドを知らない人たちに、こんなロックバンドがいたんだ!という驚きというか、トリビア的情報を伝えられることが本書の今の魅力ではないだろうか。
グレイトフルデッドは、デッドヘッズという、ツアーにキャンプカーのような車で常に付き添い、一種のコミュニティーとして世界を作り上げたファンたちが有名で、私も学生時代に、その事実を知った時に、このバンドだけなんで異様な状況なのか、不思議に思いCDを聞いたが、音楽的に特別にそのような状況になることはわからなかった。
この本にも記載があるが、それは、ライブに行ってその空間を体験しないとわからない事なのだと思う。毎回違う曲の演奏の仕方、曲目リスト、デッドヘッズたちの雰囲気、ライブが開場する前の朝から延々と楽しまれるお祭りのような雰囲気。
そして最終的に演奏されるライブでそのマジカルな雰囲気が頂点に達する。
こんなライブ体験をしてみたいものだなと思う。
10年くらい前にフジロックにフィッシュというグレイトフルデッド系のバンド(デッドヘッズのような追っかけがいる)が来た時に、外国からの追っかけファンがバックパックをしょってたくさんきていた。これが、現代のデッドヘッズか?と感慨深かった。「フィッシュヲミニイコウー!」とたどたどしい日本語でファンたちがプロモーションする姿もなんだかかわいらしかった。
ちなみに、フィッシュのライブ自体はジャズっぽい即興演奏的雰囲気もあり、アシッドで泥臭いのかと勝手に雰囲気で想像していたのがいい意味で裏切られ、大人っぽくカッコ良かったです。
グレイトフルデッドのライブは多分もっとサイケデリックなのだと思いますが。
グレイトフルデッドの「体験すること」に価値があるという事自体が、現代のモノではなく、コトを提供するという部分に大きくあっていることはその通り。
ただし、簡単にそのようなコトを提供できるバンドはやはりそうとうの実力者、素質、努力がないといけないと思う。
Posted by ブクログ
長い間積読だったもの。今更ながらようやく読んだ。
割とよく言われるような内容のビジネス書のような気はするけど…その根拠をバンドに求めているので、仰々しいビジネス書よりもライトに読むことができる。
Posted by ブクログ
ロックバンド、ヒッピーとかサブカルチャーを通じてマーケティングを語ってるとこが面白ろくて読んだ。
こういうバンドとマーケティングを掛け合わせて本を書こうとした発想自体かっこいい。
もともとデットヘッズな人なら読んでて興奮するんだろうなー
著者のひとりにHubspotのCEO。日本では糸井さんの推薦。
”Lessons from the Grateful Dead”というよりも、演繹的にマーケティングを解いてる感じ。
こういう説明の仕方の方が頭に入りやすい人には、とっても読み味がすっきりする本だと思う。
特に第二章、ファンについての内容。
気前が良くて、何よりも自分達のこと大事にしてくれる人を大事にして、良いと思うことをやって、大義はぶらさない、そんな性格が大事だと。
そうしたら着いてくる人たちも魅力ある人ばっかり。最近法人をひとりの人としてみる考え方を知ったけど、ビジネスでも、人間でも同じことかな。
そして最後のチャプターを書いたことに、著者の魅力を感じる。
Posted by ブクログ
どこかで一度は目にしたことのあるマーケティング手法がグレイトフルデッドの活動を例に網羅的に紹介されている本。これといって目新しい気づきは得られなかったものの、読後感の心地よい作品だった