糸井重里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んで、震災から3年半が経った今でも、自分は放射能の実態について理解していなかったんだなと思った。
もう、何が本当かわからないから、もしかして、ものすごい深刻なレベルで福島近辺の住人は内部被ばくを受けてしまっているんじゃないかという疑念があったのだけれど、この本は、事実とデータに基づいた観点から、内部被ばくは完全に安心をしていいレベル、と言い切っていて、そのことにとても安心した。
いまだに、放射能についてはいろいろな意見があるけれども、この本を読んで、早野さんの意見を信用しようという気になった。これを読んでから、「美味しんぼ」の鼻血の描写などを思い返すと、たしかにもう一度風評被害を蒸し -
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Posted by ブクログ
コピーライター、そして『ほぼ日刊イトイ新聞』でおなじみの糸井重里さんと、
お金の神様とも呼ばれる商売上手で作家もやられていた邱永漢さんの、
お金に関する対談集です。
お金に関する対談集と言っても、「こうすればお金が儲かる!」という
啓発的なハウトゥー本ではありません。
お金とはどういうものなのか、その性質を知る邱永漢さんから出る言葉を
糸井さんが引き出して軽く咀嚼して、あとは読者が読み下すという感じの本でしょうか。
そして、話は人生観だとか人の欲望についてだとか、人間の心理や性質の話が
中心になっていきます。
もともと2001年の本が文庫化されたものですが、
その当時の糸井さんが本当にお金 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ【「インターネット的」3つの鍵】
①リンク
②シェア
シェアの法則はヨガなどの呼吸法に似ている。先に息を大きく吐き出すからこそ、新鮮な空気をいっぱい吸える。→情報はたくさん出した人のところに集まる
③フラット
【3つの鍵の象徴―"Only is not lonely"】p40
覗き見ている画面(世界)が、必ずしも、その孤独なひとりひとりに対して冷たいものだとは限らないではないか。画面の向こう側に、孤独な自分と同じ目をしてこっちを見ている人間の気配を感じた時には、「孤独」と「孤独」の間につながりができて、「孤独」であることが、終わってしまうのです。
つながりすぎないで、つな -
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Posted by ブクログ
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「糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの『今日のダーリン』」
にはまっている。
そんなことからこの本を読んだ。
内容は、『ほぼ日刊イトイ新聞』ができて、軌道にのるまでの話。
一時期、テレビで釣りをする糸井さんの姿をみかけたが、
あれは、逃避行動だったと知り、驚いた。
「あらゆる不幸は、全力を尽くせないという悲しみにあるのではないか?
と考えているのだ。逆に言えば、不幸に思える環境でも、全力を尽くすことができたら、ものの見方ひとつで、死ぬ前に「ああ、面白い人生だった!」とつぶやくことができるかもしれない。」
この本の中で、一番共感した言葉…。