あらすじ
72歳の糸井重里が、
400人以上を看取ってきた82歳の訪問診療医と
「死」を入り口に語り尽くす。
「先がないと思うと
ピリッとして、覚悟や
勇気が出てきます」(糸井)
×
「一人で死ぬのも、
看取られて死ぬのも、
人それぞれ。正解はない」(小堀)
ここ数年は、お守り札を持ち歩くように、「死」についての考えを頭の片隅に持ち歩いています。それは、ちっとも嫌なことじゃないんです。自分の体の衰えを感じたとき、身近な誰かが亡くなったとき。そういうときは、どっぷりと死のことを考えます。一方、「自分のお通夜はパーッと楽しくしたいな」と空想する日もあれば、赤ん坊と接して限りなく死が遠くに思えるときもある。いつでも真正面から向き合っているわけではありません。揺れ動いていて、考えが変わることもある。それでいいんだと思います。(糸井重里「はじめに」より)
死とちゃんと手をつなげたら、
今を生きることにつながる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人は必ず死ぬ。100%の事実。
その事実とちゃんと向き合うってどういう事なのか。人は死を体験できないし、身近な人の死も、そう沢山ある訳じゃない。だから、こうやって本で文章で噛み砕き味わっていける事がとても大切だと感じた。
Posted by ブクログ
対談本はあまり好みではないが、これはよかった。最近死について考える機会が増え、得るところが多かった。一人一人の考察と対談を組み合わせる構成もよい。小堀先生は生活のために働くときっぱりと言いきるクールさが潔い。
お二人の年齢には達してないですが、「死」というか「老後」について考えることが多くなりました。漠然と不安に感じていましたが、このような在宅看取りをしているお医者様や病院があること、行政のサービスなども調べてみた方が良さそうだなと本書を読んで知りました。
この本は「転ばぬ先の杖」といったところでしょうか。
Posted by ブクログ
在宅医療をしている先生と糸井重里の対談がメイン。まだまだ先の話だけど、いつか自分も死ぬんだなと考えて生きることは大切だなぁ。自分はどういう風に死んでいきたいなぁと色々考えるきっかけになる本でした。
Posted by ブクログ
淡々としている。読みやすい。
死は普遍ではない。
幡野夫妻のはなし、どこか型にはまった思考になってしまう。
寄り添うとか簡単に言えない。
損は綺麗事ではなく、本当に損であること。だから親切が本物になる。
Posted by ブクログ
小堀鷗一郎氏、Nスペで何度も観た森鴎外の孫であの在宅医療の先生ね。
写真の顔が違ってみえたので読むまで気づかなかったわ。
”食べたり飲んだりしないから死ぬのではなく、死ぬべき時がきて食べたり飲んだりする必要がなくなったと理解すべき。”(老衰の場合ね)
みんなまさか、死ぬとは思ってないんだよね。
かなり高齢になって体が動かなくなればわかるみたいだけど。
いろいろ死ぬことについて考えさせられた。
”死”は忌み嫌うものではなく、生の延長線上にあるものだってことも。