五十嵐貴久のレビュー一覧

  • セカンドステージ

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    子育て中の杏子は、自分の経験から、子育てママを少しだけでも休ませてあげられるようにと、家事代行とマッサージの会社を起業した。
    スタッフは老人達ばかり。
    スタッフに助けられながら、杏子の奮闘は続く。

    会社の趣旨、元気な老人たちの力を借りるというスタイルにはとても魅力を感じました。
    ただ、無理解とはいえ、家族に内緒で会社を経営し続けたことのしわ寄せが後半に来たなと思います。
    そこが、物語の展開としては大事なのかもしれないですが。
    小学生の子供達を置いたまま、母が出たり入ったり、行き先もちゃんと告げないままと言うのは、大きなことが起こらなくて良かったと言えることではないのではないかなと違和感を感じ

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    2018年03月21日
  • 盗まれた視線 吉祥寺探偵物語 : 4

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    減らず口をたたきながらも、ここ一番ではキチンと決めるという、今となってはクラシックな感じもする私立探偵ものの王道スタイルの作品です。
    軽口のキレが良く、楽しみながら読むことができました。

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    2018年02月25日
  • 年下の男の子

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    2018.2.21-118
    久しぶりの恋愛小説。何と言うこともないけれど37歳と言う微妙な年齢のOL心理がよくかかれている。

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    2018年02月21日
  • 超・戦略的! 作家デビューマニュアル

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    ネタバレ

    作家・五十嵐貴久氏による、
    作家になりたい人のための、How To 本です。
    著者によると、作家になるためには、
    正しい方法(とはいえ、五十嵐氏の提案する方法は
    あくまでひとつの方法であり正解というわけではないと言っています)で
    小説を書いて応募することだということです。
    作家になるためには長編の新人賞を取ることがもっとも効率的であり、
    新人賞自体は攻略を考えて戦略的にやるゲームだと考えていい、とのこと。
    ちなみに、純文学については著者にその知識がないので、
    本書では除外対象とされています。
    つまり、この本はエンタメ作家としてデビューするための
    How To 本ということでした。

    ・プロット

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    2018年02月12日
  • 南青山骨董通り探偵社

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    せっかく大手企業に就職したのに、何か違うなぁーと日々を淡々と過ごす雅也。
    そんな時に現れたのが探偵の金城。
    一緒に仕事をしないかと誘ってくる。
    最初は胡散臭いと思っていたが、お試しということで仕事を手伝ってみることに。
    するとどんどんとのめり込んでいってしまう。
    これを読むと、仕事が面白いと思えるのはいいことだなぁーと思う。
    シリーズなので、本格的な雅也の探偵ぶりを見届けたい!

    2018.2.8

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    2018年02月08日
  • セブンズ!

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    楽しかったー。
    ラグビーは全然知らないけど、試合シーンまで含めてばっちり面白かった。
    こちらも東北が舞台ということで、気仙沼ミラクルガールズを彷彿とさせる空気感に胸が熱くなる。
    特に浩子の泉への語りはぐっとくる。
    女子ラグビーの試合、TVでやってくれないかな。

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    2018年01月21日
  • 誰でもよかった

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    無差別殺人事件の実況を見ているような感じ。淡々と進んでいって衝撃も何も無いけど刑事たちの現場を垣間見れた感じでそれなりに面白かった。

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    2018年01月14日
  • 1981年のスワンソング

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    知っている曲ばかりなので、五十嵐が、それらの曲にどういう評価を当てているかを興味深く読んだ。タイムトリップ物であって、すっきりしたオチが欲しい気もするのだが、ストーリーを意図的にfade outして、振り返った景色の中に置き去りにされるような印象がある。

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    2018年10月14日
  • パパとムスメの7日間

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    今時の女子高生・小梅16歳と冴えないサラリーマンのパパ47歳の人格が入れ替わって大騒動。二人はこの危機を乗り越えることができるのか。笑いと涙のファミリーコメディ長編。
    ちょうど私の娘も16歳の女子高生。普段の会話もないし、会話することも照れ臭い。でも異性関係は凄く心配だ。本作のように身体が入れ替わるというのは、あくまでもフィクションの世界のはなし。二人のお互いが感じている想いが物語の本質で、その点、心の温かさが伝わるハートウォーミングストーリー。傑作です。

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    2017年10月15日
  • 年下の男の子

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    この小説は2008年の作品なんだね。そこから10年近くたった今。
    女性が年上だろうと、年齢差など関係なく交際する人たちが多くなってる。
    この小説は、37歳の大手乳製品の会社に勤めるベテランOL晶子が主人公。
    勤続年数も長く、仕事にも慣れているので知らないことは、ほとんどなく
    上司からも信頼されてる女性。
    たまたまトラブルで駆り出され、取引先業者で同じくトラブルを解消するために一晩一緒に仕事をした、契約社員の23歳の児島くんとの出会いから
    晶子にモテ期到来。

    14歳差の年齢差に悩む悩む晶子。
    今だったら、そこまで悩まなくても?と、
    そんなドラマもたくさんあるし。
    なんせ、30歳が53歳に告白す

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    2017年09月13日
  • For You

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    亡くなった母の代わりを努めてくれていた叔母が急逝した。
    そんな叔母が残した古い日記。
    そこには知らない叔母の姿があった。
    最後は感動に包まれる。

    2017.9.6

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    2017年09月08日
  • 相棒

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    読みやすく、五十嵐貴久さんの緻密なタッチが、情景をわたしの目の奥に鮮やかに見せてくれた。悲しい場面もあったが、より情緒のある雰囲気でよかった。

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    2017年09月01日
  • セカンドステージ

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    あぁ、育児、家事に追われるママの気持ちをここまで代弁してくれる小説は初めてかもしれない。

    私も正社員で働きながら、育児家事を続けてきた。
    もう子供に手はかからないが、子育て時期はノイローゼになりそうなほど悩んだ時期もあった。

    テレビのニュースで幼児や乳児の虐待を、育児もしたことない奴等が、信じられない!?という顔して報じているが、どの母親だって紙一重なのだと思う。
    そのくらい育児というのは大変なことなのだ。

    この作者さんは、母親の訴えを上手に代弁してくれている。

    主人公の杏子さんの行動に納得できないところも少々あるけど。。。

    色々なアクシデントが起こるが、最後はじんわり心温まるそんな

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    2017年08月27日
  • 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

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    おばさん達の青春小説!

    子供が高校受験を失敗して中学浪人!?
    主婦の恵美子は毎日家にいる浪人生の息子の真人に気を使い、それに疲れる・・・
    そんな時ひょんな事から近くのコンビニで働くことに!
    友達のかおりとお客さん?の雪美とバンドやろうぜの軽い気持ちでメンバー募集をしたら元プロの新子が加わり四人でバンド結成!
    自分なんかがと二言目には出てしまう優等生主婦恵美子とその仲間達と家族を巻き込んだ青春活劇!


    2005年のロケットボーイズにプロットは似ているかもしれない、お決まりのパターンかもしれないが、だからこそ面白いのではないかとあえて言いたい!

    そして、同作者の『1985年の奇跡』も読んで見

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    2017年07月29日
  • 年下の男の子

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    マンションを買ってしまった、37歳課長補佐の恋の行方は? 銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。契約翌日、新製品の健康ドリンクの宣伝用フリーペーパーをめぐってトラブルが発生。価格欄が空白のまま刷り上ってしまったのだ。これは、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の契約社員・児島くんと夜を徹してのシール貼り作業を敢行。なぜか2人は話が合ったのだが……。

    【感想】
    14歳も年下の男の子に恋心を抱いてしまう。わたしは経験したことがないからわからないけど、確かに躊躇うというか、自分なんかが好きになっていいのかって思う

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    2017年08月08日
  • セカンドステージ

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    二人の子育てをする杏子は、夫の理解も得られず一人で頑張るママたちのために、家事代行とマッサージの会社を起業。
    夫には気付かれないまま三年が経過。
    一緒に働くのは現役を引退したお年寄りたち。
    そんなお年寄りは、ママたちの抱える問題を次々に解決。
    お年寄りのパワーには、なにか力をもらえた。

    2017.7.20

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    2017年07月20日
  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1

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    サブタイトルが「吉祥寺探偵物語」とあるだけあって
    吉祥寺が舞台。
    実在するハモニカ横丁やらチャチャハウスやら。
    ちょっと名前をかえた学校やら。
    吉祥寺を知ってる人には、それだけでもウキウキしちゃうとっかかり。

    主人公の川庄は、外科医の妻と別れ母よりも父が心配だからと
    息子は、父にくっついてきてあげたというしっかりした11歳。
    妻に男が出来ての離婚だったため
    医者でもある元妻からの養育費はたっぷり。
    銀行員だった、その主人公は、息子の育児のために
    コンビニのバイト店員に。

    そして、夜な夜な吉祥寺のマチへと飲んだくれて
    出ていく
    そんな日常の話しの中で、ネコ見つけました。
    で、ずっと続くのかと

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    2017年06月07日
  • TVJ

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    これ、五十嵐貴久さんのデビュー作なんだそうだ。
    幻のデビュー作に手を加え、「別冊文藝春秋」に連載され
    2005年に出版された作品。

    あとがきの解説にも書かれているように
    「TVJ」
    本当に、妙なタイトル。

    まるでDAIGOだ。

    テレビジャック。
    の、おはなし。


    かなり、スリリング。

    誰もが出入りするテレビ局。
    それが、迷彩服を着て、銃を持って大勢の男たちが
    ウロウロしようが、
    誰も、不審に思わない。
    それが、テレビ局。


    ところが、綿密に練られたテレビ局ジャックだったのだ。
    その狙い、
    その条件。
    人質。

    すっごくスリリング。

    高いビルの窓から落ちていった由紀子。
    誰もが、転

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    2017年04月29日
  • TVJ

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    ネタバレ

    巻末の解説でも書かれていたけど、私も「TVJ」というタイトルにはあまり惹かれなかったなぁ。。
    作者が五十嵐さんじゃなければ手に取らなかったと思う。

    テレビ会社の経理部に籍を置く普通のOLが人質になった婚約者を助けるため、ひとりでテレビジャッカー達に立ち向かう…と一言でいうとスゴイ安っぽい話みたいだけど、ハリウッドばりの派手なアクションではなく、ビルのメインコンピュータに消火器の消化液をかけたり、車の排気口にパンスト詰めたり、私にも思いつきそうで、なおかつ実行できそうな方法で立ち向かっているのが私としてはポイント高かったです。

    冷蔵庫に入って爆弾を避けようとするトコでは、あ〜あ、やっちゃった

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    2017年03月30日
  • For You

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    五十嵐貴久さんの作品は『リカ』から読み始め『交渉人』『安政後年の大脱走』そしてリカの続編と読んできたが、恋愛小説も書いているのと!?と驚きながら購入。



    私の十代は90年代ですが、冬子の青春時代に何故か懐かしさと憧れを抱いてしまう。
    昔、行った江ノ島と鎌倉にまた行きたいなとも思った。
    登場人物達の思いを考えながら読んでいると最後の2ページに涙を落としてしまう。


    【あらすじ】
    最愛の叔母が死んでしまう。
    主人公の朝美は叔母の遺品の整理をしていたところ偶然にも古びた日記帳を見つける。
    そこには80年代の叔母の青春が描かれていた。
    朝美の現在と叔母【冬子】の過去が交互に語られ物語は進んでいく

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    2017年02月01日