五十嵐貴久のレビュー一覧
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リカシリーズ第9弾にして、最終章。
珍しく前作『リベンジ』と合わせ前編後編の組み合わせだったこともあり、『リベンジ』後にそのまま続投。
『リセット』から『リベンジ』の間は2年以上かかったと言うのに…。
前作に続き、リカとの攻防戦。
これまでのリカシリーズと比べると、じっとりしたゾクゾク感ではなく、もっと直球の暴力的な怖さ。
犠牲者もガンガンでる。
こんなに犠牲者でるの、バトルロワイヤル以来では?
あ、リフレインの方が多かったか。
最後もエグすぎて。
そしてあの後どうなったのか…。
いや、多くは語りません。
残念ながらこれにて完結。
『リメンバー』に至るまでの追加エピソード、あったらいい -
Posted by ブクログ
交渉人シリーズのリライト第3弾❗️
この後に新作でその後の遠野 麻衣子の活躍が描かれていたら、真っ先に読んだけれども、エピソード0が出版されたので、余り興味を引かれずに積読してあった作品。
臨場感あふれる描写と上からの命令には背けれない麻衣子の葛藤が、結構リアリティだなぁと感じました。
本書でテーマとなっている少年法については、アメリカやイラン、イラク、バングラデシュ等世界で七カ国程で少年の死刑が認められているようですが、少年の更生を掲げる日本の法律の元では、被害者の立場からしたら計り知れない苦しみと強い痛みを伴う措置だと思っています❗️
純粋にストーリー対しての評価をくだせず、テーマ -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の愛は、育った環境や友人関係に恵まれず、ずっと自分を諦めて生きてきた。結婚後は夫の激しいDVに打ちのめされ、なす術なく、されるがまま。
それでも娘を守る為に、決死の覚悟で逃げ出した先で出会ったのは、フィリピンパブで働く4姉妹、ゲイカップル、リューマチ持ちのちょっと偏屈なお婆さん、職場のアニメショップには同僚のオタクたち…自分と同じ「負け組」と思って静かに暮らそうとするが、ひょんなことからボクシングに出会い、少しずつ変わっていく。
劣勢になった時に一歩前へ、というのが奥深い。
リーチが長い対戦相手でも接近したらパンチが届く。同じように、辛い時にもう一歩の勇気を出して助けを求めたら周りがサ -
Posted by ブクログ
ネタバレリカシリーズ最終巻
完結だけあって、すごい勢いで人が死にます。
リカの潜伏先は父の病院だと思ってたけど、結局最後までどこだったかは明かされなかった。娘も誰の子なのかはっきりしないし、いろんなものが残ったまま。堀口がスパイ?寝返り?というのも。誰かしらだとは思ってたけど、宗教2世の件からは強引すぎるというか。
無理矢理とは言わないけど、終わらせた感が見える最終巻でした。後書きにもあったけど、リカに負けずとも劣らないモンスターが現実に出てきてる以上、これ以上は。。というのは何となくわかる。
夫きっかけで再読&完走したリカシリーズは、総じてとても面白かったです。
また手持ちの本一周した後、時系列 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校2年生のリカの話。
最初1/3は恋愛小説読んでるのかな?って思うくらい、リカシリーズの雰囲気とはかけはなれてて(良い意味で)面白かった。
でも途中からちゃんとリカの本領発揮されました。安心安全のリカシリーズです。
主人公がリカに対して盲目すぎる&高校2年生男子のウブさにやられたけど、途中からしっかりリカを疑うことにした切り替えの速さも良かった。
リカのファザコン気質に気がつくのも、状況把握能力低めの主人公にしてはだいぶ発想が飛躍?強引だった気がするけど、そのわりに夏休み明けまで他人に相談しないでおける危機察知の甘さは高校生っぽいなと思った。
兄とリカじゃなくて、兄と母親がデキてるのは -
Posted by ブクログ
ネタバレ今までのリカシリーズと違って、主人公の書籍をメインとしたいろいろなものからの引用という書かれ方だったので、私には少々読みづらかった。
また今回は素直にリカの恐ろしさが描かれてるだけで、展開はある程度予測出来るものばかりだった。伏線回収もあまりない。青美に通ってたころのリカはまだそこまで狂ってる様子なく、ある程度の意思疎通ができるだけマシだと思ってしまう。火事でリカが生き残ったというのも、炎の中から生還したわけでも無痛症とも関係なく、普通に生き残っただけだったのは拍子抜け気味だった。(もっと化け物じみた生き残り方だと勝手に思っていた。)
ただ、読み落としかもしれないけど、中原医師にリカが伝染し