五十嵐貴久のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ狂気!凶気!恐気!全てのヤバさが駄々漏れて狙われる怖さMAX!リカの最終章は全身の血が逆流しそうな興奮に終始包まれていた。
青木孝子から受け継ぐ形でリカに対峙するのは、私立探偵の柏原と堀口、警視庁の戸田、小野萌香と祖母の宇都子。
萌香がリカから相当な恨みを買い、いつ殺されてもおかしくない状況で話が進んでいくのでその緊張感たるや苦しいほど。
合間のリカのイッちゃってるおしゃべりでちょっとブレイクタイム…になるかっ!w
裏切りは見抜けなかったけど、血なまぐさいラストは予想通り。なんてったって『リボーン』ですから。
個人的に、有坂様のお手製のお茶の中身がわかってスッキリ! -
Posted by ブクログ
競泳でオリンピックを目指す人たちの物語。
終始主人公目線で語られるのだが、主人公があまりいけ好かないせいでなんとなく入り込めないまま終わってしまったことが残念。また最後の結末にもあと少し踏み込んで欲しかった、読み手として結果が気になったので。
五十嵐さんの作品の魅力のひとつは、各登場人物の人物像に踏み込むことで読者が共感できる人間性が描かれていくことだと思っているので、その点では他の作品と比べて登場人物の魅力を感じるまでにはやや至らなかった。競泳選手という一般人離れした能力を持っているという前提があるので共感できなかったのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリカが花山病院で看護師をしていたときの話。花山病院が看護師を新たに募集したことからこの物語のすべてが始まります。副院長・大矢の危機感の無さが気になりますが、証拠も何もなく計画的にターゲットを追い詰めていくという点で、精神的な恐怖はシリーズ1番。
リカ誕生の物語「リバース」から歪んだ人間性が生まれ、「リハーサル」でより確かなものになった印象。術後の回復は異常な早さだったけど、「リカ」よりはまだ人間らしさが残っていると感じました。
相手を自分の都合の良いように操るイメージだったから、自分の顔を整形するのは意外でした。
ということは、「リカ」で美の残骸と表現されていたあの顔は、真由美の顔…? -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに釣られて読んでみたらそこそこ期待通りではあった。
ただやっぱりオチが明確になってないから不完全燃焼感が拭えない…犯人側の招待と、そこかしこに散らばってる伏線っぽいものの回収がされていないような感じ。
あとは問題が出る度に2人の葛藤と答え合わせ、ピエロへの文句…みたいなルーチンが退屈になってきてちょっとウンザリ感があった。
犯人が気になって読み進めても明確な答えがないまま終わってしまうし…
2人がどちらもクズなので、どちらにも感情移入が出来ないのも大きかったか。
里美の頭の良くなさを演出するためか、一人称が「あたし」なのもキツかった。