あらすじ
巨匠監督が謎の死を遂げ、試写会の参加者は自殺……
真相に探る人々に恐怖が迫る!!
昭和最後の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬が、最新作の完成直後に不審死した。
配給会社の東活は、その事実を隠し試写会を強行するが、凄惨な事件が起こる。
参加した人々が、集団自殺したのだ。
集団パニックや催眠が疑われたが、残された現場映像によって奇妙な点が浮かび上がる。
雑誌編集者の里中凪と新聞記者の矢部誠は、真相を突き止めることにするが……。
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Posted by ブクログ
昭和の最後の巨匠と呼ばれていた映画監督の25年ぶり最新作が試写会で先行公開された。 その試写会に参加した関係者は終了後に謎の集団自殺をしてしまう。試写会中に中座・遅刻・寝落ちして映画のストーリーを把握してない4人だけが何故か生きていた。連絡を取り合い真相を知ろうとするのだが。。。
映画だけじゃなくテレビ番組でも昔は過激なものが多く今思うとコンプライアンスに引っ掛かるような内容だった。視聴側、制作側はそれを面白いと思っていたけど、演者側はどんな心境で表舞台に立ち続けていたのか想像しながら読んだ。
輝かしい功績の裏にどのくらいの人たちの涙と恨みが積もっていたのだろう…。
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見ると死ぬ映画というある意味王道のホラー作品。
たくさんの人の死。死に方も凄惨なものばかり。でも最初に亡くなった奥様も旦那様のパワハラ止められなかった責任あるんじゃないかなあ。
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ホラーです。ただただホラーです。
何も解決しません。ひたすら恐怖の渦に巻き込まれるのみです。
学びは何もありません。ただただ恐怖の渦に巻き込まれるのみです。
そんな五十嵐さんの1冊。ある意味、期待通りでした。
Posted by ブクログ
「世界のシラハセ」と称された、かつての名監督二十五年ぶりの新作映画「妖奇」。その試写会に参加した者のほとんどが、不可解な状況で死を遂げた。監督自身や関係者にも死亡者が続出する中「妖奇」は話題性を生み、公開が待ち望まれるものの、試写会に参加しながら生き残った面々はそのことに危惧を感じる。「妖奇」は呪われた映画ではないのか、そして彼らが生き残った理由とは。パワフルなホラーです。
呪いの映画、というとありがちなテーマに思えますが。呪いのパワフルさが半端ありません。一気に四十五人ばっさり。逆に爽快感すら感じる酷さ。残された人たちに徐々に迫りくる呪いもまた怖いし痛そうでとことん嫌。どこまでも救いようがなく残虐で楽しいホラーです。
呪いの正体、そして凡庸で陳腐な作品なのになぜそんな呪いが宿ってしまったのか。呪いそのものよりも、呪いが生み出された背景の方が酷いし胸糞悪い思いになります。でもこういうの、現実でもあるんですよね。それが一番恐ろしいのかも。
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ミステリーではなくホラーなんですね!
ってことには序盤で気づけたのでよかったです。
映画業界の古い慣習の被害者になった俳優やスタッフの怨念によって引き起こされる集団自殺や不可解な事故死。
監督1人が悪いかと言われたらそうではなく、『よくあること』と見てみぬふりをし続けてきた関係者や、『映画が売れさえすればいい』と言わんばかりに監督のわがままを冗長させてきた側近たちも共犯なのだと怨念たちは伝えているようです。
登場人物がそこそこ多く、それぞれの視点で描かれており小刻みに場が入れ替わるので、分かりづらさは確かにあったと思います。
テーマが映画でもあるし、映像化したら映えそうでもありますが、スプラッタ要素もあるので私は遠慮するかもです。笑
Posted by ブクログ
昭和の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬の25年振りの新作が公開となる。所が、完成間近で白波瀬が不審死を遂げる。だが、配給会社はそれを隠して試写会を強行する。その映画を見た人々が謎の集団自殺をして…
映画を見た人は勿論、それに関わった人々が次々と不審死を遂げる。
とにかくホラーミステリーでバタバタと亡くなっていくし、どんどん関わった人々がいなくなっていく恐怖がジワジワときました。まさか本当に誰もいなくなるとは思いませんでした。
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リングのように映画を見ると怨念で死んでしまう。その死に方の描写が凄くて映像では見れないくらい怖い。文字なのでなんとか読むことができた。
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傍観者も罪を償うべき。
全部読んで伝えたいのはそこなのかな?と感じました。
当事者も悪いが無視したり見てるだけの奴らも悪いんだぞという…。
途中は少しくどく長く、最後2章ぐらいで「あーなるほどぉ」と声を漏らしました。
結局負の連鎖は止められなかったかぁ…と後味の悪い終わり方でした
でも面白かったです!
ありがとう御座いました!
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バッドエンド……。
なんとかなるかと思ったけど どうにもならなかった……。
もう上映を止められないから とんでもない数の死者数になる…。
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Audibleにて視聴。
序盤に大きな謎を提示されるので、Audibleとしては非常に聴きやすかったです。
Audible向けのため朗読も複数人で、臨場感がありました。
実際の現場を想像すると、ぞっとしますね。
オーディブル→書籍化の順に刊行された作品。Audibleに最適化されているので、そっちのほうがオススメです。
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かつての巨匠が撮ったサスペンス映画を見たら死ぬ、というホラー。ホラー映画じゃないのに見たら死ぬっていうのも珍しいよね。これ、オーディブルだったのか、怖いよね。
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ホラーなんだけど、あまり怖くないというのかなんというか
今ひとつ情景が頭に浮かんでこなかったのかもしれない
呪われる理由が、過剰反応じゃあないかと思ってしまうのも感想の理由かもしれない
ただ、みてみぬふりをすること、助けを求めている人を見過ごす事は、それをしているのと同じ罪であるというメーセージは強く感じる
でもなあ、みんなそんなに強くない、強くなれないよなぁというのも本音ではある
Posted by ブクログ
昭和最後の巨匠と呼ばれた映画監督・白波瀬の25年ぶりの新作映画が完成した。
だがフィルム編集後に監督は不審死する。
その前にも映画に関わりのある者の死があり、やがて監督の死を隠したまま試写会を強行したのちに参加した者が集団自殺する。
そしてそのあとも謎の不可解な死が続く…。
過去から続くパワハラやモラハラなどの被害にあった者たちの怨念がフィルムに滲みついて、それを撮った監督や見て見ぬふりをしていた者を呪い殺していくという…。
恐怖というより凄まじさと気味悪さを感じた。
Posted by ブクログ
映画業界を舞台にしたホラー小説。巨匠の25年ぶりの新作を試写会で見た人々が集団自殺するところから物語は始まる。中田秀夫監督の『リング』とエドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』を合わせたようなお話。奇しくも2023-24年の年末年始に現実世界の日本で話題になった件と重なっている。ホラーとしては序盤がピークでそこまで怖くない。でも映像化には向いてるのかな?ヒッチコックの『サイコ』がみんなトリック知ってる前提で固有名詞を出されるのに対して、今やどんでん返し系映画の代名詞となった某シャマラン作品が一応伏せられているのは笑ったw
Posted by ブクログ
殺され方が毎回やたらグロく、映像化したら映えそうで、脳内で再生しやすくて面白かった。
が、帯にもあるように、最初こそ映画を全て観た人間は全滅(居眠りした者や途中退室した者は生き残った)したが、その後は映画全体の話の内容を知っただけで死に、最後は霊に無理やり映写機で映画を流されて、目を閉じていてもスクリーンが脳内に流れてくるという荒業で死ぬ。
解決らしい解決はない。
また、誰が呪っているのかという理由も、凄まじい呪怨の力の割には弱く感じた。(勿論、死にたくなるほどの苦痛があったのだろうが)
そして、和製ホラーでありがちな、次はあなたの番かもよ…的終わり方(そこまで特定指名した終わり方ではないので怖さは無いが)で、なんだか、無駄に出演俳優が豪華なB級和製ホラー映画を観た感じ。
Posted by ブクログ
正直なところ、気色悪いという読後感しか残らなかった。しかし、それ故に強く印象に残った。
得体の知れない怨念が無差別殺人を繰り返す情景が理不尽かつ生々しくて、聞いて(読んで)いて辛くなった。