五十嵐貴久のレビュー一覧
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ネタバレ半分くらいから、主人公がリカの伝染者なんじゃないかとは察しがついていた。けど、まさか本間の娘の亜矢ちゃんだったとは。。日比野が「あーや」とは呼んでたけど、岸辺が名前呼ぶことなかったし母親(本間の妻)の印象も全然違ったから気がつけなかった。ただ、母親が樋口に亜矢のアリバイを証明する電話では、随分と流暢に話すなとは思ってた。もうあのときには死んでたわけね。
樋口は亜矢の解離性同一性障害に気がついてるのかと思ってたが、そんなことはなくただ普通に捜査情報を喋りすぎなだけだった。(リカシリーズに出てくるコールドケースの刑事はなんかみんなおかしい。)羽島・立原からの証言で亜矢の解離性同一性障害に気がついて -
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ネタバレ本間と出会う前のリカ。
リカが人に惚れやすいのは前作までで分かったけど、面接の数分でターゲットにされちゃうんだったらもう天災レベルの災難としか言いようがない。
ただ、主人公がなんだかんだ理由(というか言い訳)をつけて、隠蔽しようとしたり嘘ついたりしてて自業自得だなと思う部分も多々。
この作品を発売当初読んで、少しのミスでも隠蔽しようとして嘘をつくと取り返しのつかないことになるというのを痛いほど実感して正直になろうと思ったことを思い出した。
それにしてもリカは柏手先生の家族を解放する気は当初からあったんだろうか。監禁してる人に解放してと話すから携帯電話を探して、みたいな発言があったってことは協力 -
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ネタバレ小学生時代のリカの話。
本当に最後の最後まで梨花をリカだと思ってたけど、結花がリカだと思って読んだらあの人格が生まれた理由がわかる。
梨花が母親から受けてた虐待のストレスを結花や幸子に同じような方法で向けるのはわかるけど、結花のストレスが小動物の虐殺に向く過程は書いてなかった。母親がマロンを殺してシチューにする狂気性を持ってるからその遺伝なのはなんとなく察せるけど、急にぶっ飛んできたなと。
あと本作にも菅原刑事が出てきてたの、2週目で初めて気が付きました。
そして幸子よ。交番に人がいないならそこで待っとれ。
神父さまも、鞄の口はちゃんと閉じときなさい。 -
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ネタバレ時系列的には前作リカのその後の話。
リカvs警察、1対複数(組織)だからリカを追い詰められるだろうなとは思ってたけど、それにしても10年間大久保に潜んでたリカたちを見つけられなかったのはなんでだろう?見つけられなかったことになにか意味があって、後々の伏線になってたりするのかなと邪推。
警察なのに単独行動する警官が多いのと、リカを見つけてまんまと1人で電車に乗っちゃう主人公、銃で撃たれても即死しないリカ。前作まではリカは異常な人間くらいに思ってたけど、もしかして人外?バケモノ系?リアリティに欠ける展開と描写が多くてちょっと残念。 -
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*いくつもの死体を残し、娘と思しき少女と逃走した雨宮リカを、警視庁は改めて複数の殺人容疑で指名手配した。が、それを嘲笑うかのように女子学生の拉致誘拐事件が連続発生する。KPDC興信所の柏原と警視庁の戸田は一連のリカ事件に終止符を打つべく、小野萌香とその祖母の宇都子に協力を求めるが。「リカ・クロニクル」ついに怒濤の完結篇!*
え何まさかのまたなのもうほんとやめてったらやめてー!
と言うのが正直な読後感です。
とにかくこのシリーズは見届けなければと言う一心で読み続けてきましたが、さすがに化け物っぷりが超越し過ぎです。
そしてラストも救いがなさ過ぎて目眩がしました。
いや、この後味の悪さこそがリ -
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ネタバレ下巻について。
上巻までは面白かった!
下巻はちょっと苦しかった…話がどうこうではなくて、犯人とその家族、子供の身に起こったことを考えるとしんどい。最終的に行き着いた20年以上前の事実は現代的な問題ではあるけど、読者である自分ももしかしたら加害者になっていたことはなかっただろうかと、今までの自分の人生を思い返すと息苦しくなる展開。この点では辻村深月さんの「噛み合わない会話と、ある過去について」に収録されている「パッとしない子」にも同じ感情を抱きました。
個人的に、春馬山捜査班(埼玉チーム)の恋愛トークは必要だったのか疑問!ここだけ文章テイストも違うぞ。作者さんのイタズラか、編集者の工夫か?犯 -
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ネタバレ殺され方が毎回やたらグロく、映像化したら映えそうで、脳内で再生しやすくて面白かった。
が、帯にもあるように、最初こそ映画を全て観た人間は全滅(居眠りした者や途中退室した者は生き残った)したが、その後は映画全体の話の内容を知っただけで死に、最後は霊に無理やり映写機で映画を流されて、目を閉じていてもスクリーンが脳内に流れてくるという荒業で死ぬ。
解決らしい解決はない。
また、誰が呪っているのかという理由も、凄まじい呪怨の力の割には弱く感じた。(勿論、死にたくなるほどの苦痛があったのだろうが)
そして、和製ホラーでありがちな、次はあなたの番かもよ…的終わり方(そこまで特定指名した終わり方ではないの -
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雨宮リカ事件から20年後、バラバラ死体を公園の川に捨てていた女が逮捕される。女の名前は宮内静江、33歳のフリーライターの彼女は殺人を犯す前に雨宮リカについて詳しく調べていた。果たして、模倣犯か、それともリカの心理が感染したのか…?
そして、また新たな類似殺人が次々と起こっていく…。
リカシリーズ第5弾。
今回も「え〜!」の連続でした。まさか、公認心理士さんがあの人だったとは…!
読んでいる途中から、なんか気持ち悪い違和感みたいなものはあったので、警察が追っている人物が犯人ではないと予想はついていたけど、そうきたかー!
いや〜、何年経ってもおっそろしい人です、リカさん。何せ、頭に銃弾6発受けて