あらすじ
医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。
非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。
そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。
最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。
感情タグBEST3
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リカの幼少期の話。
リカは突然狂ったように人を殺し始めたわけではなく、幼少期からきちんと予兆のようなものが見え隠れしている。初めての殺人は一体何歳の時だったのか…
リバースに描かれているより前の殺人もあるんじゃないかと思うと恐怖。でもなんだか少しこの恐怖も癖になりつつある3作目。
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リカシリーズは、結末がエグいことが分かってるから、幸子の考えが「そんなわけないだろ、もっと深刻だよ!」と、いちいちツッコミたくなる内容。
ピュアで良い子すぎて、、
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薔薇屋敷と呼ばれる裕福な家に医師の夫と美人な妻、容姿端麗の双子の姉妹。誰もが羨む理想が揃っていた。そんな雨宮家に田舎娘の幸子は家政婦として住み込むことに。幸子は神父に手紙で家政婦は見た的に雨宮家で起きたことを知らせていたのだが…。 久しぶりのリカシリーズ!その名はリバース。リカ、リターンのようなスピードと衝撃は少なめ(個人的に)に感じて主人公の幸子は最後までラッキーガールだと思ってたんだけど…いやー鳥肌がまだ止まらない。
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怖かった。稀代のシリアルキラーにしてサイコパスの誕生物語としてこれ以上ない。
書簡形式で描かれる様々な登場人物たちのバリエーションが実に豊富で、煌びやかだ。その裏の顔がペリペリと剥がされて明かされていく様は鳥肌が立った。
様々なシリアルキラーやサイコパスと同様の出自を持ちながら、「彼女」が成長し、その手腕を発揮していく姿には時を忘れて頁をめくった。こう来ましたか。面白いです。
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今回のストーリーは手紙形式で、リカの家政婦の主観だった。何故リカが殺人を冒す様になったのか、その経緯と過去がおぞましい程の表現で知ることとなった。
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2023/05/11予約
『リバース』『リセット』『リフレイン』『リハーサル』『リカ』『リターン』『リベンジ』『リメンバー』が時系列に沿っている、と聞き順番に読もうと決めた。
多分、過去に読んだはず。記録に残ってない…
シリーズとしては3作目。
広尾の開業医、雨宮家に住込家政婦のため上京した花村幸子。この幸子が長野で世話になっていた教会牧師の蔭山宛の手紙を書く形式で話が進む。
この手紙で、やたら自分のことを
『幸子は〜』
と書くのが気になる。
イケメンで浮気癖のあるご主人、美人の妻、麗美。双子の梨花と結花の4人家族。
外からわからない狂気じみた雨宮家、妻が些細なことで激高し双子を折檻。ご主人は手当り次第に女に手を出す。双子の姉、梨花は結花を家来のように扱う。
この雨宮家に関わる人間が行方不明になったり死んだりすることが多発…
田舎育ちとはいえ、幸子のどんくさいところ、気づかないところに、イライラさせられる。
最後数ページで、あれ?となり何度か戻りながら読んだ。
妻の麗美がピアノ教師の千尋、ペットのマロン、梨花が家庭教師の宗像、結花が幸子、蔭山、母親の麗美、梨花を殺したのか?
次を読みたくてたまらない。
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リカシリーズ3作目。
家政婦の手紙形式で進んでいく物語。
何でもっと早く逃げないの…何で家にまた戻るの…と思いながらハラハラしながら読んだ。
最後は結局...その後どうなったの?って終わり方。
途中消えた宗教の人も殺されたんだろうな…
誰が死ぬかもう分かっちゃう。
リカのその後が気になる。
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怖かった。リカよりもこっちの方が私的には怖かった。
ずっと不穏なのに、幸子がいい人、優しい人って言ってるのが気持ち悪いし、不安な気持ちになって怖さを感じた。
家政婦からの視点とかヤバさ全開。最後の最後まで本当にヤバいやつは誰?って思いながら読みました。
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長野県の小さな村にある教会で育てられた身寄りのない花村幸子は、高校卒業とともに東京に出て家政婦として働き始める。住み込みを条件に入った雨宮家には、医師の父、美しい母、輝かしい美貌と才能を持った双子の姉妹がいた。
幸せを絵に描いたような家族、そう見えていたハズなのに…。
リカシリーズ3作目。
今回は、あの日本最恐ストーカー「リカ」誕生秘話ということで、ワクワクして読んでいたら、面白すぎて一気読みしてしまいました。
ラスト5頁は、「え、やっぱそうだよね!そっちだよね!?」って心臓バクバクでした。
リカってば、そういう生い立ちだったのね〜!名前のカタカナ表記を始め、運動神経の良さやニオイの謎など、また少しリカのことが分かったような…?
まだまだリカのこれからが読みたくなるお話でした。
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純愛モンスターリカ誕生までの物語。ラスト数ページがやっぱり怖すぎる。リバースの面白さは家政婦幸子の視点で語られていくこと。それに雨宮家の異常性が融合するとどんどんいや〜なくら〜い気持ちになる。
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狂気でした。
書簡スタイルで次第に不穏な感じがジワジワと。
終盤は畳みかけてページ止まらず、最後はしっかり怖かった。
リバースってタイトルにも納得。
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家政婦さんの神父さんに宛てた手紙の内容に沿っていて、違う角度からリカの誕生を見ることができた。怖かった。
リカが何故、カタカナなのか…。
背が高い…。
文通…。
全てが最後に繋がり、良い作品だった。
ただ怖かった。
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リカシリーズ第三作目。
僕の書架にはあと『リハーサル』『リメンバ―』が並んでいますが、読めるかどうかわからない。
リカシリーズの魅力は何ですか?
毎回思うけど、リカがどの場面で登場するのか、前作との繋がりは無視されているのか不明のまま読み進めた。
リカは変態して誕生するのですね。
長野から東京の渋谷区広尾の開業医・雨宮家に、高校を卒業してすぐに幸子という少女が家政婦として働き始めます。事故で両親を亡くし教会の神父が幸子を引き取り育てていたのだ。東京に出たいという希望で勤めることになり、物語は神父・蔭山康則60歳と幸子が手紙での情報交換が延々続きます。
筆まめなんですね~雨宮家での出来事が報告対象です。
個人情報保護なんてあるのでしょうか、と思ったりしましたが、徐々に手紙に著される内容に深刻さと不可解な恐怖が忍び寄るのは理解できても、大人のリカが現れると思って読んでいたらびっくりした。
前回の作品で、リカはやっつけられたから逆転するか…だから「リバース」って!リカは永遠に不滅なんか。流石、リカやな、次回作も読もうかな、何でw
読書は楽しい。
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ギョエー!!
最後の最後にそうきたか!!
ギョエー!!
夏だからちょっと怖そうなものを…と選びましたが、思ったよりもギョエー!!となりました。
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ミスターホラーこと、五十嵐貴久さんが書かれた、とある少女が狂気を獲得していくまでを描いた作品。
最恐最悪のストーカー「リカ」が誕生するまでを追った本作は、読み終わる頃にはもはや人間不信が完成します。ブルブル。
シンプルに子育てが始まったらリカみたいにならないように育てていかなければ…。家庭環境大事…。って心から思わされる大問題作となっています。
双子こわい。構ってちゃんこわい。ストーカー怖い。
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以前、リカを読んですごく怖いと思ったけど、これはそのリカがいかにして誕生したのか、幼少期からのリカの家族の話を家政婦の幸子が神父様に手紙を送る形で浮き彫りにしていく。最初は広尾の高級住宅街に住む理想の家族のように見えていたが、徐々に違和感を感じる出来事が増えていく。それでも幸子はどの出来事も好意的に解釈していくのだけど、どう考えても常軌を逸しているようにしか思えない行動。もうこの段階でリカの人格は完成したんだと思うと、リカを再読したらまた怖さを感じられる気がする。
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リカシリーズ第3弾!
リカ様の生い立ち…
凄まじい……\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/
すごい。
壮絶。
やばすぎる…(-_-;)
雨宮家に家政婦として働く幸子。
田舎の牧師宛に書く手紙で話が進みます。
幸子は田舎育ちの世間知らず。
東京に出たばかりなので、都会の基準がわからない。
家事の他に、双子の梨花と結花の身の回りの世話をするのだが、徐々に不信感が…。
手紙の内容だけなので、細かい描写はないのだが、おそらくあんな事やこんな事があったんだろうなぁ…って匂わせが想像を掻き立てる(-∀-`; )
とても面白くて一気読みしました!
やはり昔から美しいお声だったのね…
なるほど…狂気になるきっかけ…ふむふむ
ネタバレ回避の為あまり書けませんが、興味深かった…。
話の展開とか細かい伏線回収とか、さすがです。
ドラマ観てるみたいに、頭の中に映像が浮かんできて、とても読みやすかったです(〃'艸'〃)
何よりラストの意外性も…
いや、そこは途中で分かってしまいましたよ…( ≖ᴗ≖)ふふふ
いかにしてストーカーリカ様が出来上がるのか!
リカシリーズは現在全部で7冊。
まだ3冊しか読んでない…(´・_・`)
3冊中で1番面白かったです!!(`•∀•´)✧
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「リカ」誕生までの物語とあるが、
最恐のストーカーの原点は、
もっと遡って祖母の人生にあるんじゃないかと
思った。
結花目線の、この話も読んでみたい。
恐ろし過ぎるかな?
家庭環境は、大事!
ネタバレ無し!
奥さまは、とても旦那さまを愛していた。然し旦那さんは?でも我が子の双子ちゃんは愛していたみたい。ませた姉と臆病な妹。本当の姿とは、一体何者?
読んで行くうちに、どんどんハマりますね。歪んだ愛情がその後の【リカ】を作り出す。読んで家庭環境は、とても大事だと思ってしまう。99%は、お金でも買えるが、残りの1%は、か え な い・・・。
Posted by ブクログ
あの『リカ』誕生の話なのに、ものすごく平和な出だしで逆にビビったw
徐々に陽が陰るように隙間に入り込んでくる不穏な空気にゾワゾワ。全体像は謎めいたままなのに、水面下で静かに静かに進行していく狂気を肌でビンビン感じる。
けれどリカ自身の言葉が極端に少ないので物足りなさが残って、この誕生秘話に納得できるようなできないような微妙な読後感。狂人の思考回路や胸に鬱積したどす黒いものは計り知れないな。
それにしても、有坂手製のお茶にはよからぬものが入っていた気がして仕方ない。
Posted by ブクログ
裕福な家に生まれた双子の美少女の姉、雨宮梨花が殺人鬼ゾンビ「リカ」になっていくまでの過程が描かれている。
この家に家政婦として来た幸子目線で描かれていて、リカのヤバさ知ってる読者からしたら、
油断しすぎ、そんなんしてたら殺されるで(゚o゚;;
ってヒヤヒヤしながら読んでた。
元々リカのおかんが旦那の浮気の腹いせに娘達に暴力ふるって虐待しまくってたから、そこから歪んでいってあの「リカ」になっていったんか?
でもサイコパスは生まれつきって言うしな(・∀・)
双子の妹はその後どうなったんやろ?
あの子だけはまともに育ったんかな?
この作品もサクサク人は死んでいくけど、臨場感は弱めやったから、今までのリカシリーズよりは物足りなかったかも!
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『リバース』は、2016年に「PONTOON」での連載を経て、同年10月に加筆修正のうえ文庫化された作品。
前作『リターン』で描かれた事件の10年前、主人公たちの幼少期にさかのぼる前日譚。
物語は、双子の姉妹・梨花と結花の関係性から、父親の重すぎる愛情を一身に受ける梨花、そしてその梨花達に躾という体罰を続ける母親。歪んだ家族の中で少女たちは育ち、壊れていきます。
屋敷という閉鎖的な空間、家族の中に潜む狂気、そして双子という“もう一人の自分”の存在が生む不穏さ。その構図はどこかゴシック文学の趣があり、ホラーというよりも、病的な愛と憎しみの交錯の心理劇。
なお、この物語は、お手伝いの女性が差し出す「書簡体」の手記という形式で進行しており、それもまた、物語に陰影を与えます。
五十嵐氏の巧みな構成と多様な文体の使い分けはさすがという感じです。
作者の実験的な一作として、異なるテイストを楽しむことができる作品です。
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リカ誕生秘話!
一人称視点で語られるのが、私は読みやすくて好きでした。
途中から「あっ、最後はきっとこうなるな〜」って読めるのだけれど。それでも、上をいく。裏切られる。
面白かった!
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長野県の教会で過ごしていた幸子は、勉強をするために東京へ向かう。東京で幸子は、クリニックを経営するお金持ちの雨宮家の家政婦として働くことになる。雨宮家にいるのは、クリニックで働く父親、美人で花を教える母親、そして美人な双子の姉妹。家政婦として働く中、幸子はそれまで過ごしていた教会の神父へ、出来事を事細かに書いた手紙を送っていた。最初は雨宮家で働くことを誇りに思っていた幸子であったが…というストーリー。
幸子が神父へ宛てた手紙がこの作品の主な文章になっているのが面白かった。
雨宮家の雰囲気は序盤から不穏であったが、世間知らずの幸子のキャラクターが上手く活きていて、後半やっと気づいて畳み掛けるところもよかったと思う。
あらすじがほぼネタバレ感あるのだけど、これはシリーズものだったのかな…
もう少し調べてから読めば良かったと思う。
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リカシリーズ3作目、今回はリカの出自がわかる過去編。
まずは、リカにもこんな時代(小学生)があったのだなと感慨深い気持ちになります。
雨宮家に蔓延する何ともいえない肌にまとわりつくようなねっとりとした狂気は、これから先リカがまとうものと同じで俯瞰して見るこちらからすると早く逃げてと口に出したくなります。
幸子さんは些か危機感が無くお人好しすぎると思いましたが、後のリカの存在を知っているわけでもなく、職を失うことに引っ張られて自身の中の警告から目を背けていると思うと納得いくかもしれません。
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小学生時代のリカの話。
本当に最後の最後まで梨花をリカだと思ってたけど、結花がリカだと思って読んだらあの人格が生まれた理由がわかる。
梨花が母親から受けてた虐待のストレスを結花や幸子に同じような方法で向けるのはわかるけど、結花のストレスが小動物の虐殺に向く過程は書いてなかった。母親がマロンを殺してシチューにする狂気性を持ってるからその遺伝なのはなんとなく察せるけど、急にぶっ飛んできたなと。
あと本作にも菅原刑事が出てきてたの、2週目で初めて気が付きました。
そして幸子よ。交番に人がいないならそこで待っとれ。
神父さまも、鞄の口はちゃんと閉じときなさい。
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リカ誕生の物語。主人公の育ての親である神父さんに宛てた手紙形式で構成されているので、今までのシリーズとは違った角度で読み進めることができます。今回は怖さよりも、どのようにしてあのリカが誕生したのかがわかる作品です。
手紙の内容でストーリーが進んでいくため仕方ないとは思うのですが、手紙にそんなこと書くか?と思ってしまう内容がありました。
あと、主人公があまりにも世間知らずというかなんというか。田舎から上京してきたとはいえ、純粋すぎるのも考えものですね。もし自分の子供が幸子の状況にあったら、違和感を感じた時点で連れ戻している気がしました。
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シリーズ第三弾。あのリカの小中学生の頃が描かれている。女癖の悪い医師の父親と、名家の出と言いながら実は愛人の娘だった母親。そんな歪んだ家庭で育てたられた雨宮梨花と結花の姉妹。話は雨宮家の家政婦・幸子の視点で進んでいく。おぞましい、恐ろしいが、どんどんページを進めてしまう。
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リカシリーズを2作目まで読んでたら、最初からリカが生まれる背景がわかるものですが、
描写のアプローチを毎回変えてくれて新鮮味があります。
家政婦の手紙から語られる物語は、かなりリアリティあるものになってました。村出身の割にはかなり饒舌なタイプだなとは思いましたが。
もうどこから間違ってたんだろう、っていうことを考えるのが億劫なくらいに各自の業が絡まりあってました。。