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Posted by ブクログ
2023/05/11予約
『リバース』『リセット』『リフレイン』『リハーサル』『リカ』『リターン』『リベンジ』『リメンバー』が時系列に沿っている、と聞き順番に読もうと決めた。
多分、過去に読んだはず。記録に残ってない…
シリーズとしては3作目。
広尾の開業医、雨宮家に住込家政婦のため上京した花村幸子。この幸子が長野で世話になっていた教会牧師の蔭山宛の手紙を書く形式で話が進む。
この手紙で、やたら自分のことを
『幸子は〜』
と書くのが気になる。
イケメンで浮気癖のあるご主人、美人の妻、麗美。双子の梨花と結花の4人家族。
外からわからない狂気じみた雨宮家、妻が些細なことで激高し双子を折檻。ご主人は手当り次第に女に手を出す。双子の姉、梨花は結花を家来のように扱う。
この雨宮家に関わる人間が行方不明になったり死んだりすることが多発…
田舎育ちとはいえ、幸子のどんくさいところ、気づかないところに、イライラさせられる。
最後数ページで、あれ?となり何度か戻りながら読んだ。
妻の麗美がピアノ教師の千尋、ペットのマロン、梨花が家庭教師の宗像、結花が幸子、蔭山、母親の麗美、梨花を殺したのか?
次を読みたくてたまらない。
Posted by ブクログ
「リカ」誕生までの物語とあるが、
最恐のストーカーの原点は、
もっと遡って祖母の人生にあるんじゃないかと
思った。
結花目線の、この話も読んでみたい。
恐ろし過ぎるかな?
Posted by ブクログ
家族の距離にいて、且つ俯瞰で見れる存在の家政婦。冒頭から最後まで幸子の視点で描かれていたのは非常に分かりやすかった。
結花の異臭。あれはお茶の作用によるものなのだろうか…?
本書を読み進めながら、リカの誕生は私利私欲をありのままにしてきた梨花の転落かと思っていた。
しかしそうではなかった。表立っては描かれず、しかし、ずっとそこにいた存在。
殆どの方は結花に異変があった時点で気付かれるのかもしれないが、前述した展開を想像していたせいか、私が気付いたのは終わりの数行だった(笑)
リカ、リターンのシリーズ作品でありながら、描き方を全く変えている点、そして、その両者が上手くいってる事には感嘆するばかりだ。
後半3作品にも期待したい。
Posted by ブクログ
リカシリーズ。
リカの生い立ちが実家の家政婦目線で語られる。
どんな両親のもとに生まれ、どんな家に育ったのか、徐々に実態が見えてくるのがたまらない。だが同時に、リカの子ども時代をこんなに知ってしまって大丈夫かな…と何故か不安になる。他人目線のみですべてを知ったような気になってしまったが、その実、客観的にしか知れていない。リカが本当のところ何を考えているのかは想像するしかないのだ。
Posted by ブクログ
リカシリーズを2作目まで読んでたら、最初からリカが生まれる背景がわかるものですが、
描写のアプローチを毎回変えてくれて新鮮味があります。
家政婦の手紙から語られる物語は、かなりリアリティあるものになってました。村出身の割にはかなり饒舌なタイプだなとは思いましたが。
もうどこから間違ってたんだろう、っていうことを考えるのが億劫なくらいに各自の業が絡まりあってました。。
Posted by ブクログ
気立てのいい主人公の幸子だけは、リカの魔の手から逃れてほしいという気持ちで読んでいたので、徐々に雨宮家の事に首を突っ込んでいくところで、これはダメな展開だと苦しくなりました。誰がリカであるかについては、ある程度は予想がつくと思います。