五十嵐貴久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっとものたりなかったですが、最後まで読むことでこのタイトルが秀逸!
渋谷で発生した無差別殺人事件。11人を殺害。
さらに犯人はセンター街の喫茶店に人質を取って籠城。
交渉人との攻防が始まります。
犯人はなぜこのような事件を起こしたのか?
ある意味、承認欲求を満たしたいということかとも感じました。
犯人にすれば「誰でもよかった」
良くありがちの、誰かを殺すためのカモフラージュではありませんでした(笑)
交渉人による辛抱強い会話。一方で、解決を急ぐ、理不尽な警察上部からの要求。度重なる課長からの不可解な判断と指示。
現場って大変ですよね。
犯人はどうなるのか?
といったところから、
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Posted by ブクログ
フォローしている方の「波濤の城」のレビューを見て興味を惹かれ、シリーズものと知れたので、最初の巻から買ってみた。
本の概要を見れば、映画「タワーリング・インフェルノ」を思い出す。私は封切の日(1975年6月28日)に中洲の松竹ピカデリー1で観た。
もう50年近くも前だが今でも鮮明に思い出す。生き物のような炎の動き、ところかまわず起こる爆発、様々な人間模様、全てを洗い流す水の迫力…。
ページを開けば、『全世界の消防士にこの物語を捧げる』という映画の冒頭のメッセージがここにも。(本の献辞としては、ちょっと違和感)
映画をなぞったような前半はかなりかったるく(そこに伏線は撒かれていたのだが)、作者 -
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山科和美(26歳)は自費出版で出した本が評判となり、版を重ね、ついに50万部を超えた。どの出版社も次は自社で出してほしいと願う中、選ばれたのは中堅の出版社の春川(30)という編集者だった。作品を生み出すのに苦しんでいる山科の住んでいる実家を、春川と編集長の古田が訪れるところから話は始まる。春川は同人誌で山科の作品を発見し、書き直してコンクールに応募するよう強く勧めていて、その縁で二作目を頼んだのだった。しかし、その山科の実家を訪れたところから怪異的な事象に襲われ始める。
淡々と話しが流れていき、冒頭の殺人事件とか途中で起きてる怪異とか、いつお話が動き出すんだろう?と感じながら読んだ。最後の最後 -
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なるほど、確かにBLではないな。
作者本人もそう明言しているけど、これはまさにブロマンスの部類であり、純恋愛よりだと思う。
作品の評価が低い理由はもれなくBL界隈が好きな人の酷評からなんだろうけど、はっきり言ってそう言う人はちゃんと読めてない人。作者もこれがBLとして書く気はないことから、それを取り上げて酷評するのは御門違い。まあ確かにラブコメディって書いちゃってるから「おっさんずラブ」好きの人からちょっと誤解されるのも無理ないかな。
けど内容はやっぱり良かったです!
特に門倉の行動が男心からなる純愛要素満載で、好きな人に日常的に会えないかと、その人が普段から利用する施設とかよく行ってたのを -
Posted by ブクログ
DV男に苦しめられる女性がどれだけいるのか、、リアリティがあって辛かった。
最低な男から逃れるためには自分のそれまでの人生すべて捨ててこないといけないのが悲しい。
そういう話かと思ったら、逃げた先で出会ったボクシングに取り組むことになる。
シングルマザーでDV男への恐怖に打ち勝つとかでもなく、勧められて、やってみるよ、というきっかけにあれ?そういう感じ?
女性がボクシングって読んでいてもハードだった。しかも娘一人を置いてやるって、ちょっと理解しがたい。
でも新しい環境では、場末な人たちだけどハートフルで良い人にめぐり会えて良かった。
残りの人生かけても試合したいっていうには理由が弱いけれど