五十嵐貴久のレビュー一覧
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将軍狙撃未遂事件の捜査のために普段は敵同士の2人が最強のタッグを組む。
例えるならナメック星で悟空とベジータが共に戦うあのワクワク感。
珍しいのは、それが坂本龍馬と土方歳三ってこと。
これまた王道ではあるが、ズボラで人たらしな龍馬と神経質で粗野な歳三の正反対っぷりが面白く共通点は2人とも現実主義者で実務家であるというところ。
捜査を進めていく中で現れる様々な登場人物も幕末オールスターズといった面々で、ファンならニヤニヤしながら読めますよ。
何にしても歴史物というよりバディ物って感じで読み易いです。
最後にちょっとした(?)サプライズもあり、最後までテンポよく読み進められます。 -
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ネタバレ37歳独身でついにマンションを購入した川村晶子。
会社でもそこそこの役職についている晶子だったが、新商品の発売にミスがあることがわかり
取引先の会社の男の子と徹夜で作業することになった。
それがきっかけになり、仕事でもプライベートでもやり取りすることになったのが14歳年下の児島くんだった。
ルックスもよく、聞き上手な青年の児島くんに想いを打ち明けられた晶子の
年齢差や社会的立場などの葛藤。
理屈じゃなくて、大切なのは自分の気持ちだと気付いた晶子。
別れておしまいかと思ったら、意外とハッピーエンドだった。
小川弥生の存在がもっとぐいぐい出てくるのかと思ったけど、そうでもなかった。
最後の展開なんか強引だけど、ハッピーエンドでよかったね。
自分は13歳年下の立場だからあんまり共感部分ないのだけど、女の方が年上って、やっぱ考えちゃうのかな〜。 -
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子育て中の杏子は、自分の経験から、子育てママを少しだけでも休ませてあげられるようにと、家事代行とマッサージの会社を起業した。
スタッフは老人達ばかり。
スタッフに助けられながら、杏子の奮闘は続く。
会社の趣旨、元気な老人たちの力を借りるというスタイルにはとても魅力を感じました。
ただ、無理解とはいえ、家族に内緒で会社を経営し続けたことのしわ寄せが後半に来たなと思います。
そこが、物語の展開としては大事なのかもしれないですが。
小学生の子供達を置いたまま、母が出たり入ったり、行き先もちゃんと告げないままと言うのは、大きなことが起こらなくて良かったと言えることではないのではないかなと違和感を感じます。
最後は家族の問題も解決しハッピーエンドという事ですが、なんだかなぁという気持ちは拭えなかったです。
設定が良かったので少し残念でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作家・五十嵐貴久氏による、
作家になりたい人のための、How To 本です。
著者によると、作家になるためには、
正しい方法(とはいえ、五十嵐氏の提案する方法は
あくまでひとつの方法であり正解というわけではないと言っています)で
小説を書いて応募することだということです。
作家になるためには長編の新人賞を取ることがもっとも効率的であり、
新人賞自体は攻略を考えて戦略的にやるゲームだと考えていい、とのこと。
ちなみに、純文学については著者にその知識がないので、
本書では除外対象とされています。
つまり、この本はエンタメ作家としてデビューするための
How To 本ということでした。
・プロットは100枚書くこと。
・そして推敲をきちんとすること。
・審査は減点法。
・非常識な人間は作家になれない。
・面白い作品であっても応募した新人賞の傾向に沿わなければはじかれる。
・情報小説としての性質が新人賞にも求められる。
・擬態語や擬音は評価を低める。
・偶然を用いるのはタブーで大きく減点される。
などなど、興味深いトピックと提案が並び、
食い入るように読みました。
僕が今書いているのは短編新人賞向けの小説ですが、
本書では「それでは作家になれない」として書くのを勧められていません。
ねえ。
読んでみて面白かったし、腑に落ちる部分は多かったし、
いずれ長編をと考えていましたから、
僕も次回に取り組むのは長編にしようかなあと思ったり。
ちなみに、今書いてる短編は、偶然がテーマであり、
これはさっきも書いたように小説のタブーと近接するので、
挑戦的だと見られて落とされるかもしれない。
新人賞を取るには、尖っていない、バランスの良い作品がいいようです。
たとえば、『コインロッカーベイビーズ』なみの作品が書けたとしても、
新人賞ではダメって言われるってことなんでしょうかねえ。
長編を書くならば、
一日に3枚を月に20日でもいいのだよ、と書かれていて、
僕は短編でも今回は平均一日3~5枚ですからね、
可能だよなあと思えてくる。
プロットがしっかりしていれば書けるよ、とも言われていて、
でもプロット通りいかないじゃんか、と思ったりして、
そしてそこが面白みだったりしないかなと感じるんですが、
それも、この作家デビューマニュアルからすると遠回りかつNGなんでしょう。
でも、一人でいろいろ考えて、話を聞くひともいない中やっているところに、
こうやって「やっぱりそうなんだ」と思えることも書いてある本書は、
指南本としての性質もありますが、
作家を目指す人の気持ちにも寄りそうような内容でした。
文体は柔らかくて、語り口はスマートで好感が持てる。
厳しいこと言うところも押しつけがましくなくて、
それに該当する人が読んだら、
拒否反応を起こすよりも納得して改善の道を探すほうに
傾くような気がします。
この本を教えちゃうと、強力なライバルが増えていくなあと思いながら、
せっかく読んだので紹介しました。 -
Posted by ブクログ
この小説は2008年の作品なんだね。そこから10年近くたった今。
女性が年上だろうと、年齢差など関係なく交際する人たちが多くなってる。
この小説は、37歳の大手乳製品の会社に勤めるベテランOL晶子が主人公。
勤続年数も長く、仕事にも慣れているので知らないことは、ほとんどなく
上司からも信頼されてる女性。
たまたまトラブルで駆り出され、取引先業者で同じくトラブルを解消するために一晩一緒に仕事をした、契約社員の23歳の児島くんとの出会いから
晶子にモテ期到来。
14歳差の年齢差に悩む悩む晶子。
今だったら、そこまで悩まなくても?と、
そんなドラマもたくさんあるし。
なんせ、30歳が53歳に告白するドラマまで出てきたからね。
でも、マンションまで購入した晶子は、年齢的にも、
付き合うのなら、結婚を考えられる相手でないとと
結婚にこだわる女性でもないながらも、
そのへんの気持の葛藤が、おもしろい。
とても軽快で、読みやすく、共感できるストーリーで。
最後に、気がついて、本当に良かったね!!って、
心から晶子さんを応援できちゃう小説。
この主人公の晶子さんが。お局様てきな嫌な女でもなく、
晶子をやっかむ人も出てこない。
ガツガツ仕事人間でもないけど、行動力があってアタマも切れそう。
女優さんが演じるなら、どんな人だろう?と
想像しながら、最後まで楽しく読むことが出来ました。
やっぱ五十嵐貴久さんの本は、文章が良いな。
読みやすいな~。