五十嵐貴久のレビュー一覧

  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1

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    五十嵐貴久さんの初の文庫書き下ろし作品は、けっこうハードボイルド。
    吉祥寺のコンビニで働く川庄は、バツイチで息子あり。深夜の酒が唯一の楽しみという男だが、ひょんなことからペット探偵で名を上げ、遂に一年前に起きた少女失踪事件の真相を探ることになる。
    ラストのオカマの京子ちゃんとの会話がハードだ。「どんな女にも人には言えないことがある。男が知ったら頭がおかしくなりそうなことがね」「世の中にオカマのニーズがあるのもわかるような気がする」

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    2014年05月23日
  • ウエディング・ベル

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    年下の男の子の続編。
    前編で付き合うことにおさまった晶子と児島くんの、続きのお話。
    2人の周りで仕事もプライベートもどたばた。
    それに立ち向かうお話。
    仕事のバタバタは、38才で課長になった、だからこそのバタバタ。
    プライベートは、14才という年齢差だからこその親とのバタバタ。
    なんとなく分かるなぁ…という現実感が、入り込みやすくて、面白かったです!
    結局ちゃんと全部解決した訳ではなく終わってしまい…
    そこがモヤモヤでした。
    続編があるのは分かるのですが、そこで終わるのか!と…
    でも、買ってしまうのでしょうが…

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    2014年05月20日
  • For You

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    なんとなく途中でオチがわかったようにも思うけど、ほっこりする話だった。
    冬子さんの恋が、甘酸っぱすぎてきゅんきゅんしました。
    2人が数年後再会したらどんな話をするのか…

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    2014年05月19日
  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1

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    犯人は予想がつかなくもないけれど、主人公の川庄や
    その息子健人、京子ちゃんが魅力的。
    やりきれなさの残る結末だけど、、、
    シリーズ化を期待。

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    2014年04月27日
  • YOU!

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    女性の主人公・優が映画エキストラオーディションに向かう途中、間違って男性アイドル事務所スタッフに連れて行かれ、男子たちの中でダンスに明け暮れ、デビューを目指す。

    少女漫画的な設定&作中、上手く女性であることがバレずに済むご都合展開(ベッドやシャワーの件、など)はあるけれど絶妙にそういった諸々を違和感なく解消し、グループ間の友情、ちょっとしたLOVE、ライバル出現、等等の王道展開で綺麗にまとめたなー、という印象。王道エンタメ過ぎてそれが受け付けない人もいるんたろうなーというくらい王道。でも飽きずにきちんとまとめているあたりに五十嵐さんの構成力の妙みたいなものを感じた。

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    2014年04月11日
  • 安政五年の大脱走

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    設定に無理がありすぎるのが気になったが、登場人物が皆個性的で魅力があり、楽しく読めた。ただ、脱走劇というならもう少しスリル感を味わいたかったかも。

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    2014年03月27日
  • Fake

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    まさにタイトルの通り裏の裏を書かれる話しです。なんか映画で言うオーシャンズ11みたいなお話。登場人物のキャラクターと人間ドラマも魅力です。

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    2014年03月09日
  • 年下の男の子

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    期待してなかっただけに、面白かった!晶子さんの気持ちや心境も、自分と置き換えて考えたり、共感したり…。とにかく続きが気になって仕方なくて、さらっとあっという間に読み終えました!
    イケメン年下くんが積極的に攻めてくるあたりも羨ましかったり、読んでてワクワクしたり。そして、年下もありだなと(≧∇≦)2014.1完読

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    2016年03月02日
  • 2005年のロケットボーイズ

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    ザ・青春!
    展開としては王道中の王道だけど、それがまたいい。ホロリとした。
    お決まりのドラマチックさはない。すべてうまくいくはずなんかない。けど、あきらめないひたむきさと高校生の全力さ、おバカさ、そしてラストがうまくプロローグへとつながる。
    夢がつまった一冊。私ももうちょっと頑張れそうです。

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    2014年01月05日
  • YOU!

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    ダンスのレッスンの大変なこと!! あれだけ歌ってダンスするには生半可な事ではないと思い知らされました。優と仲間達の打ち込む姿には感心します。ダンスステップの説明は、う~ん はっきり言って良くわかりません。夜になって建物のガラスのドアに向かってダンスの練習をしている子たちに聞いてみると判るかもしれない。このお話は、リズムに合わせて体のあちこちを思い通りに動かそうとしている彼らの事だと妙に納得してしまった。

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    2013年12月09日
  • 安政五年の大脱走

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    逃げる手段は穴を掘る――ひたすら穴を掘る話なのだが、全然飽きることなく読み進めることができる。穴を掘りすぎて(素手で掘るものだから)手の爪が割れるとかいう描写があると、自分の爪も痛くなるように感じる。心の中で何度「がんばれ!負けるな!!」と叫んだことか。男たちの絆を描く物語でアツく、おもしろいのだが、個人的にラストが「う~ん...」って感じでした。

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    2013年12月02日
  • 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

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    青春三部作の3作目です。
    私は青春三部作は単純に年代順だと思ってたので、これが2作目だと思って読み始めちゃいました。
    そしたら2005年のロケットボーイズの方が2作目なんですね。
    まぁどの順番で読んでも全然問題ないんでしょうけど。

    内容は面白かったです。
    私的には1985年の奇跡よりも好きです。
    95年は私はまだ3歳で、その時代のことはほとんど知らないけど、そんなことは関係なしに青春だなぁと思いました。(44歳は青春といっていいのかわからないけど)
    でも何かに打ち込んで必死に頑張るのに年は関係ないんじゃないかと思わせてくれる話だと思いました。
    恥ずかしながら、ディープ・パープルもスモーク・オ

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    2013年07月29日
  • 安政五年の大脱走

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    この本の解説でも書かれてたんですが、五十嵐貴久さんは本当にいろんなジャンルの小説を書いてますね。
    年下の男の子は恋愛小説できゅんきゅんしたし、ダッシュとか1985年の奇跡は爽やかな青春小説だったし。私はまだ読んでないけど、ホラーやサスペンスなんかもあるようです。
    この安政五年の大脱走は、時代小説であり、ハラハラドキドキのエンターテイメント作品だと思いました。

    序盤はちょっといまいちかなと思いました。
    私は歴史上の人物として井伊直弼があんまり好きじゃないんですが、1章で直弼の苦労時代のことを知ってちょっと同情してしまいました。
    でも2章からは私の知ってる通りの直弼って感じになっててやっぱり好き

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    2013年07月15日
  • リミット

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    ラジオという一種独特な世界の中で起きた「いちばん長い夜」。
    パーソナリティ、スタッフ、そしてリスナーの三者が作り上げるラジオ番組。互いの距離感がとても近くて、その場所はひとつの聖域とさえ思える。私も学生時代にはまった一人だ。
    番組に送られた自殺予告メールをめぐって、それぞれの立場から思うこととできること。テレビやネット世界にはない連帯感が素晴らしい。

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    2013年07月15日
  • リミット

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    あるラジオ局に“このラジオ番組が終わったら自殺します。”というメールが送られてくる。
    一人のリスナーの命を救うためにパーソナリティ、スタッフが動き出す。

    五十嵐さんの本は交渉人とかリカがどんでん返しあって好きだったから読んだけどこれはそうじゃなかったかな・・・。
    でも失踪感があってすらすら読めた。

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    2013年05月06日
  • TVJ

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    安定の五十嵐貴久。

    読み始めたら止まらない感覚はどの作者よりも圧倒的。
    ラブコメ的に見れば有川浩、構成的に見れば宮部みゆきといったところ。

    「本気で恋をしてる女はね」「そう簡単には死なないの」
    しびれます。

    2013.3.17(日)

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    2013年03月17日
  • ダッシュ!

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    陸上部の先輩をねーさんと慕う後輩4人組。大きな病を抱えたねーさんの願いを叶えるべく奮闘する彼ら。荒唐無稽な話になるかと思いきや意外にリアルに起こりそうな展開。青春じゃな~!

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    2013年03月13日
  • リミット

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    ラジオ好きにはたまらない一冊。

    ディレクター・パーソナリティー・構成作家・放送局・全国のリスナー
    ラジオを構成するすべての要素を巻き込んだ騒然の一夜。
    立場は違えどその全員がこのラジオ番組を愛している事が窺える。

    読み終わったらより一層ラジオが好きになるであろう一冊。

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    2013年10月10日
  • パパママムスメの10日間

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    列車事故でパパと小梅の心が入れ替わった「事件」から2年。無事女子大生になった小梅の入学式で雷に打たれ、今度は、パパがママに、ママが小梅に、小梅がパパに!!

    それぞれ色々ピンチを乗り越え、家族に対する想いを再確認する。
    良い話。

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    2013年03月02日
  • シャーロック・ホームズと賢者の石

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    ホームズのパスティーシュ作品集。
    どの話もパスティーシュとしてはかなり面白い。『英国公使館の謎』が個人的にはベスト。そりゃあホームズが変装していたのは誰か、ということには気付いてましたけれどもまさか“あの事件”につながるとは…。思わず成程、と口に出してしまった。『賢者の石』は“彼”の行動は分かっていたものの正体にニヤリ。映画を見直したくなった。『バリツの真実』ホームズとモリアーティーがタッグ組んだら最強なんだろう。有り得ないけれども。十分に納得できるバリツの真実だった。『彼が死んだ理由』パスティ-シュとしては面白い。帰還から少し作風が変わった理由を見事に説明してるし、ホームズの最後の台詞は突っ

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    2013年04月09日