五十嵐貴久のレビュー一覧
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女性の主人公・優が映画エキストラオーディションに向かう途中、間違って男性アイドル事務所スタッフに連れて行かれ、男子たちの中でダンスに明け暮れ、デビューを目指す。
少女漫画的な設定&作中、上手く女性であることがバレずに済むご都合展開(ベッドやシャワーの件、など)はあるけれど絶妙にそういった諸々を違和感なく解消し、グループ間の友情、ちょっとしたLOVE、ライバル出現、等等の王道展開で綺麗にまとめたなー、という印象。王道エンタメ過ぎてそれが受け付けない人もいるんたろうなーというくらい王道。でも飽きずにきちんとまとめているあたりに五十嵐さんの構成力の妙みたいなものを感じた。 -
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青春三部作の3作目です。
私は青春三部作は単純に年代順だと思ってたので、これが2作目だと思って読み始めちゃいました。
そしたら2005年のロケットボーイズの方が2作目なんですね。
まぁどの順番で読んでも全然問題ないんでしょうけど。
内容は面白かったです。
私的には1985年の奇跡よりも好きです。
95年は私はまだ3歳で、その時代のことはほとんど知らないけど、そんなことは関係なしに青春だなぁと思いました。(44歳は青春といっていいのかわからないけど)
でも何かに打ち込んで必死に頑張るのに年は関係ないんじゃないかと思わせてくれる話だと思いました。
恥ずかしながら、ディープ・パープルもスモーク・オ -
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この本の解説でも書かれてたんですが、五十嵐貴久さんは本当にいろんなジャンルの小説を書いてますね。
年下の男の子は恋愛小説できゅんきゅんしたし、ダッシュとか1985年の奇跡は爽やかな青春小説だったし。私はまだ読んでないけど、ホラーやサスペンスなんかもあるようです。
この安政五年の大脱走は、時代小説であり、ハラハラドキドキのエンターテイメント作品だと思いました。
序盤はちょっといまいちかなと思いました。
私は歴史上の人物として井伊直弼があんまり好きじゃないんですが、1章で直弼の苦労時代のことを知ってちょっと同情してしまいました。
でも2章からは私の知ってる通りの直弼って感じになっててやっぱり好き -
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ホームズのパスティーシュ作品集。
どの話もパスティーシュとしてはかなり面白い。『英国公使館の謎』が個人的にはベスト。そりゃあホームズが変装していたのは誰か、ということには気付いてましたけれどもまさか“あの事件”につながるとは…。思わず成程、と口に出してしまった。『賢者の石』は“彼”の行動は分かっていたものの正体にニヤリ。映画を見直したくなった。『バリツの真実』ホームズとモリアーティーがタッグ組んだら最強なんだろう。有り得ないけれども。十分に納得できるバリツの真実だった。『彼が死んだ理由』パスティ-シュとしては面白い。帰還から少し作風が変わった理由を見事に説明してるし、ホームズの最後の台詞は突っ