五十嵐貴久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者のデビュー作品だそうな。毎回、違った作風で楽しませてくれる五十嵐さんですが、本作は、冒険活劇物語。
テレビ局が最新のハイテクビルに移転。記念の72時間連続テレビの生放送の最中にハイジャックされるが、平凡なOLが、恋人の危機を救うため、敢然と立ち向かうというお話。
テロリストの目的は?。。。というところで、当然どんでん返しも用意されていて、まぁ、面白かったけれど、平凡なOLを主人公にしたという設定からして、リアリティーという面で、浮いたお話になってしまいました。冒険活劇のハラハラドキドキというより、ドタバタ感という印象が強く出ていました。(コメディーと思って読めば良かったのかもしれません -
Posted by ブクログ
裕福な家に生まれた双子の美少女の姉、雨宮梨花が殺人鬼ゾンビ「リカ」になっていくまでの過程が描かれている。
この家に家政婦として来た幸子目線で描かれていて、リカのヤバさ知ってる読者からしたら、
油断しすぎ、そんなんしてたら殺されるで(゚o゚;;
ってヒヤヒヤしながら読んでた。
元々リカのおかんが旦那の浮気の腹いせに娘達に暴力ふるって虐待しまくってたから、そこから歪んでいってあの「リカ」になっていったんか?
でもサイコパスは生まれつきって言うしな(・∀・)
双子の妹はその後どうなったんやろ?
あの子だけはまともに育ったんかな?
この作品もサクサク人は死んでいくけど、臨場感は弱めやったから、今 -
Posted by ブクログ
五十嵐貴久版スティング!
これ、ずいぶん前に読んでいました。途中で気が付きましたが、楽しめました。
つっこみどころ満載ですよね。
エンターテイメントとして割りきりましょう。
探偵の宮本、東大生の加奈は、馬鹿な浪人生を東京芸大に受からせるべく、センター試験でカンニングを計画。
この小説って20年も前に書かれているのですが、今の技術ではそれが容易にできてしまうところが、年月の流れを感じます!
実際に、ここ数年、そういう事件も起きているし!
ウエラブルデバイスがさらに進化していき、生成AIも活用が進んでいったら、こうした試験ってどうなっていくんでしょうね。
そもそも、大学の論文も生成AIに書 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良かったところと、うーんと思ったところがある
良かったのは、圧倒的な恐怖と強烈なラストシーン。
リカが得体のしれない化物なのは言うまでもないが、ここまで書ききるかと思うようなエグいラストシーンだった。
解説を読むと、このラストシーンは文庫化で追加されたとのことだが、エピローグ追加前でさえかなり恐怖を植え付けられたのに、それを圧倒的に上回る文章を追加で書けることがおぞましいなと感じる。
うーんと思ったのは、そのラストシーン。
全身麻酔をして、四肢を切り刻み、その上でまだ生体反応があり、リカが持ち帰った本間の体と脳は生きている。
これが、かなりリアリティがなさすぎると感じた。
フィクションにリ