五十嵐貴久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なぜバンドなのか、なぜディープパープルなのかと言う疑問については書き込みが薄かった気がするが、そんなことは枝葉末節。細かいことは気にならないほどテンポがよく、楽しく読める。コンビニバイトがきっかけで、幼なじみに巻き込まれてバンドを始めた主婦が主人公。個性豊かなメンバーが集まって目指すはクリスマスチャリティーコンサート。読んでいると思わずあのリフを口ずさんでしまう。家族の温かさと友情、そして1995年の44歳ならではの比喩に笑い顔でページをめくれる楽しい作品。それにしてもこの作者、女性目線の作品がとても上手。中年女と拗ねている女性心理の描写が見事だった。
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Posted by ブクログ
この人の作品はデビュー作の『リカ』から読んでおります。
歴史物やホラーや青春物やサスペンス等々、幅広い作風で人気の作家です。
文章も良いしストーリーも良い。これでもう少し多作だったら良いんだけど、それでもレベルが下がるよりはいいかな?なのです。
で、この『パパとムスメの7日間』。
よくある『とりかえばや物語』の現代版です。
アイディアとしてはそんなに斬新なものではないですが、作品のテンポが良かったです。
ムスメにやりこめられるお父ちゃんがいいかんじです。
でもやりこめられてもムスメとコミュニケーションをとれることを喜んでいるお父ちゃん。なかなか可愛いのですが、でも、もうこのお父ちゃんと非常に -
Posted by ブクログ
ネタバレ井伊直弼のわがままから、南津和野藩の美雪姫と51人の半紙が絖神岳に幽閉され、捕らえられた南津和野藩士が大脱走を企てる話。まったくの奇想天外なストーリーですが、この本の本質は、人の心は力では動くものではないということ。この本質を感じつつ、いかに抜け穴を掘るかに引き込まれつつ、最後に”えええええ!”ということになる。ぜひあとがきまで読んでもらって十分楽しめる。
五十嵐貴久の本ははじめて読みましたが、なかなか面白い。感じたのは、まっとうな話に推理小説の筋書きを取り入れたようなかん時がする。まっというな小説とはいえないが、すごく面白く読める一冊です。ぜひお薦めの本です。