五十嵐貴久のレビュー一覧
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不運が重なり全く志望していなかった工業高校に通うことになってしまった高校生男子「カジシン」と、ゆかいな仲間たちの青春小説。
キャラクターがとってもいい!
長所よりも短所の方が多いかも?な高校生達(と大人達)が自分の持っている武器(ある人は頭脳、ある人は話術、ある人は腕力、ある人は人脈)を最大限に活かして「キューブサット」作りに挑戦。
「キューブサット」とはなんぞや?でしたが、いつの間にか一緒に成功を祈っている自分がいました。
何かに夢中になっている時間のなんて眩しいことか…。
気力ってなんだろう?と最近考えていて、
あれもしたい。これもしたい。と思う「欲」なんじゃないかと思い始めていたけど、案外いい線いっているんじゃないだろうか?
最初は無気力だった高校生達(大人達も)が目を輝かせ始める姿が私の考えに「YES」と言ってくれているような気がした。 -
Posted by ブクログ
女性の主人公・優が映画エキストラオーディションに向かう途中、間違って男性アイドル事務所スタッフに連れて行かれ、男子たちの中でダンスに明け暮れ、デビューを目指す。
少女漫画的な設定&作中、上手く女性であることがバレずに済むご都合展開(ベッドやシャワーの件、など)はあるけれど絶妙にそういった諸々を違和感なく解消し、グループ間の友情、ちょっとしたLOVE、ライバル出現、等等の王道展開で綺麗にまとめたなー、という印象。王道エンタメ過ぎてそれが受け付けない人もいるんたろうなーというくらい王道。でも飽きずにきちんとまとめているあたりに五十嵐さんの構成力の妙みたいなものを感じた。 -
Posted by ブクログ
青春三部作の3作目です。
私は青春三部作は単純に年代順だと思ってたので、これが2作目だと思って読み始めちゃいました。
そしたら2005年のロケットボーイズの方が2作目なんですね。
まぁどの順番で読んでも全然問題ないんでしょうけど。
内容は面白かったです。
私的には1985年の奇跡よりも好きです。
95年は私はまだ3歳で、その時代のことはほとんど知らないけど、そんなことは関係なしに青春だなぁと思いました。(44歳は青春といっていいのかわからないけど)
でも何かに打ち込んで必死に頑張るのに年は関係ないんじゃないかと思わせてくれる話だと思いました。
恥ずかしながら、ディープ・パープルもスモーク・オン・ザ・ウォーターも知りませんでした。
でも検索して聴いてみたら、よく聴いたことがある曲でした!
この曲スモーク・オン・ザ・ウォーターっていうんですね。
ちょっと気になったのは、五十嵐さんはネガティブ要素をしつこいほどに繰り返しすぎじゃないかということです。
年下の男の子を読んだ時も、1985年の奇跡を読んだ時も同じことを思ったんですが、今作も「オバサンがバンドなんて」という卑屈的なことが繰り返し言われていてそんなに何回も言わなくてもと思ってしまいました(笑) -
Posted by ブクログ
この本の解説でも書かれてたんですが、五十嵐貴久さんは本当にいろんなジャンルの小説を書いてますね。
年下の男の子は恋愛小説できゅんきゅんしたし、ダッシュとか1985年の奇跡は爽やかな青春小説だったし。私はまだ読んでないけど、ホラーやサスペンスなんかもあるようです。
この安政五年の大脱走は、時代小説であり、ハラハラドキドキのエンターテイメント作品だと思いました。
序盤はちょっといまいちかなと思いました。
私は歴史上の人物として井伊直弼があんまり好きじゃないんですが、1章で直弼の苦労時代のことを知ってちょっと同情してしまいました。
でも2章からは私の知ってる通りの直弼って感じになっててやっぱり好きじゃないなと思いました(笑)
権力は恐ろしいですね。
南津和野藩がかわいそうです。
どうやって脱出するのかみたいな感じになってからは面白くて一気読みでした。
ハラハラドキドキって感じです。
どうなるの?大丈夫なの?頑張って!って思いながら読み進めました。
そして最後は予想外でした。
相変わらず五十嵐さんの伏線はすごいです。
私はすっかり美雪姫と桜庭さんのファンになっちゃいました。
冷静な策士はかっこいいです。
ただ、鮫島さんの件は納得できません。
完全勝利で終わってほしかったです。