【感想・ネタバレ】TVJのレビュー

あらすじ

お台場にあるテレビ局が、「72時間テレビ」生本番の最中に、正体不明の武装グループにのっとられた。犯人は社員たちを人質にとり、全国放送を通じて次々と要求を突きつける。外部からの侵入が難しい最新インテリジェントビル。劇場型犯罪に翻弄される警察。犯人たちの真の狙いは何か? 経理部社員の高井由紀子(29歳)は、人質にされた恋人(37歳)を救うため、たったひとりで立ち向かう。『交渉人』『相棒』の五十嵐貴久の、全てが詰まった爽快なデビュー作!

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Posted by ブクログ

久し振りに読み返したけど、やっぱり面白かった!戦う女性は本当に格好良い!ハラハラドキドキしてページを捲る手が止まらなかった。

0
2024年07月12日

Posted by ブクログ

これ、五十嵐貴久さんのデビュー作なんだそうだ。
幻のデビュー作に手を加え、「別冊文藝春秋」に連載され
2005年に出版された作品。

あとがきの解説にも書かれているように
「TVJ」
本当に、妙なタイトル。

まるでDAIGOだ。

テレビジャック。
の、おはなし。


かなり、スリリング。

誰もが出入りするテレビ局。
それが、迷彩服を着て、銃を持って大勢の男たちが
ウロウロしようが、
誰も、不審に思わない。
それが、テレビ局。


ところが、綿密に練られたテレビ局ジャックだったのだ。
その狙い、
その条件。
人質。

すっごくスリリング。

高いビルの窓から落ちていった由紀子。
誰もが、転落死したものと思われていた。

ところが、
ビックリ。

ここからが、由紀子の生命力の強さの発揮。

見回りの犯人と鉢合わせたり
逃げても、逃げても追われる中
迷路のような職場が、特殊なテレビ局という作りで
由紀子の知恵と賢さが次々と描かれる。

警察もいるはずなのに。

番組ごと全国放送となったそれは、前代未聞の生放送となるけど
次は、由紀子は、どうやって
危機を脱出してくんだろう?と、

もう、読まずにはいられない。


五十嵐貴久さんの作品に
絶賛夢中です。

0
2017年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巻末の解説でも書かれていたけど、私も「TVJ」というタイトルにはあまり惹かれなかったなぁ。。
作者が五十嵐さんじゃなければ手に取らなかったと思う。

テレビ会社の経理部に籍を置く普通のOLが人質になった婚約者を助けるため、ひとりでテレビジャッカー達に立ち向かう…と一言でいうとスゴイ安っぽい話みたいだけど、ハリウッドばりの派手なアクションではなく、ビルのメインコンピュータに消火器の消化液をかけたり、車の排気口にパンスト詰めたり、私にも思いつきそうで、なおかつ実行できそうな方法で立ち向かっているのが私としてはポイント高かったです。

冷蔵庫に入って爆弾を避けようとするトコでは、あ〜あ、やっちゃった。。と思ったけど、最近の冷蔵庫は中から扉が開けられるのね。勉強になりました。

0
2017年03月30日

Posted by ブクログ

ところどころご都合主義なところも見られる(29歳経理部社員由紀子のスペックが高すぎる。足早すぎ体力ありすぎ運よすぎ)が、これでデビュー作はすごいと思う。
にしても警察も犯人一味の狙いがもっと早く分かってもよさそうだが。私だって、近くにあんなに大金が有れば狙うだろう。

0
2015年12月01日

Posted by ブクログ

安定の五十嵐貴久。

読み始めたら止まらない感覚はどの作者よりも圧倒的。
ラブコメ的に見れば有川浩、構成的に見れば宮部みゆきといったところ。

「本気で恋をしてる女はね」「そう簡単には死なないの」
しびれます。

2013.3.17(日)

0
2013年03月17日

Posted by 読むコレ

氏の幻のデビュー作だそうです。
帯にもあるように、まさにダイハード的な
超巻き込まれ型のスーパーアクション!
しかも主人公はOL! んなアホな!の連続の
怒濤の大活躍です。

サントリーミステリー大賞に佳作で留まった作品らしいですが
そら仕方ないよね...ってくらい雑(笑)。突っ込みどころは限りなく
満載です。でも、まぁ、気にならないタッチの作風だし、その
大雑把な部分を上回る、「読ませる」っていう圧が感じられ、
結局グイグイ引っ張られて読んでしまいますねー。

これぞ初期衝動!

0
2013年02月07日

Posted by ブクログ

著者のデビュー作。
犯行が進行する緊迫感と、それを阻止しようと
孤軍奮闘するヒロインの力の抜け感(本人は必死)のバランスと
テンポが良い。恋する女は強し!

0
2011年06月17日

Posted by ブクログ

好みはあると思いますが、

私は好きです。
女性が(というか小さかったり、平凡な人が)強い人たちに立ち向かい対抗する話は好きです。
でも、人がバタバタ死ぬのは苦手です(戦争物)。

痛快な感じでした。

0
2009年10月13日

Posted by ブクログ

毎回毛色の違う作品を書く今回はどう見てもフジ○レビが舞台のテロ物。しかし表紙が中身と全く傾向違うんじゃないかと思います。ストーリーだけ見ると中高生向けアクションラブコメか?的強引さもありますがテンポ早くてさくさく読めました。でも最後、徒歩で車に追いつくのは無茶だろう。体力あるなあ最近の若いOLさんは…。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

著者のデビュー作品だそうな。毎回、違った作風で楽しませてくれる五十嵐さんですが、本作は、冒険活劇物語。

テレビ局が最新のハイテクビルに移転。記念の72時間連続テレビの生放送の最中にハイジャックされるが、平凡なOLが、恋人の危機を救うため、敢然と立ち向かうというお話。

テロリストの目的は?。。。というところで、当然どんでん返しも用意されていて、まぁ、面白かったけれど、平凡なOLを主人公にしたという設定からして、リアリティーという面で、浮いたお話になってしまいました。冒険活劇のハラハラドキドキというより、ドタバタ感という印象が強く出ていました。(コメディーと思って読めば良かったのかもしれませんが。。。)

また、FBI仕込みの「交渉人」が捜査の天才とのふれこみで登場し、後年の作品「交渉人」を彷彿とさせる予感があったが、何の仕事もしなかったんじゃないかという印象しか残らなかったのも期待はずれ。

(2008/3/26)

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

五十嵐貴久版ダイハード!

しかし、その主人公は女性!
筆者の幻のデビュー作とのこと。
エンターテイメント作品として楽しめました。

お台場のテレビ局がテレビジャック!
犯人たちの目的は?
アラサーの経理部女子社員が人質になった恋人を救うため、一人で犯人たちに立ち向かうという展開。

いや、この女性、すごすぎる。
ブルース・ウィリスの女性版でしょ(笑)
犯人たちに立ち向かうといっても、拳銃バンバンっということではなく、あの手、この手でかく乱するというのが近い。

いろいろ突っ込みどころはありますが、その辺はあまり気にしないで、ストーリ展開を楽しんだ方がよいでしょう。

映像化されたら見てみたい!

0
2025年09月07日

Posted by ブクログ

テレビ局がジャックされる映画化したら面白そうな作品。由紀子とブルース・ウィルスが交錯しちゃう(笑)
単純に面白かった! この後に『リカ』が誕生するとは思えない。何があったんでしょうか?

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説にもあったけど主人公はホントTHE OLって感じ。
エンターテイメント性はあるかなぁ。
犯人達が原発とか北朝鮮を持ち出すのは中々日本の痛いトコついてて、ホントにあったらどうなるんだろうなぁ。
ラストはちょっと無理やり感がある気が。。。

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2015年04月05日

Posted by ブクログ

尋常じゃない話なのに、
なぜかわりと平和な感じ。

ラストで展開がはやくなってからは
面白くてどんどん読めた。

この女すごすぎます。

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2014年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本の帯に「摩天楼 ACTION OL VERSION」とあったという。まさに全体を一言で見事に言い表している。「ダイ・ハード」とプロットが似てはいるが、スーパーヒーローであるマクレーン刑事にはほど遠い。その等身大の活躍が面白い。

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2013年09月28日

Posted by ブクログ

五十嵐 貴久 『TVJ』
(2005年1月・文藝春秋 / 2008年2月・文春文庫)

舞台はあるテレビ局の新社屋。開局40周年を記念して建てられたハイテクビルなんだとか・・・。
ヒロインは経理部に勤める高井由紀子、29歳。
同じ編成部に勤める彼氏に2日前にプロポーズされたばかりであった。
そんなとき、そのハイテクビルが正体不明の武装集団にいとも簡単に制圧されてしまう。
人質になった恋人を助けるため、由紀子はたった一人でテロリストに立ち向かうのだった、というお話。

同じ作家の作品は、発表順に読んだほうが良い、と常々思っている。
(なかなか思うようにはいかないが)
お気に入りの作家の成長のあとが見てとれたりするとなお楽しい。
2005年に出版だから五十嵐さん充実している頃だなぁ、などとほくそ笑みながら読み始めた。

読み終えてもう一度奥付を確認することになろうとは夢にも思わなかったが・・・。

解説によるとこの作品、どうやら五十嵐さんのデビュー作らしい。
正確には、2000年のサントリーミステリー大賞に応募して落選した作品に手を加えて2005年に出版したのだが、五十嵐さんがこの作品にこだわった理由がよくわからない。
読んだ結論から言うと、あくまで秀作の域をでない作品だったからだ。

そりゃ29歳のヒロインにブルース・ウィリスほどの活躍は期待しないが、どうも偶然に頼りすぎである。
警察側の指揮をとる大島警視正も、せっかく変人ぶりをアピールしていたのに…。
舞台のハイテクビルも、無機的すぎて視覚効果なしでは何も喚起されてこない。
それでもこの作品を書いたのは、「ダイ・ハード」になにかしらの特別な思いがあったとしか思えない。


もしかしたら、「賞に応募するなら最低このくらいは書いてほしい」という、作家先輩として示した基準点だったのか?
(だとすればこの文庫版の表紙のどうしようもないセンスも納得だが)

60点(100点満点)。

0
2012年09月23日

Posted by ブクログ

占拠されたテレビ局の高層タワー。犯人と対峙していながら人質にならなかった経理課の主人公。婚約者を救う為、単身テロリストと戦うと言うどこかで聞いたことのあるようなストーリー。主人公が女性と言う設定もあるがとにかく弱い。どうやって戦うかでなくどうやって隠れるか逃げおおせるかを必死で考える様はサスペンスと言うよりホラーのテイストに近い。ただラスト近くでテロリストの本当の狙いが明らかになった後のサスペンスフルな展開は思わず手に汗握る。伏線がバレバレだったり、ビルの構造が今一つ解りにくかったりと言う難点はあったが楽しかった。

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2011年11月23日

Posted by ブクログ

以前読んだ五十嵐貴久の『交渉人』がわりと面白かったので、
幻のデビュー作(?)である本作を読んでみた。

結論から言えば、『交渉人』のほうが面白かった。
が、まあ、この『TVJ』も楽しめたのは楽しめた。

テレビ局が正体不明のグループに乗っ取られ、
彼らの狙いはなんだかよくわからない。
女子経理部社員がひょんなことから内部に取り残され、
彼女は一人奮闘し、事件解決へと迫っていく。

最後に彼らのねらいははっきりして、
なるほどねー、とスッキリはするが、
『交渉人』のときほどのどんでん返し感はないかなあ。

ちょっと疲れてるなあという時の一服の清涼剤としてはちょうどいい、
そんなサスペンス小説というところだろうか。
気楽な気分で何か読みたいときにはオススメの一冊である。

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2010年03月25日

Posted by ブクログ

五十嵐貴久始めて読みました。
軽い感じでかつ流れるような展開ですんなり読めました。(ちょっとラブコメ色濃いかなと思いましたが・・・)
他のはどんな感じなのか???

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 簡潔な感想を述べるのなら、主人公に対してあまりにもごご都合主義な展開だ。その一方で警察に対しての扱いは非常に不合理この上ない。特に舞台となっているビルの構造は、事件のために用意されたとしか思えない。想定していない天災や人災が起こった場合には、寧ろ邪魔になる構造でしかない。この不合理なビルで主人公が活躍するために、少々納得しかねる話しが展開する。正直、途中呼んでいて、そんな馬鹿な展開があるか。と叫んでしまった。
 ただ、単純にアクション映画のように気軽に楽しむと言うのなら悪くない一冊だと思う。

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2009年10月04日

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