五十嵐貴久のレビュー一覧
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ネタバレ20年という歳月について考えてみる。
その長さと重さについて考えてみた。
稲葉さんの息子さんが自殺してから、その原因となった3人にある復讐をしようと決め、機会をうかがっていた20年。
例えば、今わたしの前にいる人の人生の中から無造作に取り上げた20年という時の流れは、いったいどんな形と色をしているんだろう。
犯人もその動機もすべて分かってからも、ラストまで気が抜けなかった。
稲葉さんの苦しみと彼ら3人に対する怒りと憎しみの深さが恐ろしかった。稲葉さんは息子を救うことができなかった自分もずっと許すことができず、自分をも憎み続けてきたんだろうと思う。
心理的に残酷極まりない練りに練った復讐のため -
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イャ〜〜面白かった。
久しぶりの五十嵐さんだったが、大満足。
名作映画をモチーフにしているのは、五十嵐さんらしいところだが、今作も「バックトゥザフューチャー」へのリスペクトが垣間見えマス。著者自ら“あとがき”で述べていますが、ツッコミどころ満載で、読みながら「チャゲアスは?」とか「尾崎豊は?」とか「オフコースは?」とか「プリプリは?」とかぼやきます。そもそもサザン出すなら長渕剛も出せ、と。(ごめんなさい)
そのくらい物語に入り込んでしまったです。高校~大学とバンドを組んでいたので感情移入しまくりだったし、その思い出から感傷に浸りもしましたが、そういった要素を除外しても、面白かった。キャラもたっ -
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面白かった!
「贖い」は「あがない」と読みます
タイトル通りの物語です
下巻では、いよいよ3つの事件が結びついていきます。
しかし、連携捜査の壁。そんな中で現場の刑事たちの執念と連携が熱い。
さらに、坪川の苦悩、星野の過去も明らかに
稲葉はどうかかわっているのか?
そして、一気に真相が明らかになっていきます。
今までの捜査の伏線も回収されてすっきり。
なぜ、子供達が殺されたのか?
どんな関係・関連があるのか?
そこには、過去の哀しい物語が..
犯人の深い思いと執念、そして復讐心
犯人の想いにも共感してしまいます。
一方で、それを追う刑事たちの熱い想いにも。
さらに、最後の最後に「贖 -
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面白かった!
「贖い」は「あがない」と読みます
タイトル通りの物語です
上巻のストーリとしては
東京、埼玉、愛知で子供が殺される事件が発生
7月1日 東京の杉並で小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれる事件
2日には、埼玉の和光で林の中で中学生の少女の刺殺死体
3日には、愛知のスーパーで1歳の幼児が行方不明になり、コインロッカーから死体となって発見
それぞれの事件を刑事たちが追います
東京の事件を追う星野と里奈、
埼玉の事件は神崎と由紀、
愛知の事件では坪川。
そして、星野がマークする会社員稲葉
事件の犯人は?
稲葉はどうかかわっているの?
それぞれの捜査が切り替わって話が展開し -
購入済み
リカが戻ってきた!
久々の読書で『リカ』シリーズ。
初めてリカを読んだ時の衝撃は忘れられないけど、その後の『リターン』『リバース』がちょっと面白くなくなったから、そこまで期待してなかったけど、今作はリカのぶっ壊れ具合が健在で、常に付き纏う理不尽さと恐怖の一冊だった。
リカ…微妙にクセになるw。