五十嵐貴久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三重県の志摩市民病院をモデルにした、フィクションのエンターテインメント小説。
地方都市 絵美県詩波市の市民病院は赤字を積み重ね、ついに指定管理(民営化)への道を既定路線とされていた。
院長以下何名もの医師が辞表を出し、出遅れて残された34歳の医師速水隆太。
隆太が、地方に住む人々にとって命綱である市民病院を守るため、悪戦苦闘しながら立て直していく物語。
企業再生、地方再生などの作品同様、引き込まれて読んだ。
ただ脇道にそれるが、病院が正しく役人が悪い、と言い切れないところが複雑だ。
自分も含め、安心して暮らすためには医療は必須だが、国家予算は長い目で配分していかなければ子供たちの世代での -
Posted by ブクログ
作者本人も書いているが、日本版「タワーリング・インフェルノ」。私もこの映画は大好きな作品だが、本作は超人的にカッコいいスティーブ・マックイーンの代わりに女性消防士が主人公になっている点と、ポール・ニューマンのようなイカす設計士がいない点が違うが、あとはムカつくオーナー、老夫婦など様々な人たちの群像劇となっている。
途中で屋上の貯水タンクを爆破してはという案に対して「映画の見過ぎ」と突っ込むところはご愛嬌だが、どうやってこの超高層ビルを鎮火するのかは、作者が最も頭を捻った部分だろう。
本作もそうだし、映画「タワーリング〜」もそうだが、自らの命を張って消火と人命救助にあたる消防士は、世界各国共 -
Posted by ブクログ
最後が切ない、切なすぎます。出会って2~3ヶ月なのに人は恋をするとその人のことばかり考えてしまう。まだ出会ってすぐなのになぜ人は恋に落ちるのだろう。そんなものどうだっていい、好きなものは好きなんだ。門倉さん、あなたは加瀬君のことが怖いくらい大好きです。叶わない恋でも何度も繰り返し考えてしまうほど大好きです。仕事に私情を挟んでしまうくらい大好きなんです。でも初恋は心にしまって運命的に出会った多くの本とともにこれからも生きていって欲しい。本はきっといつでも門倉さんに寄り添ってくれます。きっと加瀬君もそんな風に本に助けてもらっていたのだと思います。私も今日で加瀬君とお別れをして新たに寄り添ってくれる