五十嵐貴久のレビュー一覧

  • For You

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    叔母と私の2つの時間軸が交互につづられるかたちで物語が進む。
    特に叔母が過ごした1980年代については、高校生活の出来事、会話の間合いなんかが本当にリアルで引き込まれる。江ノ島まで男女10人で遠出したり、進路をこっそり話し合う雰囲気、卒業式後の同級生の挙動など。ああこんな感じだったなと自分の忘れていた高校生活が再びなぞられ、思い返せば楽しいこともいろいろあったなと幸せな気持ちになる。それもイヤな奴が出てこないおかげか、優しい気持ちに浸れて心地いい。
    友人関係など自分の近辺で感じることは現代と同じようなものだけど、日韓の関係性というもう少し広い世界に目を向けるとその時代の空気が今とは異なることも

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    2023年12月15日
  • リフレイン

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    ネタバレ

    面白かったー
    リカの専門時代の話で何冊か前の本から火事の件が出てて、その話。
    もっとリカの不気味さを感じたかった〜

    あとこの話以前の話がどーだったかあんまり覚えてなかったので読み返したくなった。

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    2023年12月10日
  • 鋼の絆 ギンイチ消防士・神谷夏美

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    神谷夏美シリーズのエピソード0かな。
    このシリーズは全3作で完結のはずなんだが、ある方に捧げるということで、追加で4冊目として書かれたようです。
    相変わらず台詞が理屈っぽいが、それは五十嵐貴久ファンにとっては魅力でもある。
    それはともかく、消防士の皆様には感謝しかありません。ありがとうございます。

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    2023年12月06日
  • 鋼の絆 ギンイチ消防士・神谷夏美

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    シリーズ第四弾だけど、今作は銀座第一消防署(ギンイチ)に配属される前の研修が描かれている。ギンイチと呼ばれる東京での大災害に備えた全国から精鋭が集められた消防署。そこに入るための過酷な研修。主人公の神谷夏美は体格、体力共に男性たちに劣り、足手まといと思われている中での訓練はハード。人を助ける目的は同じでも仲間に命を預けられるかという信頼を夏美は得られていない。そこをどうやってクリアしていくか。訓練と実際の火災現場の緊迫感に圧倒される。

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    2023年12月01日
  • 命の砦

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    五十嵐貴久『命の砦』祥伝社文庫。

    女性消防士・神谷夏美シリーズ第3弾。

    余りにも救いの無い結末には愕然とした。なかなか消火活動や救命のシーンが描かれず、消防署組織のゴタゴタばかりが続き、読んでいて気持ちが焦れる。挙げ句、マグネシウム火災の怖さばかりがクローズアップされるのだ。

    しかし、こういう無差別テロは何時起きてもおかしくない時代だということも心に留めておきたい。

    クリスマスイブの夕方、多くの人びとで賑わう新宿駅地下街が何者かによる同時多発的に放火される。迷路のような地下街はたちまち火の海となり、数万人が閉じ込められる。

    銀座第一消防署の消防士・神谷夏美は、同僚や知人との楽しい夜を

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    2023年11月09日
  • リセット

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    リカの妹の結花の高校時代のストーリーで、升本家のしがらみも含め、面白くサクサクと読み進められた。ただ、最終の描写が淡々としており、もう少し濃く描いてほしいと感じた。

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    2023年11月04日
  • リフレイン

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    リカの青美学園の時代のストーリーで、リカの残忍さ、冷酷さを改めて知ることが出来た。生徒の不審死の計画的犯行に戦慄さを覚えた。

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    2023年10月31日
  • 魅入られた瞳~南青山骨董通り探偵社II~

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    ネタバレ

    感想
    第一弾では、主人公はしっかりした真面目な青年だと思っていたが、第二弾になってなんだか言い訳じみた世間知らずの童貞のように思えてきた。

    結末は少し意外なものでこんなに思い描いたように事がうまく運ぶ?世の中には怖い女性もいるものだ。主人公が翻弄されるのも仕方ない。

    あらすじ
    探偵社に入社した雅彦は、受付業務に飽き飽きしていた。久しぶりに任された仕事は大手商社の美人妻を、心療内科に送迎するだけの仕事。つまらない仕事だと思っていたが、実は、暴力団が関わっており武器やクスリなどの運び屋をやらされていた。

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    2023年10月21日
  • 南青山骨董通り探偵社

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    ネタバレ

    感想
    話の展開のテンポが良く、読みやすい。探偵社には七人の探偵がいるが、色々な個性を持つ人がいることや社長である金城も謎めいていて今後のシリーズも期待できそう。

    あらすじ
    最大手のトヨカワ自動車に勤めていた雅彦は、社内での営業成績が振るわず悶々とした毎日を送っていた。そんなある日、金城という私立探偵から突然、探偵をやってみないかと誘われる。

    お試しで探偵を始めた雅彦であったが、探偵社が抱えていた案件に参加することになる。刑事から、有名私立中学で、女子生徒が複数の男性と関係を持っているという告発を調べることになった。

    さらにその生徒が同じ学校の教師とも関係を持っていることを調査するが、その

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    2023年10月20日
  • スタンドアップ!

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     何作か集中的にボクシング関係の小説を読んでますが、女性ボクサーの物語は初めてです。映画だと『ミリオンダラー・ベイビー』はよかったなぁ。(すぐ話が逸れる!)

     展開はベタで解りやすく、とても読みやすい物語でした。DVにより身の危険を感じるまでになった夫から逃れ、苗字・住所・仕事を変えて娘と共に再出発した33歳の愛。職場の同僚の付き合いで、やむなく始めたボクササイズでしたが、次第に熱中していきます。本格的なボクシング、ライセンス取得、デビュー、タイトル戦へと変容し、主人公の身近で飾らない姿が描かれます。

     なぜそこまでするのか? 何事にも自信をもてない愛にとって、自分にもできることがあると胸

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    2023年10月20日
  • リメンバー

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    ネタバレ

    リカの最初の物語で被害者になった本間の娘の亜矢の事件簿だった。人間の心理がどうなってしまうのか実例を元に淡々と進む形で読み進めることが出来た。

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    2023年10月18日
  • セカンドステージ

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    シニアの方が活躍するのって良いなと思いました。元気で色々な経験がある方の力が実社会でも活かされると良いな。

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    2023年10月17日
  • スカーレット・レター

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    春川澄香は出版社の社員として八年が過ぎた。
    期待の新人である山科和美担当している。
    現在書き進めている小説の打合せをするため、岩手の人里離れた旅館を営む彼女の家を編集長と訪ねる。
    不穏な空気は感じてましたが、そんな展開ですか。
    イッキ読みしちゃいました。


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    2023年10月16日
  • リハーサル

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    リカの看護師時代の物語で、再びリカの残忍な姿が表現されていた。ただただミステリーを展開している訳ではなく、心理的分析も交えた物語は非常に興味を持って読み進めることが出来た。

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    2023年10月13日
  • スタンドアップ!

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    33歳1児の母。
    夫のDVから逃げた先で始めたボクササイズをきっかけにプロボクサーとして成長していく話。

    テーマはボクシングかしら?
    ボクシングを通して、人として成長していく姿が眩しくて印象的だった。
    すごく熱くて面白かったのだけれど、どこか優等生すぎる作品。
    整いすぎてるくらいの優等生な作品。

    面白かった。

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    2023年10月09日
  • 交渉人・遠野麻衣子

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    面白かった。
    幻冬舎文庫版も読んでるはずなのに新鮮に驚いた。
    交渉の基礎なのか石田の交渉過程がとてもためになる。
    第二弾、第三弾、そして新作も楽しみ。

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    2023年09月29日
  • 贖い : 下

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    難航する3つの事件が大きく動き出す。
    それぞれを担当する刑事たちは、それぞれに警察の中で微妙な位置に立たされている者が多く見られる。
    それらもまた、この話の味というか、魅力になっていると思う。
    事件の真相は悲しいものだったが、そこへ至る過程には様々な思いが過った。

    2023.9.25

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    2023年09月25日
  • 交渉人・遠野麻衣子 籠城

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    ネタバレ

    少年法はね…難しいよね。
    被害者感情としてはね…。

    それはさておき…そりゃそうなるよ…騙されちゃってまぁ。
    夫が復讐を企てているのを見護るだけの妻、なんてのはね。

    ってか、耳!怖っ!!

    そして、妹!協力するなよ〜〜!!!(・_・;;

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    2023年09月22日
  • 天保十四年のキャリーオーバー

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    水野忠邦による天保の改革の尻馬に乗り、苛烈な取り締まりを行った、妖怪の異名を取る鳥居耀蔵。
    南町奉行に収まった彼は、富くじの裏で陰富を行い、百万両を貯め込み、ひたすら金に執着している。
    彼の仕打ちにより、肉親をあるいは職場を失った者たちが、鳥居が溜め込んだ金を残らず奪おうと計画を企てる。
    父を切腹に追いやられた矢部鶴松。
    江戸から追放された七代目市川團十郎。
    高座を潰された立川談志。
    発禁処分を受け、酒に溺れて亡くなった読み本作家の娘お葉。
    この4人が繰り広げる命を賭けた騙し合いに、痛快感爆発。
    腕もたつし、機転が利くが、どこか抜けているところがある鶴松のキャラがいい。
    「黙って耐えてた方が得

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    2023年09月19日
  • 炎の塔

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    超高層ビルで発生した火災事故を巡る群像劇パニック小説。

    テンポも良く、緊迫感もあり、文章も読みやすかったので、サクサクと読み終わりました。

    ただ、うまく伏線回収されているエピソードもあれば、少しモヤモヤしてしまうエピソードもあったり、で、登場人物達のその後をキチンと知りたかったです。

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    2023年09月16日