あらすじ
伊豆半島沖の大川豆島にゾンビが大量発生!? 政府によってバイター(=他の人間を咬む者)と名付けられたゾンビは血肉を求めて人を襲い、島内は凶暴なバイターで溢れた。そんな折、相澤総理大臣の娘・彩香が島に滞在していることが判明する。絶望的な状況のなか、自衛隊と警察の混成チーム「ブラッド・セブン」が結成された。彼らに課せられた密命は「彩香の救出」。7人の精鋭は死地から彩香を救出することができるのか!?
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Posted by ブクログ
お気に入りの五十嵐貴久さんのゾンビ物という自分の大好きなジャンルの作品で楽しみしかありませんでした!導入も前置きがなくいきなり殲滅作戦から始まって……ゾンビ物の最後はどうやって終息させるかぎ難しいと思うけどこの作品は…後日談が凄く気になります!
Posted by ブクログ
これぞゾンビもの。動きはゆっくりだし体液で感染、取り残された総理の娘を救出するストーリーと王道も王道。それでもダレることなく目が離せないし、最後の展開も面白い。ゾンビ好きならぜひ。
Posted by ブクログ
五十嵐貴久『バイター』光文社文庫。
ゾンビ・パニック冒険小説。『タワーリング・インフェルノ』『ポセイドン・アドベンチャー』の次は『ゾンビ』への挑戦か。
映画などでは何の説明もなく突如としてゾンビが現れて人間を襲うのだが、本作では冒頭に人間がゾンビに変貌した理由やゾンビの弱点などの設定がしっかりと描かれている。
『ブラッド・セブン』というネーミングには少々笑ってしまったが、息苦しいくらいのスリリングな展開に手に汗握る。夢中になって読んでいると、背後から『バイター』に襲われるのではないかとびくびくしてしまう。
結末に救いの無いのが、残念なのだが、多くの『ゾンビ』映画も救いの無い結末であることを思えば、それも有りなのか。
伊豆諸島の大川豆島のの火山でミイラ化した犬かニホンオオカミのような動物の死体が発見される。2名の科学者がその動物の死体を回収すると2本の後ろ足が動き出し、突然どす黒い血液を噴出し、2人の科学者に血液を浴びせた。
2人の科学者は発熱、悪寒などマラリアのような症状を訴え、島内の病院に搬送されるが、治療の甲斐もなく死亡する。しかし、死亡したはずの科学者たちは蘇生し、再び死亡するとゾンビと化し、看護師や医師に襲い掛かって噛み付いた。
人に噛み付くことから『バイター』と名付けられたこのゾンビは狂犬病ウイルスと未知のウイルスとが結合したバイターウイルスに感染していたことが判明する。また、ゾンビ化する前の昏睡期にラザロワクチンを投与すれば60%の確率でゾンビ化を防ぎ、命が助かることも解った。
人間の血肉を求め彷徨うゾンビたちが蠢く伊豆諸島の大川豆島に部活の合宿で訪れていた総理大臣の娘・相澤彩香を救出するために自衛隊と警察庁から精鋭が集められ、『ブラッド・セブン』が結成された。
大川豆島に送り込まれた『ブラッド・セブン』は『バイター』が多数蠢く島から彩香を救出出来るのか。
そんな中、大川豆島に渡った観光客が『バイター』の感染者となり、都内に戻って発症、都内は大パニックに襲われる。
本体価格800円
★★★★