五十嵐貴久のレビュー一覧

  • 安政五年の大脱走

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    大老井伊直弼の謀略により、謀反の濡れ衣を着せられ、海や断崖で脱出不可能の山頂に幽閉された小藩・南津和野藩の美雪姫と南津和野藩士50余名。美雪姫を救うため、自分たちの濡れ衣を晴らすため、男たちは脱出すべく奮闘するというストーリー。
    南津和野藩士たちが脱走を図るべく奮闘する臨場感が伝わってくるようで面白かった。最後のどんでん返しにもちゃんと伏線が張られていて読みごたえ充分でした。

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    2013年08月08日
  • リミット

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    ネタバレ

    同作者の「リカ」で気持ち悪くなるほどの戦慄を覚えさせられた記憶があり、スリリングな展開が期待できるかなーと思って手に取ってみたのですが、期待通りの内容でかなり満足。

    リスナーの自殺予告が届いたとある深夜ラジオ番組。その関係者たちがそのリスナーを捜し出すと言うシチュエーションが、非常事態な上に時間制限もあり、とてもとても絶望的な状況。そんな状況からパーソナリティを“動かし”、リスナーたちを動かし、さらにはまさかの時間延長策を用いて自殺志願者を捜し出す流れは、途中やや都合よさを感じさせられるも、終止「どうすんの?」と先の展開を気にさせられてほぼ一気読みでした。

    加えて、番組関係者のラジオに対す

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    2013年04月06日
  • パパママムスメの10日間

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    ドラマでやってたパパとムスメの続編。
    だから、その世界観とか想像しやすかった。
    桃をたべちゃったことで、今度はママも含めた三人が入れ替わっちゃう話。

    入れ替わることによってそれぞれの大変さを知って家族が一丸になっていく心暖まるお話だった。

    ダメなことはダメって言うのは時に勇気がいるけどそれを言える強い人になりたいな。

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    2012年11月20日
  • 2005年のロケットボーイズ

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    ネタバレ

    ごめん、息子よ。
    扱いがひどくて、ちょっと本が折れた。
    新しい本を買うから許してください。

    ちょっと心が折れている私に
    「初めて買って大切に取っておきたいと思った本」を貸してくれた。

    面白い。
    語るとネタバレになる、だから何も書かない。ぜひ!

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    2012年10月28日
  • パパママムスメの10日間

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    五十嵐貴久さんのパパとムスメの7日間の続編です。

    ドラマから原作を知り、今では五十嵐さんの著書はとりあえず読む、
    という感じの五十嵐ファンに育った自分ですが、
    本作もとりあえずは続編だし読もうかな、という感じで買いました。

    しかしただの続編というだけじゃなく、
    十分に設定を活かした素晴らしい作品になっていました。

    特に室田さんが会議室で叫ぶ一言、
    そして家族が山の中で危険な状況にあるときに娘が叫ぶ一言。

    この二つのシーンでジワっと涙が出てきました。
    それぞれに仕事と家庭の本質を凝縮したような、
    そんなシーンだったと思います。

    やはり正しいことは正しいし、かけがえのないものはかけがえが

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    2012年10月21日
  • 安政五年の大脱走

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    井伊直弼に見染められた津和野藩の姫。そして姫を我がものにするため、人質として脱出不可能な山上に拉致される 津和野藩士。痛快娯楽作ながら、それだけではない熱い血が 隅々まで通っている。 姫のため仲間のため、今己に出来る事を決して 諦めない藩士達。そして姫も。 最後の1頁までエンターテイメント。ちなみに盛岡の某書店のTwitterから全国に火がついた小説です。

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    2012年10月03日
  • Fake

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    フェイク【fake】
    1 にせもの。模造品。まやかし。
    2 アメリカンフットボールで、意図しているプレーや動作を相手に見破られないように行う
      トリックプレー。
    3 ジャズで、即興演奏すること。
    yahoo!の辞書に載ってた。
    ほんでこの本は、1と2(アメリカンフットボールじゃないけど)がかかってた。
    だまし合いの戦い。
    依頼者を大学に受からせる為、センター試験で完璧なカンニングを実行する。
    ただ、それは罠だった。
    全てを失った彼らは、復讐の為、10億円を賭けたポーカーの勝負に打って出る。
    入念なイカサマをかけた仕掛け人は、決して負けるはずがなかったが・・・。
    と、まぁ、お互いだましだまされ

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    2012年05月05日
  • Fake

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    終盤ポーカーの時のギャンブル論(確率がどうのとか)はよくわからんかったけど、最後の最後までどんで返しが続く展開は非常におもしろかったです。
    敵をだますなら味方からってやつですね。

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    2012年03月20日
  • 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

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    「何度だってやり直せばいいんだよ!バーカ!」
    そうだそうだ!
    もちろん最初からというわけにはいかない。これまでのことをなかったことには出来ない。
    でも、今ここからまたやりたいことを始めればいい。そう出来るんだよってこの小説は言ってくれている。

    無理だって決めつけて、見るだけだったバンドを始めた主人公達。
    練習をしながらパートに通って、家事もやって…って本当に大変だけど、楽しいって気持ちが伝わってきて私も何か始めたくなった。

    途中まではまさかこの小説で泣くなんて思わなかった。
    でも泣いた。いいなぁ…と、良かったなぁと心から思えた。
    とっても素敵なラストだったけど、終わってしまったことが寂しい

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    2012年01月14日
  • 安政五年の大脱走

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    時代劇版、まさに大脱走!
    これ映画化したら面白そうです。
    井伊直弼と家臣、南津和野藩の藩士の攻防、といったら
    大げさかもしれませんが、面白い。
    そして、この物語を通して感じる「意志」や「誇り」の尊さや強さが
    いい味わいを出していますね。
    いい作家と巡り合ったな、という感じです。

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    2011年06月30日
  • パパとムスメの7日間

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    昔からよくあるとりかえものだが、最後まで楽しく読んだ。口をきかなくなった娘と父だけになかなかだ。相手の立場に立ってとはよく言われる言葉だが、この設定こそがまさしくそれ。変わったことで父の会社での立場や、娘の交際がプラスに転がっていくところがよかった。
    ★は4以上。

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    2010年01月23日
  • 2005年のロケットボーイズ

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    実際はロケット、ではなくサテライトキューブですが。人工衛星作成に燃える高校生…という一見一般人に縁遠そうな話が大変青春して面白い。○年シリーズいいよね。

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    2009年10月07日
  • 安政五年の大脱走

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    五十嵐作品、初対面からは印象の良い出会い、のあとここんとこ2冊続けて「なんか違う。。」感を味わったので、もうこれが合わなければ私別れる、この恋あきらめるわ。。くらいの棘の分かれ道だったんですが、この作品はキタねー。これはぞっくぞくした。「リカ」なんかよりよっぽど、人間というものの怖さと強さを思い知る。1章の終わり、 「何も無い部屋の真ん中に、藍色の菖蒲が一花活けてある。その濃い青が、鉄之介の瞳を染めた。」ここは痺れた。やっぱりこの作者さんはどえらい創作の泉を内に持ってる。この一文は私が高校国語教師なら、後の井伊直弼である鉄之介の心情とともに解釈を書かせる授業をするね。深い失意と恨みと諦念が襲う

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    2010年05月25日
  • リバース

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    ネタバレ

    リカシリーズ3作目。
    家政婦の手紙形式で進んでいく物語。
    何でもっと早く逃げないの…何で家にまた戻るの…と思いながらハラハラしながら読んだ。
    最後は結局...その後どうなったの?って終わり方。
    途中消えた宗教の人も殺されたんだろうな…
    誰が死ぬかもう分かっちゃう。
    リカのその後が気になる。

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    2025年12月01日
  • リターン

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    ネタバレ

    リカ事件の終幕がまさかこんな形で訪れるとは思わず、震えてしまいました。
    リカという女はある種概念的な存在なのではないかと思ってしまいますね。たった一人の愛しい人を自分だけのものにしたい、という気持ちがエスカレートすると誰しも心にリカが宿ってしまうのでしょうか。喪失への恐怖心に対する防衛反応のような気も致します。
    とにかくラストを読んで、ゾッとしてしまいました。
    リカは終わらない、繰り返してしまうのでしょうか。続きも早く読もうと思います。

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    2025年12月01日
  • リフレイン

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    ネタバレ

    まだ、リカに正常な部分があるのか、行為を隠そうとする分、より嫌悪感が増す作品でした。後書きで筆者が述べている通り、それを望んでいるのは読者なのでしょうが。

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    2025年12月01日
  • 贖い : 上

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    3件の事件がどれも犠牲者が子どもで残酷。どう繋がっていくのか‥まだ上巻ではわからず。星野警部の相棒の里奈が事あるごとに生意気に口答えしてくるし、本当に事件を解決する気があるのかと問いただしたいレベル。さぁ、下巻はどうなるか。

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    2025年11月28日
  • リハーサル

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    リカシリーズ四作目。
    なんだかリカへの恐怖を通り越して哀しくなってきた。
    もちろんターゲットにされる人たちはこの上なく理不尽だと思う。
    でもリカも、こんな『リカ』になってしまった現実から救われる手はないのか…

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    2025年11月24日
  • リターン

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    うわぁああぁ、、、次はそっちかΣ('◉⌓◉’)
    っていう終わり方でした。

    リカのことゾンビやと思ってたけど人間でよかった。リカシリーズはちゃんと順番に読んでいかないとダメなやつですね!

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    2025年11月24日
  • マーダーハウス

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    面白い!怖い!!と思いながら読んでて、まぁ薄々犯人は予想つくけど、結末は予想外だった!!イヤだー!!!

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    2025年11月18日