あらすじ
最愛の叔母が急逝した。映画雑誌の編集者である朝美は、遺品整理で訪れた叔母の部屋で古びた日記帳を見つける。そこには80年代、高校生だった叔母の青春が描かれていた。読み進めていくうちに、朝美は叔母のある男の子への想いを知る。独身を貫き、「恋ならしている」そう言い続けた叔母の生涯を懸けた恋とは。涙なしには読めない、感動の純愛ミステリー。
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冬子さんパートの所、本当に面白かったです。
携帯がない時代っていろいろ不便な事が多いな、でもこの頃の高校生ってこんな恋愛してたんだ、全体的に今よりも清らかな感じなんだなーと思った。
純粋な2人がとても素敵だった!
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後半、どんどん目が離せなくなった。
さすがに、途中であれ?!って気づいてしまって残念だったけど、引き込まれました。
家族が亡くなってしまったのは、ほんとに切ない。私もたくさん恋愛したら良かったな
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ウエディングプランナーを読んで本棚に仕舞おうかと思い、フォーユーが目に入るが内容を思い出せないと、気になりました。やはり読み返す事にしましたが、初の恋愛小説だったんだと、冬子さんと朝子の同時進行で、どちらも息の抜けないとても面白い出来事でした。韓流スターが出てきて、まさか兄弟だったとは、藤城がどういう理由で姿を消したのか分かってから展開が速くなったが、一途な恋が実ったんだと理解出来た。高校生の思い出だけで終わらずに、その想いを持ち続けて、自分なら気持ちを伝えられない時点で諦めるし、それが膨らんで愛になる
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「For You」五十嵐貴久さん
怖い作品/リカで著名な五十嵐さんの初めての恋愛小説です。
初恋/刹那さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
1980代ノスタルジー ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
心穏やかさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
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1.こんな気持ちになりたいならば、、、
難しく考えたくない、すとんと小説の世界に入りたい、ドロドロな雰囲気はちょっと、、、優しい気持ちになりたい。
そんな場合には、ぴったりかもです。
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2.1980年代にタイムスリップ
1980年前後、そう、山口百恵さんが紅白に出ていた年代。
スマホもなく、公衆電話。
そして、LINEもないから文通の時代。
そんな時代の高校生たちの恋愛事情。
グループ交際がもどかしく、また、奥ゆかしくも思える光景に出会えます。
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3.2010年現代
4大卒業し、編集者と勤務する女性。
育ての叔母の急逝にともない、遺品整理へ。
遺品から、叔母が高校生当時につけていた日記をみつける。
1980代の叔母が過ごした高校時代の甘く、刹那い日誌から見えてきたものとは?
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4.過去と現在がリンクを始めて、、、
2.3.の物語が、小説後半でリンクしはじめます。
小説だからこそ、描ける世界。
小説だからこそ、楽しめる世界。
「For You」
読み終えて、ほっとできる作品でした。
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読みやすかった。
でも500ページある。こんなに長い小説初めてかも。
藤城と冬子さん。そして朝美と草壁。
藤城、良い人だったんだろうなぁ、かっこよかったんだろうなぁ。
高校生の時、こんな恋したかったなぁ
忘れられない、一人の人に出会いたかったなぁ
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叔母と私の2つの時間軸が交互につづられるかたちで物語が進む。
特に叔母が過ごした1980年代については、高校生活の出来事、会話の間合いなんかが本当にリアルで引き込まれる。江ノ島まで男女10人で遠出したり、進路をこっそり話し合う雰囲気、卒業式後の同級生の挙動など。ああこんな感じだったなと自分の忘れていた高校生活が再びなぞられ、思い返せば楽しいこともいろいろあったなと幸せな気持ちになる。それもイヤな奴が出てこないおかげか、優しい気持ちに浸れて心地いい。
友人関係など自分の近辺で感じることは現代と同じようなものだけど、日韓の関係性というもう少し広い世界に目を向けるとその時代の空気が今とは異なることも興味深い。在日朝鮮人、帰化、世代による価値観の違い、今より生きにくい時代だったろうなと。
物語終盤は、叔母と私それぞれの物語がまさかつながるとは、、!って感じ。ちょっと強引な気もするかな。
ミステリーというよりかは、学生時代の懐かしさにほっこりしたいときに読みたい。
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叔母の昔の恋愛ストーリーはとても素敵だった。自分も学生時代を思い出して楽しくなったり、こんな恋愛してたら楽しかっただろうななどと人の昔の恋バナを覗くのはとても楽しかった。しかし最後の締めくくりは、途中でなんとなく勘づいてえーー!!やば!!!ってなったけどその気づきとは少し違っていたし、少し無理がある展開だなと思ってしまった。でもこの胸キュンや懐かしさを味わうためにまた読みたいなと思った。
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主人公の朝美は雑誌の編集者。多忙な日々を送るある日、急逝した叔母の遺品整理で彼女の日記を見つけることから物語は始まる。朝美の視点と冬子の視点が入れ替わりながら進んでいくが、冬子パートの描写がいきいきとしていただけに朝美パートはやや退屈に感じた。途中で気づいたが、純愛をメインにしつつミステリ要素も含んでいて面白かった。最後の展開がやや駆け足だったのが残念。
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面白かった。
急死した叔母、母がわりに育ててくれたその叔母の、若い頃の日記を見つける。
日記の中の叔母と今の自分が交差する。
偶然なのか必然なのか?
なかなか面白かった。
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亡くなった母の代わりを努めてくれていた叔母が急逝した。
そんな叔母が残した古い日記。
そこには知らない叔母の姿があった。
最後は感動に包まれる。
2017.9.6
Posted by ブクログ
五十嵐貴久さんの作品は『リカ』から読み始め『交渉人』『安政後年の大脱走』そしてリカの続編と読んできたが、恋愛小説も書いているのと!?と驚きながら購入。
私の十代は90年代ですが、冬子の青春時代に何故か懐かしさと憧れを抱いてしまう。
昔、行った江ノ島と鎌倉にまた行きたいなとも思った。
登場人物達の思いを考えながら読んでいると最後の2ページに涙を落としてしまう。
【あらすじ】
最愛の叔母が死んでしまう。
主人公の朝美は叔母の遺品の整理をしていたところ偶然にも古びた日記帳を見つける。
そこには80年代の叔母の青春が描かれていた。
朝美の現在と叔母【冬子】の過去が交互に語られ物語は進んでいくのであるが・・・
あなたの為に読むべきです。
Posted by ブクログ
初めて前向きな恋愛小説を読みました。
凄くきゅんきゅんしました。
恐らく現実には殆んど無に近い内容であり、現実離れした感じはあるけど、ウォンが藤城だと思っていたらまさかの...という驚きが、それだけではなく沢山ありました。
藤城が亡くなったのはとてもショック。
ただ、冬子さんが「恋ならいつでもしている」という発言はとってもとっても素敵な言葉だと、読み進めていくうちに胸が奮えるくらい感動しました。
夢のような恋愛小説。
とてもほっこりしました。
Posted by ブクログ
展開は想像できてしまうし、タイミングも良すぎるし、無理があると言えばそうなのだろうけど、私はこういうお話が大好きだ。
心がホカホカ温まる。
冬子さんと藤城さんのその後をもっともっと読みたかったなぁ。。。
Posted by ブクログ
3〜4年前に買った本。自分で買ったにも関わらず、本が分厚いから、という理由で読むのを敬遠していた。が、いつものように、後半になるにつれて読むのが止まらなくなっていった。多少、「ん?いきなりこんなの出てきておかしくない?」と思うような所はあったけれど。私は、本を大体湯船に浸かりながら読むのだが、この本に熱中し過ぎて、本を読み終えた頃にはお湯がお湯でなくなっており、風邪を引いたくらいだった。
特に冬子さんの日記が面白かった。一途に誰かを思うことって、素敵なことだなと思った。あとは、素直になれない辛さも共感。あのように正確な日記なんてなか絶対ないと思うけれども、あんな風に細かく日記を書いていると、大人になって読み返すと、すごく面白く感じられるかもしれないなあ。
最後の結末、バレバレじゃん〜!と思いながら読んでいたら、自分が予想していた結末とはちょっと違ってびっくり。まさかそれが結末だったとは。
Posted by ブクログ
なんとなく途中でオチがわかったようにも思うけど、ほっこりする話だった。
冬子さんの恋が、甘酸っぱすぎてきゅんきゅんしました。
2人が数年後再会したらどんな話をするのか…
Posted by ブクログ
若さで突っ走る恋愛と、大人だから踏ん切りがつけられない恋愛
どっちもいいなあと思ったが、無理やりこじつけ感が否めなかったりして、途中で集中力を欠いてしまった。
Posted by ブクログ
2.75
読み進めていくとどーゆー結末になっていくかというのがわかってしまうが甘酸っぱさを感じる作品
映画雑誌の編集者の女性とその叔母の学生時代の2つに分けて構成された小説
このタイミングでNetflixのFirst loveを観てたので、何か一瞬ぽいなぁと思った
1970年代と今より10年ちょいくらい前の時だと考える所や障害があるなと思ったというのは読んで確認して下さい
Posted by ブクログ
今の時間と、日記に書かれた過去の時間
それらがどう結びついてくるのか全然想像できなかったけど、最後まで読んで、なるほど、と思いました。
高校生の頃からずっと想いあっていた2人がその後も想い合うなんてどのくらいの確率だろうかと思いました、、
Posted by ブクログ
「涙なしには読めない、感動の純愛ミステリー」ではなかったけれど、1980年代の彼らの高校生活を読んでいるときは、青春だな、時代だよな、今とは違うから、会うのも何をするのも大変だったんだろうなとか、いろいろ考えながら読んだ。
現在の叔母、冬子目線を、もう少し読みたかった。
Posted by ブクログ
面白かった
おじさん世代としては、80年代の物語が共感するとこ多い(笑)
ストーリとしては、
育ての親であった叔母の冬子が急逝。生涯独身だった冬子。
映画雑誌の編集者の朝美は、そんな冬子の遺品整理で叔母の部屋に訪れます。そこで見つけた日記帳。
そこには、冬子が高校時代だった80年代の青春が描かれていました。
一方、朝美は、韓国の映画の映画スターフィル・ウォンの来日に伴い、インタビューをとることに。
マスコミ嫌いの韓流スターのインタビューをどうとるか、東奔西走しています。
冬子の80年代の日記の物語
朝美の現代の物語
それが章ごとに交互に語られていきます。
80年代の物語
そうそう、そういう時代だったよなって思うところ多々あります。
今の人たちにはちょっとここは理解できないかも(笑)そんな中、冬子が想いを寄せていた藤城との関係はどうなる?
現代の物語
自身の私生活に決して答えないというフィル・ウォン
そんなフィル・ウォンから朝美は他社を出し抜けるような価値ある情報を聞き出すことができるのか?
そして、当然のごとく発生するアクシデント。
どうなるどうなる?
そんなストーリは、最後一つにまとまります。
ちょっと強引だけど、話の展開から、なんとなくそんな方向かなっと思っていました。
こんな結末よいと思います。
ラストがとてもさわやか!
お勧め
Posted by ブクログ
映画雑誌の新人編集者である朝美の最愛の叔母が急死した。遺品整理で見つけた古い日記帳に記された彼女の青春。生涯を懸けた純愛が、四半世紀後に奇跡を起こす。
80年代のラブストーリーってのが、まず心をグッと掴みます。携帯もネットもない時代のなんてピュアな世界なこと。登場するアイテムが懐かしさと共感を呼び、現代の便利と思っているモノは私たちに真の豊かさを与えているのかとも思わせる。個人的には、千葉を例えるのに「すすめ!パイレーツ」が出たのが嬉しい。
Posted by ブクログ
純愛物語.客観的に見れば出来すぎだろうと思うが,まったく問題ない.なぜなら僕がロマンチストだから(笑)
以下あらすじ(裏表紙より)
最愛の叔母が急逝した。映画雑誌の編集者である朝美は、遺品整理で訪れた叔母の部屋で古びた日記帳を見つける。そこには80年代、高校生だった叔母の青春が描かれていた。読み進めていくうちに、朝美は叔母のある男の子への想いを知る。独身を貫き、「恋ならしている」そう言い続けた叔母の生涯を懸けた恋とは。涙なしには読めない、感動の純愛ミステリー。
Posted by ブクログ
五十嵐貴久ということで無意識に手にとったが、まさかの作者初恋愛小説w 叔母さんのキャラクターはなかなかおもしろかったけど、後半の展開がちょっとついていけなかったかな。やはり恋愛ものは苦手。
Posted by ブクログ
最後のドンデン返し、そして謎解きはあっ!と言わせる。
しかし、こじ付けで、うまくまとめたという感じがしないこともない。でも最後に感動を受けた自分がいた。
《本文より》
朝美
「あんた、バカじゃないの?」
そして、大人げなのなさで冬子さんは負けていなかった。
「あんたは下らないことばかり言ってるんだよ。どうしてそれがわからないの?いいじゃない、年が違ったって、子供がいたって。お金がなくたって、格好が悪くたっていじゃない。あんたが本気なら、あたしはいつだってどんな時だってあんたの味方になるよ。あんたがお父さんを説得できないっていうのなら、わたしが代わりに言ってあげようか?」
冬子
もし、藤城が、どうしても気になるのとか聞いてくれたら、あたしは自分の想いを告げようと思っていた。藤城のことが好きだから、気になるのだと。
あたしは期待を込めて藤城の切れ長の目をみつめた。何秒ぐらいたったのだろう。ゆっくりと目をそらした。
「気にしてくれるのはありがたいけど・・・別に何もないから」
それが彼の答えだった。
冬子
不意に、あたしの足がとまった。どうしてだろう。なんであたしは動けなくなっているのだろう。
その理由はすぐにわかった。校門のところに、茶色のダッフルコートと見覚えのある青いジーンズ姿の男の子が立っていたからだ。藤城篤志がそこにいた。
校門までの百メートルほどの距離を、あたしは一気に駆け抜けた。はあはあと荒い息をつきながら、改めて藤城を見つめた。
朝美
最後に一つのメッセージを残した。日本の美しい朝を忘れることはない。妹である朝美のことを忘れることは決してない、と。
彼が伝えたかったのは、その一言だった。それを伝えるために、彼は来日したのだ。
朝美
恋愛にはさまざまな形がある。そしてその中には、高校二年生のときに運命の相手と出会ってしまう者もいる。たとえば、冬子さんと藤城篤志がそうであったように。
それが幸福なことなのか、不幸だったのか、わたしにはわからない。ただはっきり言えるのは冬子さんも藤城も、おそらくは互いに愛し合ったことを一度も後悔しなかったということだ。