五十嵐貴久のレビュー一覧
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文庫うらすじより引用
ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった…。超人的スナイパーVS全警察管の息詰まる対決。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテイメント・サスペンス。
以上文庫うらすじより引用。
2020年には実際には東京オリンピックは開催されなかった訳で、2020年よ -
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚式当日に新郎が逃げるとか、新婦が現れないとか、そんなのプランナー9年やってて一度も遭遇しなかったけど、でもすごくウエディング業界のことを調べて書いてあるんだなと思うくらい現場にいた人間からしてもプランナーの心の葛藤がリアルです。
お客様のためにやりたいことはあるけど、でもシステムや天気、会社との折り合いの付け方だったり、もうほんとに定番、型通りが1番だとか。
リアルすぎて読んでて働いてて辛かったことをいろいろ思い出して辛くなりました。
(ストーリーは全然アンハッピーではないです)
最後はもっとなんか違う終わりでもよかったかも?
まぁこれはこれでこよりの人生なので良いですが。
ていうか五十 -
Posted by ブクログ
子供がアクシデントで高校入試浪人をとなってしまった井口家。妻の美恵子は、息の詰まりそうな人生を打開すべく、コンビニでアルバイトを始めた。そんな中、アルバイトのきっかけにもなった腐れ縁のかおりと、問題を起こした客の雪子とバンドを始めるが…。
思っていたよりもなかなかバンドが始まらず、物静かでこれといった特徴のない美恵子の閉塞した生活が描かれるため、芥川賞系の話かな?という雰囲気が漂う。そこをぶち壊しに来るかおりがストーリーを作っていくのだが、こちらもまた、1995年という設定のせいか、振り切りすぎていて、芥川賞系を思い起こさせる。
本の約半分ほどで、ようやく話が出てくるバンド活動。始まった途 -
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面白かった
鉄板のクライムサスペンスのエンターテイメント作品
途中、すぐに黒幕が分かってしまいますが、展開が面白い
ストーリとしては、
リストラ勧告を進めていた秋月考介。リストラを告げた先輩は家族心中。結果、その娘は生き残るも、友達だった自分の娘もそのショックで自宅から飛び降り。
全ての責任を負わされる考介。会社と銀行のやり方に憤懣を持っていた彼が考えた犯罪...
日韓友好条約締結にむけ、韓国大統領の来日の警備を警察の威信をかけ強化している中、現職総理大臣の孫娘を誘拐し、条約締結中止と身代金30億円を要求します。
さらに、すべてを金で買えると豪語し、国民を二層化しようとしている総理大臣 -
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ネタバレ今年の正月にNHKで『幕末相棒伝』というタイトルでドラマ放送されたもの。
ドラマ化をするというのを聞いてこの作品を知ったのだが、私はドラマを見るのは苦手なため、原作小説を読んだ。
坂本龍馬と土方歳三がコンビを組むという、考えただけでわくわくしてしまう設定で、とても面白かった。
水と油のような二人は、初対面では一触即発な空気を醸し出していたが、ともに「将軍暗殺未遂事件」の犯人を追っていくうちに、少しずつ信頼が生まれていく。
その過程が大変良く、何より二人の会話のキャッチボールが面白かった。
事件解決後、別れ際に龍馬は土方に向かって、
「わしゃ、あんたのことが嫌いではない」
「また会いたいもん -
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炎がビル全体にじわじわと、やがて勢いを増して襲い掛かる描写が見事で、その場にいるかのように苦しくなってしまった。さすがに熱さを感じるわけではないが、まるで自分が迫りくる炎に追いかけられているような恐怖を感じながら読んだ。
最先端の技術を駆使した超高層ビル。しかし工期や費用などの関係で、出来上がったものはずさんで危険極まりないものだったのだ。
ビルの一部から出火した炎がフロア中に広がり、上へ下へと広がっていく。
商業施設とオフィス、そして一流ホテル。最上階には大きなパーティールームがあって、そこに大勢の人が取り残されてしまう。
救助に向かった消防員のうち、現場に生きて残ったのはたった一人の若い -
購入済み
スリリング
先の読めない展開でスリリングで面白いです。
主人公が典型的なクズな男性キャラなので、ハッピーエンドの予感が全くしないですね。