石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりにこの手の小説を読んだ気がする。
City感覚でLightな小説。
これだけではよくわからないだろうが、私の中ではこの言葉まさににぴったりである。
昔はまった片岡義男の小説を思い出し、頭の中では南義孝が「Wont you~」と叫んでいる。
Master of Game(MG)と呼ばれる、スレンダーで知的な彼女を持つ、高収入でちょっとニヒルな男が、新しいゲームを創作するために雇った背中に刺青を持つ、これまたスリムで知的で、しかもどこか野生的なこれまたスレンダーな女の子と恋に落ちる。
メガヒットゲームを出し続けるゲーム製作者(数年前なら、絶対にお宅と呼ばれていた人々)が、なんとな -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去の読本。
石田衣良の初読み。
やっていることは、映画「ゴースト~ニューヨークの幻」の焼き直しといった内容であるが、ちゃんと新鮮に楽しむことができた。
前半のかなりの枚数を割いての“フラッシュバック”が冗長で退屈した、と、この本を紹介してくれた友人は語っていたが、自分にはそうではなかった。
今で言うなら“石田さんらしい”と感じられるあの独特の文体が、当時の自分にはとても新鮮で、かなり引き込まれて読んだという記憶が残っている。
物語としての印象は、強く残っているわけではないが、大好きなシリーズ“IWGP”に出会うきっかけをくれた作品なので、思い入れは深い。