石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫裏のあらすじ文には「……純愛小説」とあるが・・・いやはやなんとも“どこがよっ?”とツッコミたくなるような冒頭3分の1(笑)。
でも……読み進めると……最後まで官能描写満載であるにも関わらず、確かにれっきとした純愛小説だった。
謎めいたヒロインとの恋の行く末が気になり過ぎて、一気読み。
誠司くん、いいヤツだなぁ。
で、やっぱり、石田さんのストーリーテリングは好きらしい。
★4つに近い★3つ、7ポイント半。
2016.08.24.古。
それでもやはり、最後に一言……
石田衣良は、“街もの”の方が好きだ、と、声を大にして。
※もう1つ収穫が。
巻末解説文を読む分には……(ゴー -
Posted by ブクログ
「こんなにいい先生や生徒はそうそういないよ」というのが、学校もののドラマなどを見てもよく抱く感想で、本書においても同様だった。熱血な先生ではないし、確かに現代の教育現場には珍しくないのであろうトラブルが描かれている。そこは興味深く、物語としても面白かった。けれど著者の作品に多く出て来る特徴的な「人の好い」人物達は、教育現場においてはあまりにもフィクション的というか、「そううまくいかないよ」「こんなにいい先生や、こんなに素直な小五はいないよ」と思ってしまう自分がいる。(でも染谷先生や九島先生は普通にいそう。)
それは本書の内容云々ではなく、自分が過ごした短くない学校生活の経験から抱いたものであり