石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりにこの手の小説を読んだ気がする。
City感覚でLightな小説。
これだけではよくわからないだろうが、私の中ではこの言葉まさににぴったりである。
昔はまった片岡義男の小説を思い出し、頭の中では南義孝が「Wont you~」と叫んでいる。
Master of Game(MG)と呼ばれる、スレンダーで知的な彼女を持つ、高収入でちょっとニヒルな男が、新しいゲームを創作するために雇った背中に刺青を持つ、これまたスリムで知的で、しかもどこか野生的なこれまたスレンダーな女の子と恋に落ちる。
メガヒットゲームを出し続けるゲーム製作者(数年前なら、絶対にお宅と呼ばれていた人々)が、なんとな -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去の読本。
石田衣良の初読み。
やっていることは、映画「ゴースト~ニューヨークの幻」の焼き直しといった内容であるが、ちゃんと新鮮に楽しむことができた。
前半のかなりの枚数を割いての“フラッシュバック”が冗長で退屈した、と、この本を紹介してくれた友人は語っていたが、自分にはそうではなかった。
今で言うなら“石田さんらしい”と感じられるあの独特の文体が、当時の自分にはとても新鮮で、かなり引き込まれて読んだという記憶が残っている。
物語としての印象は、強く残っているわけではないが、大好きなシリーズ“IWGP”に出会うきっかけをくれた作品なので、思い入れは深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛ものってあまり読まないというか、滅多に手にとることすらないんですが。
最初にネタバレから始まるこの本に興味を持って購入してみました。
内容はドロドロしてますが、やっぱりラストがわかっているだけに泣けなかったというか…そうかあ、そうなっちゃったかあ。ぐらいな(笑)
ジュリアに共感はすっごくしたんですけど、ここで可哀想と思うか否かで、この本の面白味が大分変わると思いました。
多分、ですが、著者は同情を引こうとしてたんかなあ、とか。無理やりっていうか、とにかく「この女は不幸のどん底なんだぜ!」ってあざとさも見え隠れしたような?
でも、似たような境遇の人間にはただただ「へー」と思っただけでした -
Posted by ブクログ
脳腫瘍を患い、死までのカウントダウンの中生きる主人公が、
200年後の世界に精神だけタイムスリップ。
そこはウイルスに侵された世界で、
人々は生きるために地を離れ、高さ2キロの塔に暮らす。
とはいえそんな塔の中は
自分が生きるための殺し合いや憎しみ合いが溢れていた。
それを終わらせるために、主人公が一肌脱ぐ。
そんなお話。
お話の間中、ずっと生への執着が肌にまとわりついてた感じ。
死を覚悟している主人公だけさらっとしてて。
他の人はみんな、安らかに生きたくて、エゴや憎しみや復讐がにじみ出てくる。
そういうキレイごとじゃないところがリアルで。
でも、どうにか事を収めてくれそうな主人公に