石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛ものってあまり読まないというか、滅多に手にとることすらないんですが。
最初にネタバレから始まるこの本に興味を持って購入してみました。
内容はドロドロしてますが、やっぱりラストがわかっているだけに泣けなかったというか…そうかあ、そうなっちゃったかあ。ぐらいな(笑)
ジュリアに共感はすっごくしたんですけど、ここで可哀想と思うか否かで、この本の面白味が大分変わると思いました。
多分、ですが、著者は同情を引こうとしてたんかなあ、とか。無理やりっていうか、とにかく「この女は不幸のどん底なんだぜ!」ってあざとさも見え隠れしたような?
でも、似たような境遇の人間にはただただ「へー」と思っただけでした -
Posted by ブクログ
脳腫瘍を患い、死までのカウントダウンの中生きる主人公が、
200年後の世界に精神だけタイムスリップ。
そこはウイルスに侵された世界で、
人々は生きるために地を離れ、高さ2キロの塔に暮らす。
とはいえそんな塔の中は
自分が生きるための殺し合いや憎しみ合いが溢れていた。
それを終わらせるために、主人公が一肌脱ぐ。
そんなお話。
お話の間中、ずっと生への執着が肌にまとわりついてた感じ。
死を覚悟している主人公だけさらっとしてて。
他の人はみんな、安らかに生きたくて、エゴや憎しみや復讐がにじみ出てくる。
そういうキレイごとじゃないところがリアルで。
でも、どうにか事を収めてくれそうな主人公に
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Posted by ブクログ
ネタバレブルータワー 石田衣良
瀬野周司(この物語の主人公)は、脳腫瘍を患い、車いす生活をしていた。ある日、頭の激痛により、と200年後の未来へ精神のみタイムスリップしてしまう。
そして、セノ・シューという人物へ精神が乗り移り、物語は続く。200年後の未来は、黄魔という病魔が蔓延していた。22世紀の中ごろに行われた、東中国と西中国の戦争を起こした際に、西中国が開発中の生物兵器[黄魔]を使用したことが事の始まり。
最初のパンデミックで人口の55%が死亡するほど感染力は凄まじかった。
セノ・シュー(瀬野周司)は、この病魔のワクチンを手に入れるため、現代へ戻り、ワクチンの座標 約2万4千の好転を覚え