石田衣良のレビュー一覧
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少年犯罪の話。犯罪を犯した13歳の弟をもつ14歳の兄の視点で、犯罪の本質、家族の様子などが描かれてる。
東野圭吾の「手紙」と同じような読後感。
引き込まれてすぐ完走できる。
ちょっと入り込まれへんのは、14歳の兄含め、中2の子たちが、中学生離れしすぎているところ。
とくに最後の方の兄の発言「でもあの人(松浦署長)は最後に間違うことはない。それは山崎さんの方が詳しいんじゃないですか」に関しては笑ってしまった。なんで、この子が松浦署長の性格、山崎さんと松浦署長の関係をここまで知ってるんやろ。
好きな言葉は「いつだってなにがあったって、ふざけていられるというのは立派な才能だ。」 -
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ショートショート集です。もとは連載ものなので、締切ギリギリでやっつけ仕事だったんだろうなあというものもありますが、色々挑戦していて飽きないです。切り抜け方を見るのも有りかなあと。
私小説要素が強いですが、どこまでが現実かわからない不思議な感じ。どこかシャープで攻撃的な感じが見え隠れするのは、やっぱり石田さんだなあと思います。短編集というより試作集?
個人的当たりは少なかったのですが、「終わりのない散歩」が好きでした。
石田衣良ファンには楽しめそうですが、初めて石田作品を読む人にはついていけないかも。何冊か他のを読んでから手を出すのがおすすめです。 -
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大好きな石田衣良の作品で、この本はショートショート+エッセイです。なかなか面白い趣向なのですが、残念ながら文章がない部分が多くて残念です。
でも内容は一編一編に工夫があって、結構面白いです。
個人的には長編のほうが好きで、ショートショートはイマイチかなぁ?なんだけど、石田衣良は短編が上手い!で、ショートショートも上手い!!
さすが石田衣良だな、なのでした。
でも、なんかこの連載でなんとか一本の作品集として出版するってコトが商業主義なのかなぁ?ってなって、少しシラケちゃったりもするのでした。
作品自体は良いんだけどなぁ…。
もっと一冊でもっと読みたいなぁ…。 -
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ネタバレ◆あらすじ
バブル崩壊後の不良債権の回収のため、まつば銀行が年配の方をターゲットに契約を取っていた変額保険。
契約者達は、だまされたも同然、不幸な人生を余儀なくされていた。
トレーダーの小塚老人に見染められた白戸は、老人のマーケットを使った、まつば銀行への復讐計画を手伝うこととなる・・・・。
◆感想
面白かった。
まつば銀行の汚いやり口や、小塚老人の生い立ちや、マーケットの事など、エピソードとして面白い話が盛り込まれていて、ドンドンとテンポよく先に読み進めたくなる。
ところが、計画を実行した後の話は、話のテンポを崩されてしまった感じ。
★4つ以上にしなかったのは、後半部分と、話の終わり方が -
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こちらも年1回この時期のIWGPは第8作。
世相を鋭く切り取って、いつものトラブルシューティング。
今回のお題は格差社会と非正規労働者ってところかね。
前作でも階級化社会への視点が見え隠れしていたけど、今回はシングルマザーやネットカフェ難民、日雇労働派遣労働者の姿を描いて結構リアル。
とは言え、暗い話を描いて余りくどくならず、理想的に終わるっていうこの本のスタイルは、いつも通り。
うちの会社を相手にして裁判起こしている派遣社員の人もいたりで時々会社の周りでもデモがあったりするけど、デフレで就職難のこのご時勢、代表選に現を抜かす現政権では状況の好転は望み薄。いつまでこんな社会が続くかねぇ…。
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子どもの語り口調で物語が進んでいくので、
さほど重苦しさを感じませんでしたが、
大量の問題提起をしてますよね、これ。
報道のあり方とか、少年法とか、
いじめの問題にしても、
自分には関係ないとどこかで思っているから、
真剣に考えることもないし、
その裏側まで考えることもしないし。
でもホントはいつ自分に降りかかってもおかしくないし、
息苦しくて生き辛いって思うのもホント。
あ~なんかわかるわ~、
と14歳の子供の目線ではありえないけれど、
ちょっぴり共感。
でも、黒幕を死亡させてケリをつけるのはちょっと・・・。
綺麗にまとめようというか、
丸くおさめようとしたらそうするしかないのかもしれ