和田はつ子のレビュー一覧
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内容(「BOOK」データベースより)
「塩梅屋」の看板娘のおき玖が、南町奉行所の同心・伊沢と祝言を挙げ、店には、午後四時頃までという約束で、通うことになった。夏のある日、季蔵たちが賄いを食して、しばらくたった時、店の近くで、すり騒ぎが起きた。そんな最中に、貧しいひとからはお金をとらない、巷では有名は医者・岡野玄良先生が「塩梅屋」に現れて――太刀魚と揚げ蓮根はさみ、滋味そうめん、揚げおにぎり、こんにゃくと枝豆のずんだ、冷やし煎餅…夏の暑さに負けない、美味しくて身体に優しい料理と市井の人々の人情、そして季蔵の推理が、ますます冴えわたる大ベストセラー書き下ろしシリーズ、第二幕、待望の幕上げ。
令和 -
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内容(「BOOK」データベースより)
風薫る初夏、日本橋にある一膳飯屋・塩梅屋を、さと香という艶やかな芸妓が訪ねた。気性がまっすぐで誰からも好かれる彼女だが、理由あって父親と絶縁しているという…。その頃、塩梅屋の主・季蔵は、端午の節句に呉服・太物問屋の京極屋で起きた跡継ぎ殺しについて耳にする。塩梅屋を訪れた同心は、京極屋の主の妾・おいとがお縄になったと語るが―。笹の香りがたまらない粽、父の思い出がつまった空豆、新緑の川面に見立てた葛ひき椀…目にも愉しい初夏の口福の数々が登場する、心温まる大ベストセラーシリーズ、待望の第二十弾。
令和2年8月22日~25日 -
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内容(「BOOK」データベースより)
ことさら厳しい寒さが続き、人々が春の摘み菜売りの声を待ち望む如月。日本橋にある一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵は、二葉町の太郎兵衛長屋に浪人が住み着き、人々に手料理を振る舞っているとの噂を耳にする。ほどなく浪人は塩梅屋を訪れ、自分を雇い入れて欲しいというのだった。その頃、汐留橋近くに繋がれた小舟で男が殺されているのが見つかった。手掛かりは、小舟に残された一束のセリ―。事件の下手人は?謎の浪人との関係は?北町奉行の密命を受けた季蔵は、密かに探索を始めるが…。早春鮨、烏賊三昧…心のこもった料理の数々が春の訪れを告げる、大ベストセラーシリーズ、待望の第十九弾。
令 -
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内容(「BOOK」データベースより)
師走、掛取りなどで慌ただしく食事をとる人々のため、日本橋木原店の一膳飯屋・塩梅屋でも昼餉を出すことになった。安くて美味しく、力のつくものを、と主の季蔵が考えたのは、鶏団子入りの温かなうどん。一方その頃、妻と共に江戸を訪れていた甲州商人の谷山屋長右衛門が、神隠しにあったとの報せが入る。神隠しの多発する江戸で、この事件に限って北町奉行自ら、同心や岡っ引きを集め、直々に探索を命じたとの話に、季蔵は胸騒ぎを覚えるのだった…。鮮やかな謎解きと美味しい料理の数々は、まさに絶品!大人気シリーズ、待望の第十八弾。
令和2年8月17日~18日 -
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一膳飯屋の跡を継ぐことになったのは、脱藩し食うや食わずで江戸に転がり込んだ行き倒れの季之助こと季蔵。
お奉行の影働きもする二つの顔を持つ板前だった。
味も一流なら値段も一流という八百良と対極の商売をする。
季節の滋味のある食事を丹念に下ごしらえをしながら、体に良い食事を提供する「塩梅屋」
ここでは、極望子のレシピ集とも言える「料理山海珍味帖」を参考に、次々と復刻していた。
そんな中、大山詣で有名な大山天狗の名前で、次々と脅迫状が大店に舞い込む。
奉行からの依頼もあり、関わる季蔵。
大山詣でが江戸市民の大きなイベントに変わったこの頃、大きな利権が絡む金の動きも目立つようになったことが、事件