和田はつ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
料理人でもあり、隠れ者でもある季蔵のシリーズ。
今作は表題の通りうに料理。
江戸時代はまだ冷蔵や運搬技術がなかったために、生のうにを食す習慣がなかった。
越前うにの塩漬けが主とされ、高級品として上の身分の人が食べていたと言う。
生うには、漁師やその子供たちが海で採り、おやつとして食べていたと言う。
その塩漬けのうにと、生のうにを使った料理を依頼され、それを作ることになったのだが、そこから事件に巻き込まれていく。
今回は、「隠れキリシタン」も絡んだ大掛かりな事件だが、組織などよくよく読んでいると現在のSNSを使った犯罪に似ている。
史実に似たような事件があったかはわからないが、現代と似ている部分