和田はつ子のレビュー一覧
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すっきりしないラストだった。
それって忠義なの?
なんで季蔵が忠義としてものすごく共感しているのかがまったく理解できなかった。
富豪のお嬢様の件は、食事シーンは興味深かったけど、何のために江戸に来たかとかなんでそういうことを?がよく分からず。
三吉はがんばっているね。
ところで、これって物語開始から...続きを読むPosted by ブクログ -
幕末の横浜は、外国人が商売をする雑多で危険が隣り合わせた場所だった。
そこで妹が虫歯の治療を受けることになった。
抜くだけでなく小さな虫歯を治療するという技術に関心がある桂助。
その横浜では、アヘンを商売とする男が。
最後の章。
アヘンの日本に流入させることを止め、清国の二の舞にならないようにと...続きを読むPosted by ブクログ -
今回の話は最後までやるせない話だった。
季蔵の知り合い二人がそれぞれお腹に子を宿し、大事な時期に、無残な殺人事件が起こる。
昔起こったかどわかし事件がつながる。
幼子や少女に害なす仮面を被った大人たちの嫌な事件が背後に大きな魔の手を広げていたのだった。
途中で、かな傷のある同心に、回復に大切な...続きを読むPosted by ブクログ -
大量な収穫でミョウガが安く出回った。
季蔵と三吉は茗荷で色々な料理を試作。
その時入店して依頼されたのが、当時は流通していなかった生ウニと、塩をされて遠くから運ばれる塩ウニとの食べ比べの料理。
毎回恒例の美味しい描写だ。
と、その依頼をした旦那が殺されて発見される。
そこには二重の暗殺計画があった...続きを読むPosted by ブクログ -
口中医、藤屋桂助は、先先代の将軍の御落胤。桂助の秘密を知る元御側用人の岸田正二郎や友人夫婦たちに支えられて「いしゃ は くち」を営んでいる。
歯は生きるためにとても大事だ。そこが悪くなるだけで、仕事ができなくなったり、栄養不良で、死ぬことも。
歯槽膿漏や虫歯など、当時の口中の難題を盛り込みながら...続きを読むPosted by ブクログ -
藤屋桂助のところへ、虫歯だらけの武士がやってきた。
若いのに歯がなくなると、嫁さえ持てぬと、死ぬ覚悟をしたようだった。
だが治療して、痛みが消えると、生きる意欲が出たようだった。
だがある日、骸となって発見された。
そこから、次々と歯のない遺体が発見される。
初めは破傷風だと目星をつけたのだが。。...続きを読むPosted by ブクログ -
第三十六弾
肝心な部分は短いが非常に込み入った話
金験実直な同心の裏の顔少女趣味、亡くなった背後には拐った子供達を殺人者に仕立てる大悪、この正体が
係わった同心の若妻二人、幼なじみが
最後の救いは幼子二人の救出Posted by ブクログ -
第三十四弾
何時もの様に菓子も含め色々な料理が
しかし解決すべき事件は?一つの事件が尊い命と引き換えに解決するが、これによって背後の闇・黒幕の存在が
旧藩の闇、変態的な藩主の息子には双子の妹が、季蔵に横恋慕からの犯行
全ての彼に絡む女ゆえの惨殺劇Posted by ブクログ -
第三七弾
瑠璃が天狗の面を何かの兆候か、息子を誘拐するとの脅迫状から、色々な処で大山天狗の存在が
結局は大山詣での利権を狙う赤天狗一味、それを阻止する青天狗、神の山に纏わる正邪の争い?
巻き込まれた娘たちは誘拐された者達!
娘婿の闘いは親子の諍いでなく正邪の関係Posted by ブクログ -
江戸時代、初夏。
イノシシの肉を使った牡丹ずしが人気となった塩梅屋。
そこに、極上の牡丹ずしを破格の報酬で作って欲しいという話が入る。
試行錯誤する料理のシーンは毎回のことだが、今作は洋風のものも多く出てきて、一瞬江戸時代だということを忘れてしまう。
そろそろ和食だけというのもネタ切れなのだろうか。...続きを読むPosted by ブクログ -
「相愛まんじゅう」という名の饅頭が大流行りだった頃、突然小僧と手代の二人が行方不明に。
その手代が、十なん年ぶりかで稲荷で遺体となって発見された。
その身には相愛饅頭の中に入って陶でできた小さな桜が。
その手代に世話になり可愛がられた当時の小僧が、どうしても仇をとってもらいたいと、願いに来た。
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秋、栗の甘露煮、松茸などをめぐり、商人とのせめぎ合いが。今まで主権を持っていた大商人がなくなり、儲けだけを考える商人に釘を誘うと奉行が釘を刺すが、その裏をかいて内与力や、松茸の山地の江戸家老を陥れる。
貧しい江戸町民に季節の味を届けようと工夫をした前の店主長次郎に習って季蔵も奮闘。
料理に事件、...続きを読むPosted by ブクログ -
小町娘が、母親と滅多づきの惨殺事件があった。その後、季蔵を兄貴と慕う豪助の許嫁が父親と惨殺された。
二つの事件には、幕府に入る裏金を作るための、賭博が関わっていた。
犯人と思しきものが浮かび上がるが、上からの命令で、捕まえられない。。。
婿入りの条件の新しい菓子比べや、記憶を失った人の好物を作り...続きを読むPosted by ブクログ -
長次郎が大事にしていた松花堂弁当と、三段重の提げ弁当の春慶の塗りの入れ物。
これを使った毎年お馴染みの梅見弁当。
が、しかし三段重の方は使われた形跡がない。
その秘密には。。。
身代わりで八丈島への遠島となった手代の無念を晴らす。Posted by ブクログ -
先代の親方の時から長年懇意にしていたお店から、主人があろうことか父親を殺し、店も没収された。
また、おきくの師匠が後添えになるはずだった家が、主人が自死、大きな借金を抱え、店がなくなった。
長年懇意の薬種問屋が突然の火事を出し、罪に問われるという。そこで偶然に、実家の跡取りとなった弟と再開。
店の娘...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は、暑い夏に、涼しくなるには?と常連客が、怖い話を落語で聴き、塩梅やで美味しい飯を、というものだった。
又5夜に渡り、怖くて可笑しい落語の怪談を、それにちなんだ料理を工夫ししつらえることに。
ある時に、貧しい人を助けると有名な僧侶が、強盗に変わった旅人に惨殺され、残った品を点検すると30年前に...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸時代にでもいたであろう預言者や新興宗教の教主にまつわる事件を今回は落語の主題にあった料理を注文されて、工夫を重ねる季蔵。その裏には、金儲けの筋書きに合わせ、アヘンを使った刷り込みで人を殺させるというシナリオがあった。世間に大きく知らしめようと奉行とともに活躍。
今回は、小さな幸せをつかもうとする...続きを読むPosted by ブクログ -
長次郎の覚書にどんな料理だかわからない「椋鳥飯」が。
冬の農閑期に江戸で出稼ぎをする椋鳥と呼ばれる人々の好んだ料理らしい。
捨て子を見つけて保護した季蔵たち。巷で万引きを繰り返す親子三人の子供だとわかる。
事件を追ってゆくと裏で操る大物の悪。
正気を失っている元の許嫁の命も狙われる。
事件を探索す...続きを読むPosted by ブクログ -
訳あって武士を捨てた季蔵。尊敬していた料理屋の親方長次郎が或る日突然骸で見つかった。どう見ても殺しだったが、事件を増やそうとしない同心は、自死と片付ける。犯人を必ず見つけると心に誓って季蔵は事件の真相に近くが、それは親方の裏の仕事もしることに。
推理も楽しく、当時の料理も知るという2度美味しい仕組み...続きを読むPosted by ブクログ