和田はつ子のレビュー一覧

  • 口中医桂助事件帖2 手鞠花おゆう

    Posted by ブクログ

    お江戸の歯医者シリーズ2作目。同じく連作が続くも大きなテーマが流れていて読み応えあり。全体的にちょっと淡泊なところがやや不満を憶えつつももなかなか良い感じ。

    0
    2010年07月18日
  • 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ

    Posted by ブクログ

    現代と同じく歯医者は金がかかり、庶民はおいそれと掛かることが出来ず、大道芸人に飛び入りして歯を抜いてもらったりして、むしばや歯槽膿漏が悪化して熱で衰弱して亡くなる人が多かったという江戸時代、呉服屋の長男にして少々変わりものの桂助は蘭学を修め庶民のために<いしゃ・は・くち>を開いています。幼馴染の志保が世話する薬草で熱さましや麻酔薬を調合し、親友のかざり職人鋼次の協力を得て昔の歯ブラシ<房楊枝>を子供用に工夫しています。ある日薬草の畑で女がこと切れているのが見つかり、、、。一話読み切りの連続短編集と思ったら通しで読むとバラバラの事件は裏で全て大奥につながっていて、、、。筋書きはもちろん、江戸時代

    0
    2010年06月27日
  • 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ

    Posted by ブクログ

    ずっと気になってた小説。たまたま持ってる友達がいて借りた。江戸時代の歯医者さん事情を絡めながらのサスペンス。面白いし興味深い。ドラマにしても面白そう!!

    0
    2011年07月21日
  • 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ

    Posted by ブクログ

    江戸の歯医者を舞台に、そこに舞い込むさまざまな事件が続くシリーズ第一弾。江戸時代の人たちの「口の中」の事情がいろいろわかって興味深い。現在のような歯科技術がなかった時代歯の治療といったら抜歯ぐらいしか有効手段は無かったし、虫歯が命取りにもなったと聞くと歯医者嫌いとしてはゾッとなるが、ここに出てくる口中医桂助は当時の最新歯科技術を用いて患者を治療していく。桂助の出生の秘密もからんで、のんびりしながらも緊迫感が漂う事件帖になっている。

    0
    2011年09月17日
  • 団十郎菓子 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    江戸日本橋は木原店にも、寒い冬がやってきたが、一膳飯屋「塩梅屋」からもれる灯はあたたかい。
    主の季蔵は、今宵も常連客に腕をふるっている。
    そんななか、下働きの三吉が、季蔵に内緒で副業をやっているらしい。
    しかもその三吉に殺しの疑いがかかり──。絶体絶命の危機に季蔵は! ?
    (「團十郎菓子」より)表題作他「干し牡蠣」「小羽いわし」「冬いちご」のバラエティーに富む四篇。
    美味しい季節料理と驚きのミステリー、
    人間の心の深奥を描き切る、平成、令和の大ベストセラーシリーズ、益々絶好調の第四二弾。

    令和7年11月15日~21日

    0
    2025年11月22日
  • 焼き天ぷら 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    日本橋は木原店の塩梅屋。流行風邪も落ち着き、主の季蔵が常連客たちにアコウダイの洗い、夏大根の菜飯などをふるまった夜遅く、北町奉行の烏谷がやって来た。
    烏谷はアコウダイの天ぷら寿司に舌つづみを打った後、季蔵に切り出した。
    江戸で屈指の呉服問屋の跡取り息子が、八王子で想い女と暮らしているらしいので、連れ戻して欲しい……。
    美味しい料理と季蔵の推理がますます冴えわたる、二五〇万部突破の大人気シリーズ、第四一巻。

    令和7年9月15日~17日、27日~29日

    0
    2025年10月01日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    時代小説のイメージが強い和田はつ子さんだが、これは、1996年に『多重人格殺人』として刊行された作品のタイトルを変更し加筆・訂正した本である。

    冒頭の話からいやーな感じが…。

    女性、子どもの死体が次々と発見され、しかもその頭から脳が抉り出されているという猟奇殺人を捜査するのが、水野薫刑事であり被害者のひとりである女性の交際相手の文学人類学者の日下部が、いつのまにか協力してプロファイリングをする。

    栃木県、嬰児殺し、間引きと飢饉の関係、神社の子孫、人肉…

    衝撃の真実に怖気がする。






    0
    2025年09月27日
  • 悲桜餅 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    季蔵が先代の後を継いで“隠れ者”になる覚悟をするまでの話。
    店を継ぐということは、おき玖と所帯を持つということかと思っていたのですが、季蔵が瑠璃をまだ想っていること、その気持ちがおき玖に分かって諦めたようなので、この先どうなるのでしょう。
    まだまだ悪人も多そうですし、瑠璃が狙われるのも解決したのかどうか…。

    0
    2025年09月08日
  • 天下一の粥 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    江戸で質の悪い風邪が流行り、市中の食べ物屋も閉めることになった。
    日本橋にある一膳飯屋「塩梅屋」の季蔵も、滋養があって美味しい粥を持ち帰り用に売ることに。
    一方、奉行の烏谷からは、老中首座に長寿膳も作って欲しいと頼まれる。
    そんな折、船頭の豪助が季蔵の手伝いにと紹介した女性が元許嫁の瑠璃にそっくりで……。
    腕が立つ料理人&闇の仕事人・季蔵が江戸の悪を討つために、今日も奔る。
    二五〇万部突破の大ベストセラーシリーズ、記念碑的第四〇弾、益々絶好調。

    令和7年8月31日~9月7日

    0
    2025年09月07日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    時代小説の和田はつ子がホラーで猟奇殺人…
    幻のベストセラー…
    とりあえず興味深いので読んでみた。

    仏教、飢饉、堕胎、間引き
    ある寺に伝わる一子相伝の秘めた儀式…

    カニバリズムとかあまり興味なくて
    仏教にもそんな詳しくないし(꒪⌓︎꒪)

    捜査の助っ人「文化人類学」の大学准教授・イケメン日下部先生の講義めいた推測はとても勉強になりました♪︎~(・ε・。)

    脳みそを啜り肉を食す…
    グロそうだけど描写がないので読みやすいです

    0
    2025年08月16日
  • 雛の鮨 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    料理屋「塩梅屋」の主人、長次郎が何者かに殺された。奉行所は自殺として処理しようとするのだが、納得できない料理人の季蔵は下手人をつきとめようとするのだが ―― 。

    元は武士で許嫁もいた季蔵。主家の息子の策略にはまり、家を出、許嫁も奪われました。

    季蔵を〈隠れ者〉の仕事に引き込むためとはいえ、奉行所をはじめ、下手人をあげようという雰囲気が無いのが気になります。

    0
    2025年08月11日
  • 禁忌

    Posted by ブクログ

    和田はつ子『禁忌』ハルキ文庫。

    『多重人格殺人』を加筆・訂正、改題、文庫再刊。

    今でこそ時代小説を執筆している和田はつ子であるが、かつては猟奇殺人事件などを題材にしたホラー・ミステリー・サスペンス小説を執筆していたのだ。

    親本の『多重人格殺人』は1996年に角川ホラー文庫から刊行されており、当時は猟奇殺人事件をテーマにしたサイコ・ホラー・ミステリー小説の全盛期であったことを思い出す。既読作ではないかと思ったのだが、どうやら未読のようだった。

    この作品が刊行された1996年には、まだスマホが登場していなかったし、不同意性交という言葉も使われていなかったので、これらの描写が加筆されたのだろ

    0
    2025年07月18日
  • 新・口中医桂助事件帖 シーボルト花

    Posted by ブクログ

    「口中医桂助」シリーズの”明治篇”、『新・口中医桂助事件帖』三作目。(通算だと十八作目)

    口中治療所〈いしゃ・は・くち〉を開業している口中医・藤屋桂助が、遭遇する事件の謎を解明していく連作四話が収録されております。

    腕利きの口中医としてただでさえ忙しいのに、前巻で打診された医師試験の口中科部門の試験官を半ば強引に引受させられたり、大警視の川路利良から骸検視顧問に任命されたりと、相変わらず引っ張りだこ状態の桂助先生。

    さて、そんな超多忙な桂助先生の元に、試験官を引受させた長与専斎から新たな虫歯削り機が勝手に届けられた為、元々"歯削り師"として機械での治療をしていた鋼次と

    0
    2025年05月16日
  • 産医お信なぞとき帖

    Posted by ブクログ

    第一話は長いプロローグのような話で、テンポもあまり良くないので読み進めるのが少し苦しかったのですが、第三話、第四話と進めると少しずつ面白くなりました。
    全体的に推理要素は少ないので「なぞとき」というタイトルで期待するとガッカリするかもしれません。江戸時代の医療ドラマとしては楽しめました。

    0
    2025年03月24日
  • 至高の鳥膳 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    塩梅屋 お季蔵は市中料理屋十傑の三傑に入った。
    季三はイサキ料理と鳥料理に腕を振るいながら市井の人々の幸せを守るため烏谷らとともに命を賭して闘う

    0
    2025年03月13日
  • 新・口中医桂助事件帖 ほうれん草異聞

    Posted by ブクログ

    「口中医桂助」シリーズのセカンドシリーズ”明治篇”・『新・口中医桂助事件帖』の二作目。(通算だと十七作目)

    アメリカで最新の歯科医療を学んで帰国し、東京で〈いしゃ・は・くち〉を開業している藤屋桂助が、遭遇する事件の謎を解明する連作四話が収録されております。

    ・若い女性を狙った暴行事件と怪しい「金木犀屋敷」との関わりとは・・(第一話 「金木犀禍」)
    ・腹部を刺され、桂助の元に運び込まれた老爺と孤児の正太に因縁が?・・(第二話「バニラの花」)
    ・桂助と妻の志保、鋼次が招かれた実業家の晩餐会の最中に起こった、”毒入りワイン事件”の真相は?・・(第三話&表題作「 ほうれん草異聞」)
    ・落下死とされ

    0
    2025年01月26日
  • 春を呼ぶ菓子 料理人季蔵捕物控

    Posted by ブクログ

    私の和食に関する経験と知識が足りない所為で、内容が入ってきませんでした。
    小学生が高級割烹に連れて行かれて次々と出てくる料理にどう対処していいのかわからない……みたいな感じになってしまいました。
    シリーズの最初から読むべきだったのかも……。

    0
    2025年01月17日
  • 産医お信なぞとき帖

    Posted by ブクログ

    最初、なかなか読み進められず、後半になって漸く全容が見えて来た。ただあまりの主人公のブレない冷静さに引いてしまい、共感が出来なかった。次回作では、もう少し人間味のある人にして欲しいなぁ。

    0
    2025年01月08日
  • 新・口中医桂助事件帖 志保のバラ

    Posted by ブクログ

    アメリカで最新の口中医療を学んだ圭助は、妻の志保、親友の鋼次家族とともに明治の日本に帰ってきた。痛まない歯の治療のために必要な、麻酔薬の入手が難しいことに悩む圭助。そんなとき、将軍職を退いた徳川慶喜が、かっての家臣渋沢栄一を連れて治療にやってくる。

    0
    2024年09月17日
  • 口中医桂助事件帖16 さくら坂の未来へ

    Posted by ブクログ

    横浜の居留地で、欧米の最新治療を目のあたりにした圭助。医療用以外で阿片の乱用が懸念される中、阿片密輸の大本に迫っていった同心の友田が謎の死を遂げ、圭助はその解明を果たした。志保と再会した圭助は新たな世界に旅立つ。

    0
    2024年09月17日