和田はつ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「時代物で、料理の描写が多そうな本」が読みたくて手に取ってみた。
でも、捕物帖だけあって、主人公は料理人ではあるけれど、料理に関する描写は若干少なく感じた。
煎り酒、納豆、熟柿、ちらし寿司。料理は確かに出てくるのだけれど、物語に彩りを添えている、というくらい。特に表題作では。
話自体はまぁまぁ面白く読めたけれど、捕物にたどり着くまでがすごくあっさりしてる。
あの薄い文庫本に4編も入っていて、なおかつ1編ずつ完結しているとなれば当たり前なのだろうけど。
季蔵の過去も、ものすごくあっさりと語られていて(2巻か3巻ぐらいで明かされるのかと思ってた)拍子抜けしたし、瑠璃が壊れてしまう場面も個人的には