中川右介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ大天才を間近に見る天才はつらい (-_-メ)
どうしょうもなくなった私は萩尾さんに
「距離を置きたい」と告げる(竹宮惠子)
竹宮惠子と萩尾望都、少女漫画史に刻まれる
大泉サロン(竹宮・萩尾・増山と信望者達の家)
を閉じてから少し経った頃であった
三人の苦しさを表した作品
ロンドカプリチオーソ(一度読んで記憶にない)
アーカイブ的にもすげえ
1947年生まれ(名前・デビュー年・好きな作品)
池田理代子 1967 オルフェスの窓・ベルばら
山岸凉子 1969 日出処の天子・アラベスク
大島弓子 1968 綿の国星
1948年生まれ
里中満智子 1964 アリエスの乙女たち
青池保 -
Posted by ブクログ
映画、演劇、歌舞伎、大相撲、プロ野球。それぞれの昭和20年8月15日から大晦日。復興に立ち上がる人達を描いた群像劇。
多くの文化人の戦後復興を描く。終戦を迎え混乱する中、映画を取り続ける人達、戦犯としての告発を恐れる人たち、原爆症で死の淵をさまよう人たち。一人一人の戦後のドラマ。
相当数の書籍、参考文献を収集した大作。関係者はほぼ鬼籍、矛盾した回想も多く事実は永遠に分からないことも多い。
私的には「日米会話手帳」の出版と青バットの大下弘のデビューにさらなる関心。
昭和20年12月31日、紅白歌合戦の前身「紅白音楽試合」。初連載の新聞発売を待つ手塚治虫。昭和の時代の進展を予想させる結末ま -
Posted by ブクログ
バース掛布岡田の1985年から星野監督までの長い阪神タイガースの暗黒時代。ドラフトの失敗とお約束のお家騒動。負の部分を淡々と描く。
40代後半の自分にはちょうどリアルタイムで重なる期間の記録。1992年の新庄、亀山フィーバーを除きほぼ最下位争いを続けた姿。それでも巨人に次ぐ人気球団であるダメ虎阪神タイガース。
本書は長い低迷の時代をひたすらに描いた作品。新書としては分厚い内容が低空飛行の時代の長さを物語る。
阪神タイガースの定番のお家騒動。これは1985年以前からの姿。電鉄車内の派閥争いと伝統球団のOBたち。掛布、バース、岡田など功労者を簡単に追い出すのも江夏、田淵から今の鳥谷までお約束 -
Posted by ブクログ
阿久悠と松本隆/中川右介
二人の作詞家を中心にした70~80年代の歌謡曲史です、本屋で読み始めたら止まらなくなり購入。
私にとっては正に青春時代?とシンクロしており、桜田淳子(新曲が出る度にパチンコでシングルと交換してた)の映画や写真集、太田裕美のライブを思い出しながら、新書にしては相当入れ込んで読みました。
オリコンの順位と売上枚数という数字データが縦軸になっていて、後付けにはなるもののその分析には納得感あり。結果はわかっていてもチャートアクションの実況的な描写にはサスペンスのように数ページ一気読み。木綿のハンカチーフと およげ!たいやきくんの対決とかね。
沢田研二、山口百恵、ピンクレディ -
-
Posted by ブクログ
20世紀屈指の独裁者、「ヒトラー」「スターリン」「毛沢東」
彼らの出生や幼少時代、そして組織内にて上り詰めていく過程と、どのように絶対的権力を確立・駆使して行ったかを考察した本。
こちらも現在読書中の「我が闘争」の参考文献として併読したが、自分でもびっくりするぐらいの名著だった。
ただ強いて言うなら、これほどの歴史人物3人の人生をまとめ上げることは、たった1冊の短い新書では不可能だったという点かな・・・
些か途中で明らかに端折っていた部分があり、そこが少し不足気味だった。
当たり前だが、3人とも目標をしっかりと持って、それに向かってアクションを起こしているんだな。
プランニングと行動力が自 -
Posted by ブクログ
この本をオススメしたい人は
・仕事があんまり楽しくないと感じている人
・何か日常に閉塞感を感じている人
・大林宣彦の創造性からヒントを得たい人
帯にも書いてある通り、普通のサラリーマンとは
また違った視点で、仕事というものを見ており
色々学ぶべき点は多い。
内容はというと、大林さんが行ってきた過去の仕事を振り返り
どういう気持ちでやってきたのか。ということが書かれている。
しかし仕事観に関していうと、第一線で活躍される一流のプロ達と
あまり変わらないと思う。
根底にある考え方は
・仕事を楽しめるか?
・自分が満足出来た結果なのか?
・他人の役に立てているだろうか?
という仕事観は、 -
Posted by ブクログ
《未完成》が曲のニックネームとして定着しているのは、シューベルトの《未完成交響曲》くらいのものだが、本書はそれも含め6曲(+コラムでもう少し)、未完成のクラシック音楽について論じているものである。こういう本、あってもいいと思っていたのだ。何しろ評者は未完成曲の完成版という類のCDが出ると、ついつい買ってしまうゲテモノ食いだからだ。
いくら未完成だってそれなりに完成した姿がないとコンサートのレパートリーにはなりにくい。未完成のままレパートリーに定着した作品としてはシューベルトの他に、ブルックナーの交響曲第9番が上げられる。この2曲とも完成した楽章まででも演奏上十分な達成感があるのだ。
ブ -
Posted by ブクログ
大林宣彦、77歳。いま最も旬な日本人映画監督である。2012年公開の『この空の花─長岡花火物語』は各界から絶賛され、いまなお全国で上映が続く。
一方でAKB48のPV『So long!THE MOVIE』も手がけ、独特の世界観と64分という長尺でAKBファンの度肝を抜いた。
映画会社に就職しなければプロの映画監督になれなかxった時代に、道なき道をいかに切り拓いていったか。映画界が大きく変化しても、第一線で活躍し続けていられるのはなぜか。その半生と仕事論を語り尽くす。
「映画はひとりでは作れません。多くの俳優やスタッフが集まって作るのです。監督はその現場の責任者です。芸術面だけでなく、マネ -
Posted by ブクログ
ヒトラー、スターリン、毛沢東。彼らは国家を率いて大虐殺を行った。現代史における世界極悪人列伝の中には必ず入るだろう。しかし、忘れちゃいけないのは、彼らが名もなき庶民から一代で国家のトップに成り上がったこと。本書は彼らが大出世を果たしたという1点のみにスポットを当て、彼らの生き様から世渡りのテクニックを学ぼうとする。
だから、本のジャンルとしては自己啓発本、ビジネス本なのだが、読んでみると初心者向けの歴史書としておもしろい。3人が悪人になる前のエピソードは意外と知られていないからだ。そして、それぞれの成り上がり術はみごとな非道ぶり。
まず、自分の忠実な腹心を作り、そいつに自分の気に食わない奴 -
ビジネス書 兼 近代歴史研究所
書店で「凡人が一番怖い」なる帯が掛かっているのを見て気になっていたが、ふと見たら電子書籍で出ていたのでなんとなく買ってみた。これが結構面白い。
著者の文章力なのか、すいすいと興味深く読めるのが魅力。これも悪の出世学を研究しているからこそ為せるストーリーテリング?
読む人によって、この本の印象は違うと思う。
・会社の中でどうふるまうと評価が上がるか=出世できるのかという、明日から使えるビジネススキル満載本
・大学の授業で聞いたことのあるような、ハーケンクロイツ/オソロシア/中国の比較文化論ならぬ比較リーダー論のような講義本
彼ら単独の研究本は山のようにあれど、悪役たちを