中川右介のレビュー一覧

  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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    ネタバレ

    大天才を間近に見る天才はつらい (-_-メ)

    どうしょうもなくなった私は萩尾さんに
    「距離を置きたい」と告げる(竹宮惠子)
    竹宮惠子と萩尾望都、少女漫画史に刻まれる
    大泉サロン(竹宮・萩尾・増山と信望者達の家)
    を閉じてから少し経った頃であった
    三人の苦しさを表した作品
    ロンドカプリチオーソ(一度読んで記憶にない)

    アーカイブ的にもすげえ

    1947年生まれ(名前・デビュー年・好きな作品)
    池田理代子  1967 オルフェスの窓・ベルばら
    山岸凉子   1969 日出処の天子・アラベスク
    大島弓子   1968 綿の国星
    1948年生まれ
    里中満智子  1964 アリエスの乙女たち
    青池保

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    2021年03月20日
  • アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ

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    日本のアニメを創り上げた人たちへの貴重なインタビュー集。コラムでも述べられていたが、手塚治虫が作り出したとされるリミテッドアニメの技法について、肯定否定各様の受け止め方があることが特に面白く感じた。

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    2021年03月03日
  • 文化復興 1945年 娯楽から始まる戦後史

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    映画、演劇、歌舞伎、大相撲、プロ野球。それぞれの昭和20年8月15日から大晦日。復興に立ち上がる人達を描いた群像劇。

    多くの文化人の戦後復興を描く。終戦を迎え混乱する中、映画を取り続ける人達、戦犯としての告発を恐れる人たち、原爆症で死の淵をさまよう人たち。一人一人の戦後のドラマ。

    相当数の書籍、参考文献を収集した大作。関係者はほぼ鬼籍、矛盾した回想も多く事実は永遠に分からないことも多い。

    私的には「日米会話手帳」の出版と青バットの大下弘のデビューにさらなる関心。

    昭和20年12月31日、紅白歌合戦の前身「紅白音楽試合」。初連載の新聞発売を待つ手塚治虫。昭和の時代の進展を予想させる結末ま

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    2021年01月13日
  • 手塚治虫とトキワ荘

    購入済み

    詳細なデータ

    トキワ荘関連の書籍は多々ありますが、本書は関係者の詳細なデータが満載で、今までにない側面からトキワ荘物語を楽しめます。

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    2020年09月17日
  • 冷戦とクラシック 音楽家たちの知られざる闘い

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    これは良本。
    冷戦とクラシックって実は関係が深かったのか...と感慨深くなった。
    バーンスタインの偉大さを初めて知ることができた。

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    2020年08月14日
  • 阪神タイガース 1985-2003

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    バース掛布岡田の1985年から星野監督までの長い阪神タイガースの暗黒時代。ドラフトの失敗とお約束のお家騒動。負の部分を淡々と描く。

    40代後半の自分にはちょうどリアルタイムで重なる期間の記録。1992年の新庄、亀山フィーバーを除きほぼ最下位争いを続けた姿。それでも巨人に次ぐ人気球団であるダメ虎阪神タイガース。

    本書は長い低迷の時代をひたすらに描いた作品。新書としては分厚い内容が低空飛行の時代の長さを物語る。

    阪神タイガースの定番のお家騒動。これは1985年以前からの姿。電鉄車内の派閥争いと伝統球団のOBたち。掛布、バース、岡田など功労者を簡単に追い出すのも江夏、田淵から今の鳥谷までお約束

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    2020年02月01日
  • 手塚治虫とトキワ荘

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    手塚治虫を含め、トキワ荘出身の漫画家たちを中心にしたマンガ史。もちろん石ノ森先生の話も。様々な資料を集めて丁寧に取材されていて、読みごたえのある素晴らしい本。著者の名前をどこかでみたな…と思ったら、「江戸川乱歩と横溝正史」の著者だった。納得。

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    2019年08月16日
  • 阿久悠と松本隆

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    阿久悠と松本隆/中川右介

    二人の作詞家を中心にした70~80年代の歌謡曲史です、本屋で読み始めたら止まらなくなり購入。
    私にとっては正に青春時代?とシンクロしており、桜田淳子(新曲が出る度にパチンコでシングルと交換してた)の映画や写真集、太田裕美のライブを思い出しながら、新書にしては相当入れ込んで読みました。
    オリコンの順位と売上枚数という数字データが縦軸になっていて、後付けにはなるもののその分析には納得感あり。結果はわかっていてもチャートアクションの実況的な描写にはサスペンスのように数ページ一気読み。木綿のハンカチーフと およげ!たいやきくんの対決とかね。
    沢田研二、山口百恵、ピンクレディ

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    2019年04月02日
  • 松竹と東宝~興行をビジネスにした男たち~

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    興行界の3人のキーパーソンの歴史だが、のめり込んで読んでしまった。歌劇と歌舞伎と映画と。素敵な物を有難う!

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    2019年03月10日
  • 世界を動かした「偽書」の歴史

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    古今東西の怪しげな本を紹介する。名前だけなら知っているが、その内容、成立過程を知ることができた。クライスラーが「発見」した曲を聴いてみたいと思う。しかし、日本に竹内文書あれば、西欧にはウラ=リンダ年代記あり、か。

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    2019年03月06日
  • 松竹と東宝~興行をビジネスにした男たち~

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    なぜ松竹が歌舞伎俳優を抱えているのか、
    それはそれは不思議でならなかったが、本書を読み、すっきりした。

    ライバルとしての東宝との対比で描かれてゆくが、
    どちらが主役というわけでもなく、丹念に少しづつ紐解くようにして、
    時系列に整理されていることもまたわかりやすい。

    松竹と東宝に就職することを願っている学生は必読だと思う。

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    2018年12月10日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    20世紀屈指の独裁者、「ヒトラー」「スターリン」「毛沢東」
    彼らの出生や幼少時代、そして組織内にて上り詰めていく過程と、どのように絶対的権力を確立・駆使して行ったかを考察した本。
    こちらも現在読書中の「我が闘争」の参考文献として併読したが、自分でもびっくりするぐらいの名著だった。
    ただ強いて言うなら、これほどの歴史人物3人の人生をまとめ上げることは、たった1冊の短い新書では不可能だったという点かな・・・
    些か途中で明らかに端折っていた部分があり、そこが少し不足気味だった。


    当たり前だが、3人とも目標をしっかりと持って、それに向かってアクションを起こしているんだな。
    プランニングと行動力が自

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    2017年09月26日
  • 冷戦とクラシック 音楽家たちの知られざる闘い

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    「戦争交響楽」と同様に購入してから3日ほどで読み切ってしまいました。
    冷戦中の音楽家たちの状況、コンクールの価値など改めて勉強することができました。
    歴史と音楽は常に交錯しながら進んでいくものだと再認識しました。
    音楽を聴きながら、欧州の冷戦構造についても再勉強しなければと感じました。

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    2017年08月14日
  • 大林宣彦の体験的仕事論 人生を豊かに生き抜くための哲学と技術

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    この本をオススメしたい人は

    ・仕事があんまり楽しくないと感じている人
    ・何か日常に閉塞感を感じている人
    ・大林宣彦の創造性からヒントを得たい人

    帯にも書いてある通り、普通のサラリーマンとは
    また違った視点で、仕事というものを見ており
    色々学ぶべき点は多い。

    内容はというと、大林さんが行ってきた過去の仕事を振り返り
    どういう気持ちでやってきたのか。ということが書かれている。

    しかし仕事観に関していうと、第一線で活躍される一流のプロ達と
    あまり変わらないと思う。

    根底にある考え方は
    ・仕事を楽しめるか?
    ・自分が満足出来た結果なのか?
    ・他人の役に立てているだろうか?

    という仕事観は、

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    2016年11月27日
  • 戦争交響楽 音楽家たちの第二次世界大戦

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    購入してから3日ほどで読み切ってしまいました。
    クラシック音楽愛聴家としては、先の大戦時中におけるそれぞれの作曲家や演奏家たちがどのような状況であったのかをよく知ることができる1冊です。
    歴史は音楽に大きな影響を与えるものであるということ、政治的・思想的な目的手段が違えども音楽は常に人々に必要とされているということを改めて知りました。
    それぞれの音楽家たちの思惑が歴史と交錯してきたこと、現在のクラシック音楽界があるもの過去の厳しい状況なかでも音楽を続ける人々がいたということを忘れてはいけないと深く知りました。

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    2016年05月04日
  • 出版社社長兼編集者兼作家の購書術(小学館新書)

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    本には買い方があった。買った本4万冊、作った本・雑誌500冊、書いた本50冊、読んだ本冊数不明。編集者にして作家、出版社経営者が伝授する、ほんの賢い「買い方」と本のオモテとウラ。(2015年刊)
    ・はじめに
    ・序章 本をめぐる言葉
    ・第一章 書店の使い分け術
    ・第二章 本の整理・処分術
    ・第三章 本とは何か
    ・あとがき

    タイトルは物々しいが、本好きがうんちくを垂れる本として素敵である。

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    2016年02月17日
  • 未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く

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     《未完成》が曲のニックネームとして定着しているのは、シューベルトの《未完成交響曲》くらいのものだが、本書はそれも含め6曲(+コラムでもう少し)、未完成のクラシック音楽について論じているものである。こういう本、あってもいいと思っていたのだ。何しろ評者は未完成曲の完成版という類のCDが出ると、ついつい買ってしまうゲテモノ食いだからだ。

     いくら未完成だってそれなりに完成した姿がないとコンサートのレパートリーにはなりにくい。未完成のままレパートリーに定着した作品としてはシューベルトの他に、ブルックナーの交響曲第9番が上げられる。この2曲とも完成した楽章まででも演奏上十分な達成感があるのだ。
     ブ

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    2016年02月04日
  • 大林宣彦の体験的仕事論 人生を豊かに生き抜くための哲学と技術

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    大林宣彦、77歳。いま最も旬な日本人映画監督である。2012年公開の『この空の花─長岡花火物語』は各界から絶賛され、いまなお全国で上映が続く。

    一方でAKB48のPV『So long!THE MOVIE』も手がけ、独特の世界観と64分という長尺でAKBファンの度肝を抜いた。

    映画会社に就職しなければプロの映画監督になれなかxった時代に、道なき道をいかに切り拓いていったか。映画界が大きく変化しても、第一線で活躍し続けていられるのはなぜか。その半生と仕事論を語り尽くす。

    「映画はひとりでは作れません。多くの俳優やスタッフが集まって作るのです。監督はその現場の責任者です。芸術面だけでなく、マネ

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    2015年07月24日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ヒトラー、スターリン、毛沢東。彼らは国家を率いて大虐殺を行った。現代史における世界極悪人列伝の中には必ず入るだろう。しかし、忘れちゃいけないのは、彼らが名もなき庶民から一代で国家のトップに成り上がったこと。本書は彼らが大出世を果たしたという1点のみにスポットを当て、彼らの生き様から世渡りのテクニックを学ぼうとする。

    だから、本のジャンルとしては自己啓発本、ビジネス本なのだが、読んでみると初心者向けの歴史書としておもしろい。3人が悪人になる前のエピソードは意外と知られていないからだ。そして、それぞれの成り上がり術はみごとな非道ぶり。

    まず、自分の忠実な腹心を作り、そいつに自分の気に食わない奴

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    2017年09月26日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

    ビジネス書 兼 近代歴史研究所

    書店で「凡人が一番怖い」なる帯が掛かっているのを見て気になっていたが、ふと見たら電子書籍で出ていたのでなんとなく買ってみた。これが結構面白い。

    著者の文章力なのか、すいすいと興味深く読めるのが魅力。これも悪の出世学を研究しているからこそ為せるストーリーテリング?

    読む人によって、この本の印象は違うと思う。

    ・会社の中でどうふるまうと評価が上がるか=出世できるのかという、明日から使えるビジネススキル満載本
    ・大学の授業で聞いたことのあるような、ハーケンクロイツ/オソロシア/中国の比較文化論ならぬ比較リーダー論のような講義本

    彼ら単独の研究本は山のようにあれど、悪役たちを

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    2014年05月22日