中川右介のレビュー一覧
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三島と全くかかわりのない人も多く登場して、事件のインパクトの大きさが分かる。なかなか意外な人もいて面白い。
当時、小学生であった私はまだ三島の作品を読んだことがなく、名前すら身近なものではなかった。したがって新聞に掲載された不鮮明な現場の写真も、理解の範疇にはなかったのである。
対象を二人にすることで作者との距離を明確にし、スタンスをぶれさせず客観性を提供するのがこの作者の手法だったが、この作品では一人の対象を多数の目で観察するという方法を採っている。
聖子と明奈、カラヤンとフルトヴェングラー、そしてこの作品といずれも楽しませてもらった。次の作品が楽しみ。 -
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[ 内容 ]
ブームは予測できない、でもいつかは終わる。
ブームで成功するためには、ブームを発見すること。
たまごっち、ボウリング、角川映画…ブームの栄枯盛衰。
大きなブームからマイブームへ。
ブームは報道によって変質する。
撤退するための判断基準。
クラシックカメラブームから学んだブーム8つの法則。
[ 目次 ]
序論 「ブーム力」と「ブームの壁」(ブームとヒットの違い ブームは商品寿命を短くする ほか)
第1章 ブームの発見―一九九三年‐九四年(中古カメラブームが新聞で報じられる ブームの背景 ほか)
第2章 ブームの構造―一九九五年‐九七年(教祖の登場 聖地の発見)
第3章 ブームの変質―一九九七年‐二〇〇〇年(メディアの影響 他業種からの参入 ほか)
第4章 ブームの終焉―二〇〇〇‐〇三年(成功は失敗を隠す 前年割れの理由はすぐに見つかる ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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知ってる人はよく知ってることなんだろうけど、学生時代から歌舞伎を見ているが一向に詳しくならない私には面白かった。
歌右衛門、事業家としても成功したんでないか? ただし、ワンマン経営で、後継者は育てられなそう。(その中から自力で育つ人が出てこないわけではない。)晩年の古怪としか言いようのない歌右衛門は見たが・・・。きれいな頃も見たかったよ。花組芝居の「歌舞伎座の怪人(歌右衛門版)」が見たくなった(ホントに歌舞伎座の怪人と言われるにふさわしい人だったんだと思って)。
團十郎(というか、海老様。なんて、当時のことはもちろん知りません。生まれてないし)、人はよさげだけど、コミュニケーション能力に問題があったのねえ。神なき代に自分だけ神だと思っていてもねえ(アブナイ人になってしまう)。
ただし、外面的事象は事実に沿って書くが、心情意図は著者によるフィクションとのこと(なので、ホントかどうかはわかりません)。
今の歌舞伎界の、メジャー作品のみどり上演ばっかな興行や、やたらと血統主義なところが、かなり最近で、戦後もしばらくはそんなことなかった、ということがわかった。危機感もって、いろいろな試みをしてたのにね~。
おおげさに「悲劇」とかの言葉を使いすぎなのは気になった。 -
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1、シュターツカペレ・ベルリン
2、ニューヨーク・フィルハーモニック
3、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
4、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
5、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
6、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
7、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
8、イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団
9、フィルハーモニア管弦楽団
10、パリ管弦楽団
とても簡潔にまた詳細に、さらに指揮者のエピソードも淡々と述べられていて、面白かったです。全体的にカラヤンを軸としているので、その辺が公平ではないと思いますが、へぇ〜、とか、ほう〜、とか感心する場面がたくさんあります。 -
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『ドラえもん』は私が人生で初めて買ってもらった漫画であり、のび太としずかちゃんの関係も自然なものとして受け入れていた。本書は、そんな当たり前に対して、フェミニズムや政治、社会構造など様々な視点から問いを投げかける。
新しい見方を得られるが、結論には飛躍を感じる部分もあった。しかし、普段意識していなかった価値観に触れられたことは、新鮮だった。
そして何より、本書を通じて改めて感じたことは、藤子・F・不二雄さんの漫画家としての凄さである。学年に合わせた作品づくりや、時代を超えて愛される仕組みは、単なるギャグ漫画ではなく、緻密に設計された作品だったのだと思う。
すべてに納得できる本ではない。しかし、『ドラえもん』を違う角度から見直し、藤子・F・不二雄さんの偉大さを再認識できる一冊だった。 -
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太平洋戦争が終わった1945年8月15日を始点に、この年の年末までをひとつのスパンとして、日本のエンターテイメント業界がどうやって再び立ち上がっていったのか、を出来事をつぶさに見ながら追いかけていく本でした。
戦時中は、映画・演劇や出版などの「表現」によるエンターテイメントは国からの厳しい規制や検閲を受けていた。映画だったら戦争状態にある国の体勢を称揚するような「国策映画」と呼ばれるもののみが作られ、公開された。戦争がしやすいような空気をつくり、戦争反対とは叫ばせなかった(反対を唱えれば政治犯などとして収容された)。
それが8月15日を経て、占領軍によって方針が180度変わる。規制や検閲はそのまま占領軍が行いはしたが、その内容が「民主的であること」「仇討ちものなどを禁ずる」「軍事国家体制を批判するもの」などを作るように言われた。たびたび名前が出てくるのだが、占領軍のコンデという男が脚本や戯曲を検閲したのち、厳しく「No」と怒ったり「改変しろ」とつきつけてきたりしたそう。
そのような不自由な時代でも、クリエイターたちは大方、自分が食べていくためにそれにしたがい文化を復興させていった。みんな戦争責任を問われそうなものだし、深い反省要素であったにもかかわらず、当時のクリエイターとその周辺の人たちは「みんな、生きていくには仕方なかった」として、ほとんど人が筆を折らず手のひらを返すようにして(個人の思想は存在していたのかどうかまったくもって怪しいくらいに)、言われるがままの枠内で自分の仕事をしていく。
映画、演劇、歌舞伎、出版、音楽、野球、大相撲などが、本書の追っかけた分野だ。それぞれにそれぞれの大変さがあるし、混沌の世のなかに商機を見いだしたものもいた(簡単な英会話の本をすぐに出版して300万部超売り上げている)。
また、1946年になって世に出る美空ひばりや手塚治虫が、準備万端の様子で表舞台の水面下で機をうかがってもいた(ともに戦後文化の代表者となり、昭和の終わりと共に亡くなった)。とくに手塚治虫は1945年の大晦日は眠れずにその夜を過ごしていたとある。なぜなら、翌日の元日版毎日新聞でプロ漫画家デビューするからだった。それからのことを思うと、1945年の8月から12月までのその混沌はとても濃密だったのかもしれない。
以下、印象的な箇所を引用をしながら終わる。
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山本(=嘉次郎<映画監督>)はその夜、町中が賑わい、みなが楽しそうにしているのを見て、<瞬時にして人々は、平和の姿に立ち戻った>と知った。
その夜、高峰秀子(女優)が宿で眠っていると、飛行機の爆音が聞こえた。何機もの戦闘機が海のほうへ飛んでいくのが、音で分かった。自伝にこう書いている。
<闘うことのみ教育され、闘って死ぬことだけをたたきこまれて突然、闘う相手を失った若い彼らのやり場のない絶望感は「自爆」によってしめくくりをするよりほかになかったのか。>
<「戦争は終わったのに……」
屋根の上を通りすぎてゆく爆音を聞きながら、私はただ呆然と、蚊帳の中で膝を揃えて座っていた。>(p28-29)
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→彼らは館山へ映画のロケで来ていて、それぞれにこれらの思いをそこで胸の裡に生じさせた。山本監督が感じたものは一般の日本人の軽さだし、高峰さんが体験したことはそんな日本人の簡単さゆえに、価値観を都合よく改造されてしまった若者たちの苦しい境遇だった。こういった悲劇は、ただただつーっと時代の流れのままに流されて生きていくと起きやすい。立ち止まりそして内省する、という行為がポピュラーだったならばこうはならないのに、とこれはこれで現実的ではなく夢想みたいなものではあるが、そんなふうに感じた。
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このとき並木(=路子。歌手・女優)はステージから客席通路に下り、リンゴを籠に入れて配りながら歌った。当時のリンゴはひとつ五円はした。大卒銀行員の初任給が八十円の時代の五円だから、いまでいえば千疋屋の高給メロンのようなものだろう。青森の農業会が二箱を手配してくれ、それを配ったが、全員には行きわたらない。奪い合いとなって大変な騒ぎになったという。
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並木路子さんがそれほどヒットしなかった映画のなかで歌った「リンゴの唄」をテレビで歌ったときの様子がこれ。このあと、ラジオでかかったり、「紅白音楽試合」(紅白歌合戦の元祖)で歌ったりなどし、1946年あたりにヒットするそう。リンゴの価格が銀行の初任給の1/16だったのは、「モノの無い時代はこうなるのか」と思い知る事実だった。リンゴが1万数千円する感覚なのだから。こういった時代を経て、今があるのだ。 -
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「奴隷市場の人身売買」のようだと批判した その物語自体はフィクションだったが、誰の実体験でもないから、逆に誰もが共有出来る一つの擬似体験となった。 アイドル同士の「固い誓い」を信じるファンはいなかったので、この約束の履行を誰も迫る事は無かった。 社会変革を目指した学生運動はやがて瓦解し終息するが、同時期に進行していたこの世代による音楽革命は成功した。 自作自演の彼等は、最初から存在する自分の枠組みから逸脱したくても出来ない。 彼女は《夏の扉》のような能天気な曲が好きなのだ 松任谷由実が否定的に「四畳半フォーク」と名付けた方向に向かった 彼等は敵陣に飛び込み、内部から攪乱し、やがて体制を転覆させようと考えていたのである。 「政治重視」へのアンチテーゼとしての《傘がない》だった 勿論、何の反省もしていない。全面的な自己肯定、自己陶酔の世界である。 活字と映像と音楽のメディアミックスを展開し 「硝子の林檎」は「壊れそうな心」のメタファーであり 閉店間際の叩き売りみたいだ 山口百恵の曲から恥ずかしげもなく引用している コミック『のだめカンタービレ』にも「モーツァルトはピンク色ですヨ〜」との台詞がある 適度な不良性を持つチェッカーズに彼女達は飛びついた 素人性を売り物にした高校生達だった 最早ヒット曲としての演歌の延命は絶望的だと 要するに「着物を洋風にアレンジしたもの」としか説明のしようが無い衣装だった まるで石原裕次郎の訃報が号砲であったかのように 歌詞にある「レプリカント」は人造人間の事だが 中森明菜は近藤真彦の自宅マンションで手首を切り 二人の背後には金屏風があったので
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ネタバレかわいいイラスト、そして図解で表されている部分もあり楽しく読めました。
バッハを基点としてそこから外れることで破天荒値を測り、それ以外にはお金・名声、苦労・悲劇、作品数、後世への影響、という、計6つの指標を人生パラメーターグラフにしています。
クラシックとは、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンに代表される音楽(1750年~1827年頃)を「古典派」と読んだことから生まれた概念で、
広義のクラシックとしてはそれ以前に存在したバロック時代(1600‐1750頃)の音楽、バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなどがあることが紹介されています。
その後の19世紀のロマン派にはシューベルトやショパン、フランス印象派にはドビュッシー、ラヴェル、国民楽派のチャイコフスキー、ドヴォルザーク、スメタナ、、、20世紀の近現代も含めて、今は広くクラシックという言葉が使われているんですね。 -
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本書のあとがきに「先に書かれた続編」と言及された『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』を読んだのは今から13年前か。ある一日、だけど特別な一日に着目して、その時、同じ時間の中にいた人々が何を感じたか、を資料を駆使して多面的に描き出す、という手法は非常に新鮮で中川右介というライターに着目したきっかけでもありました。時を超え「後から書かれた本編」としての本書でもその方法論は一貫しています。今回の一日は昭和天皇の肉声がラジオで流れた日、です。戦後80年というタイミングが本書が生まれたきっかけなのでしょう。半藤一利『日本のいちばん長い日』が描くのは玉音放送の内側の葛藤だとしたら、本書ではは放送の届く先の茫然が描かれています。「いちばん長い日」ではなく「いちばん昨日と明日が切り離された日」かもしれません。しかし本書は前著に比べて、自分の知っている敗戦物語の範疇に入ってました。なぜだろう?考えたのは昭和45年11月25日は自分も生を受けていてその瞬間の異常な空気をなんとなく感じていたのに対して、昭和20年8月15日の空気は自分の時間と切り離された初めから物語化されたものだったから…しかし、自分の仮説が正しいとするとそれは、時代の中にそのモーメントの衝撃を身体と精神で受け止めた人がいなくなったらどうなるのだろう、という恐怖と裏腹でもあると思いました。実際、本書に登場する人物で存命なのは、135名(たぶん)の登場人物の中で加山雄三、岡田茉莉子、岸惠子、わたなべまさこ、ちばてつや、五木寛之、筒井康隆、黒柳徹子の8名だけ。これが0名になる時、そして社会全体でも戦争の記憶を持つ人がいなくなる時、8月15日は体感のない物語になるのかも、という焦燥感を持ちました。この夏、敗戦読書のひとまずの句読点。
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[題名]『歌舞伎一年生』
[著者]中川右介
[訳者]なし
[出版]ちくまプリマー新書:261
[動機]・友達に歌舞伎ファンが居た。
・よく行く割烹で歌舞伎役者と
知人になった。
[◯感想(良かった)]
・「歌舞伎」というものを、
概念からではなく
「見る」から知る本。
・著者のノウハウも書いてある。
・皇室の一員で居ることの
メリット・デメリットを
しっかり把握している。
[△感想(う〜ん)]
・著者の海老蔵推しがいまイチ。
[総論]
・「歌舞伎」をまず見てみよう。
南座「顔見世」のチケットを
購入。
・「学ぶ」
日本史の勉強に役立つ。