中川右介のレビュー一覧

  • 月9 101のラブストーリー

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    巻末のリストを眺めてみると、きちんと観ていた作品はそれほどないことに気付く。この本で詳説された期間の作品は「まだ恋は始まらない」だけだった。それ以降は「天気予報の恋人」「やまとなでしこ」「HERO」(第1シリーズ)「のだめカンタービレ」「CHANGE」「婚カツ!」「コードブルー」(第2シーズン)「HERO」(第2シリーズ)「デート」以上。作り手側の努力を知るためにも、97年以降についても著者に書いてもらいたい。

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    2016年11月19日
  • 歌舞伎一年生 ──チケットの買い方から観劇心得まで

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    初心者向けの歌舞伎ガイドブック。多少好き嫌いが分かれるかもしれないが、歌舞伎について「だいたいわかる」ことができる良書だと思う。

    そもそも初心者がつまずくのは、基本的な用語が読めないとか暗黙の了解的事項とか、そういう入り口付近にある小石であることが多い。しかもそういうのって「しなくていい苦労」だから、そんな小石はさっさと除去してやるのがいいわけである。

    にしても歌右衛門ひどい言われようだったな。

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    2016年11月17日
  • 昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

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    三島由紀夫は単なる人気作家ではなく、あの時代のスーパースターだったようです。当時80万部の平凡パンチが1967年春ミスターダンディの読者投票をした結果(11万以上の投票)は、1位が2万票近くの三島由紀夫で、2位以下が三船敏郎、伊丹十三、石原慎太郎、加山雄三、石原裕次郎、西郷輝彦、長嶋茂雄、市川染五郎、北王子欣也だったそうです。中川右介氏の「昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃」、2010.9発行です。文壇、演劇・映画界、政界、マスコミ百数十人の事件当日の記録をもとにしたノンフィクション

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    2016年10月14日
  • 角川映画 1976-1986[増補版]

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    角川映画最初の10年を描いたノンフィクション。
    子供ころ、テレビや書店での大量宣伝で、映画といえば角川映画だった。

    映画を好きになったきっかけが「犬神家の一族」なので、角川映画誕生前夜から書かれたこの本は、たいへん興味深く読みました。

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    2016年08月27日
  • 角川映画 1976-1986[増補版]

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    1970年代に、低迷する日本映画に彗星の如く登場した角川映画の軌跡を描くノンフィクション。
    もろに角川映画の洗礼を受けた世代である。鮮烈なコピーが多感な青春時代にあらゆる刺激を受けた。角川映画はもっと正当に歴史的評価を受けてもよいのではなかろうか。因みに私の角川映画ベスト3は、『人間の証明』『戦国自衛隊』『時をかける少女』である。

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    2016年07月17日
  • 大林宣彦の体験的仕事論 人生を豊かに生き抜くための哲学と技術

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    ある講演会でお話を聞いて本書を手に取りました。大林宣彦を尾道三部作に代表される「胸をキュンとさせる」ストーリーを紡ぐ映画作家としてだけではなく、70年代から80年代にかけて映画産業のシステムが変化していく時に、その変化のシンボルとしての「大林映画」を成立させるプロジェクトリーダーとしての捉え方が新鮮な企画でした。しかし「永遠の16歳」であろうとするクリエイターの意志がそれを成し遂げていくところに、その時代のビジネスが急激に個人を志向してきたか、と感じました。その際、自主映画→CM→メジャー映画というキャリアの中でコマーシャル時代の体験は大きな役割を果たしたのだと思います。チャールズブロンソンの

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    2016年03月07日
  • 源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか 『ドラえもん』の現実

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    意外に面白かった。
    ドラえもんに掛けた社会分析かと思っていたのだが、本当にドラえもんの分析だった。一部そうでないところもあったが。
    ドラもんは子供向けマンガであり、落語的物語なのだ。そういうことなのだ。
    実に面白い。
    最後の章で、ドラえもんのパラレルワールド的あり方を、そういやそうだったと思い出した次第。

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    2015年11月29日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    世界中の誰に尋ねても知っているであろう、3人の指導者。
    彼らは今でも人心を良くも悪くも引き付け、そこかしこに現れる。
    彼らも、いいところはあった、そういう人もいるだろう。
    それは否定しない。
    人の評価というものはその時々で大きく変わるからだ。
    ただ、なぜ彼らが悪とされるか。
    それは彼らが、多くの人々を直接的、間接的に死に追いやったからだ。
    このことはどんなに言い訳しようとも、なくそうとしても事実なのである。
    それを踏まえた上で、彼らがどのように上り詰めていったか、出世の「極意」がここにある。

    まずはスターリン。
    鋼鉄の人、と自ら名乗った。
    彼は人の弱みを握り利用し、そして誰も信じないことで登

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    2015年11月10日
  • 源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか 『ドラえもん』の現実

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    『ドラえもん』を社会学的に分析した一冊。

    ちまたにある謎本とは一線を画している。
    また、過去のドラえもんが生まれた経緯や連載事情なども知ることができて良かった。

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    2015年08月24日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ネタバレ

    ヒトラー、スターリン、毛沢東を取り上げた本
    毛沢東はかなり少なめ、メインはスターリンかな…

    スターリンについてあまり知識がなかったので
    興味深く読めました。筆名であることすら知らなかった。。

    ソ連、ナチス、中国、どの組織も派閥を上手く扱うこと
    自分の売り出し(宣伝)がとても重要、現代も変わらないですね

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    2015年07月12日
  • グレン・グールド

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    買ってからこの本の著者が「中川右介」と気付いたわけで。本書も中川節の書き方でグレン・グールドについて、その時代を代表する人と出来事を対比させながら綴られます。

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    2015年04月30日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    「他人が発言した意見で最も支持を得そうなものを、自分の意見としてしまえばいいのだ。」

    スターリン、ヒトラー、毛沢東について書かれている。それぞれの生い立ちから書かれているので、彼らについて知りたい人には特にオススメである。

    最初に掲げたのは、スターリンの考えだ。彼は自分の思想を持っていなかった。故に、論理的差異を気にせず勢いのある人物と仲間になれた。ではなぜ彼は権力を欲したのか。活動を始めた頃は高い志があったが、気づけば権力を握り続けるのが目的になってしまったのだろう。

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    2015年03月10日
  • 源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか 『ドラえもん』の現実

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    ドラえもんこそ真の主役という筆者の説を私も支持致します。
    色々と細かい考察が為されており、藤子先生も草葉の陰で喜んでおられるのではないでしょうか。

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    2014年11月26日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ヒトラー、スターリン、毛沢東という20世紀を代表する独裁者たちの出世物語。

    ヒトラーは弁舌だけで何百万もの国民を戦争に駆り立てたし、スターリンと毛沢東はインテリではなかったが、人間心理を操ることに巧みで反対派の粛清を重ねながら頂点に上り詰めた。

    ことに20世紀というのはスターリンと毛沢東により、粛清と虐殺なしには共産主義国家は成立しないことが学べた時代だと実感した次第。

    凡人であるスターリンがインテリのトロツキーに何故勝てたのか、と毛沢東の次の国家主席、劉少奇について学べたのがこの本による私の収穫。

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    2014年10月21日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    スターリン、ヒトラー、毛沢東が以下に出世して権力を掌握していったかって話。一応要所要所で彼らが権力を握ったポイントみたいなのをまとめてるけど、そういった出世ノウハウとかってよりは、彼らがだいぶ有名になる前にどんなだったかってのがまとまってて歴史の勉強になった。

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    2014年08月18日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ヒトラー、スターリン、毛沢東。これら三人についてはある程度は出自やらどういう経歴の人物やら知ってはいたもののどういうふうに出世したのかという切り口には今まで触れたことがなかった。なんというかふてぶてしいとしかいいようのない出世の仕方。普通はこんなことしたら嫌われて失脚しそうな感じがする。だが、彼らはそういう風に生きてきて実際独裁者として君臨したのだから怖い。所詮組織というのは人柄や正義といったものでに左右されるのではなく、消去法や運のいい人間の手によって運営されているというのにも気がつかされた。

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    2014年06月29日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人の、恐るべき仕事術、処世術、そして組織運営術。D・カーネギーの「人を動かす」が正のエネルギーによる交際術だとすると、こちらは悪魔の交際術で、まったくおススメできない。「殺人、拷問、盗聴等、上司の汚れ仕事を引き受けて弱みを握り、言いなりにする。」「大きなイメージ作りは小さな改ざんから」「主義主張はもたない。常に勝ち馬に乗る」「最高権力を握ったら不満を表面化させ改善すると見せかけて粛正する」など。いけないやり方と知りつつ、やってしまうこともあるかも知れない・・・。

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    2014年06月14日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ネタバレ

    私には面白かったーっ!!
    三人の独裁者、どのようなひとなのかあんまり知らなかったのもあるかもだけど、筆者は歴史学専門ではなさそうなのに、三人とも詳しく書いてあります。
    ただし、独裁者としてのトップまでは書いてあって、その後のヒトラーの自殺までのところはなかったから、そこもあると更によかったのかな。
    私には分かりやすかったです。世界史面白いなと思えました^^

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    2014年06月05日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    出世のためのTips本としては、結局粛清しまくるため全く参考にならないけど、ぼんやりとしか知らなかったヒトラーやスターリン、毛沢東についての権力を握るまでの歴史的な流れはわかりやすくまとまっていて勉強になった。

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    2014年05月19日
  • 歌舞伎 家と血と藝

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    色々と賛否両論あるようですが、個人的には、今活躍されている役者さんの関係図や、それぞれの名前の意味するところがよくわかって、とても勉強になりました。

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    2014年05月18日