中川右介のレビュー一覧
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アジア•太平洋戦争は1945年8月15日に終わった。この終わりは天皇陛下が国民にポツダム宣言受諾を伝えた玉音放送により、全国民へと伝えられる。実際は放送内容も事前に録音されたものであるから、8月15日はそれを聴いた国民にとっての敗戦であり、戦況からすれば広島•長崎に新型爆弾(原爆)が投下される以前、遡れば日本の敗戦に向かう転機となる戦いは、それよりもずっと以前にあった。極端な事を言えば、国力10倍差と言われたアメリカとの戦争開始を決めた頃には日本の命運は決まっていたのかもしれない。国民にとっての敗戦は家族や身近な人の死により、負けを感じ取った時期は様々なものになるだろう。
本書はその様な8月1 -
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なかなかに、面白い本だった。川上、長嶋、江夏、田淵、王、江川…そういう選手たちは名前くらいのもので、この本の主役は球団の経営者なので、それぞれの経歴が割と紙面を割いて書かれており、それはそれで興味深いところもあるのだけれど、寧ろ、西武が球団を持つのはライオンズだけではなかったんだとか、ユニオンズとかセネタースとか、過去の歴史を振り返ると時に出てくるそういう球団の事情とか、色々知ることができて、面白かった。
この本は、だから、プロ野球球団の経営者の個人史であるのと同時に、経済史でもありといった風な読みものとして、日本の戦前から今に至るまでの一面の歴史書なんだな。
にしても、この著者は阪神ファンだ -
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歴史上最も人を殺したと言われるヒトラー、スターリン、毛沢東のそれぞれの出世方法を分析解説したものであり、やはり普通は真似たくてもできないのであろうが、他に考察すべきは、そういった圧倒的な権力者が現れた時に、その者から逃れるよりも、人はその者を恐れ、命令に従ってしまうのであろう。その命令が人を殺すことであっても。それは命令に従わなければ、自身の命の危険があるからというよりも、まるでマインドコントロールされたみたいに正常な考えができなくなるのであろう。
いまだプーチンや習近平など絶対的権力者が国を牛耳っており、ロシアはウクライナへ侵攻し、台湾情勢も安定性を見せない今日において、この三人について -
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祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
「平家物語」
巻末に添えられた平家物語の一文のように、映画業界が大きく隆起し魑魅魍魎の人間模様あり友情ありを経て凪となり消えゆく様が非常に面白かった。残った3社も様変わりしていることだろう。今の映画業界にも少なからず映画さながらのドラマもあるのだろうが、この時代ほどではないと思われる。
裏切り者とされたが最後、業界締め出しの嫌がらせの憂き目にあう俳優、業界人の話しには辟易したが、それは今もあるんだろうと想像す -
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面白い。戦後の日本の歩みと漫画の歴史を俯瞰して書いている。
名前の出てくる漫画家がスター級ばかり。大物列伝の歩みや、盛衰が描かれているが、その中でも少女漫画の大御所、萩尾望都と竹宮惠子の人間関係を書いた…が、そこは書かないほうが良かった。
漫画に夢や反体制の意味づけがされた時代や、その後など、群像劇としては素晴らしく面白いのに、人間関係になるといきなり下世話になる。
一つの漫画を取り上げて、変な深読みした挙句、日本の革命は二十代の女性が起こす、とか、おっさんな結論。
有名税とはいえ、ここまで勘繰っていろいろ詮索されるのは苦痛だろうと、萩尾望都と竹宮惠子に同情した。そもそも
傑作を描いたのはこの -
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新作「コナン」が興行収入100億成し遂げる勢いに対して、公開一ヶ月経った「シン・仮面ライダー」ただいま20億行くか行かないか…それが続編(「仮面の世界」?)のありやなしやの運命を決める、と言われています。さて、東映はまた庵野秀明にオファーするのか、どうか?ここ数日で命運決まるような気がしてドキドキしています。本書を読んでいて庵野秀明は21世紀の黒澤明か?と思ったりしました。そこそこ利益上げても大ヒットじゃないと面倒臭がられる…映画は監督のものではなく、その監督に作らせる会社のもの。その会社の最高権力者「社長」にフォーカスした映画産業興亡史です。まったく新しい視点の本ですが、ものすごく既読感ある