中川右介のレビュー一覧
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歌舞伎界のゾクゾクする人間ドラマです。明治以降の、主たる歌舞伎界の家ごとの歴史が記されています。絶妙な語り口で読みやすいです。系図と人物の写真つき。数々のスキャンダルに興味津々になってしまいました。ただ、私は歌舞伎について全くの門外漢で、すぐ“この人、誰だったけ?”となってしまいます。歌舞伎の好きな人は、もっと楽しめると思います。
何しろ家がこんなにあるとは、養子の人がこんなにいるとは知りませんでした。家と芸の継続ために養子をとる制度があったのですね。歌舞伎は改名があってややこしいし、戸籍と血統の複雑さがあるのに、著者はよく整理しておもしろく書けるなあと感心してしまいました。
襲名のことも -
- カート
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試し読み
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アジア•太平洋戦争は1945年8月15日に終わった。この終わりは天皇陛下が国民にポツダム宣言受諾を伝えた玉音放送により、全国民へと伝えられる。実際は放送内容も事前に録音されたものであるから、8月15日はそれを聴いた国民にとっての敗戦であり、戦況からすれば広島•長崎に新型爆弾(原爆)が投下される以前、遡れば日本の敗戦に向かう転機となる戦いは、それよりもずっと以前にあった。極端な事を言えば、国力10倍差と言われたアメリカとの戦争開始を決めた頃には日本の命運は決まっていたのかもしれない。国民にとっての敗戦は家族や身近な人の死により、負けを感じ取った時期は様々なものになるだろう。
本書はその様な8月1 -
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なかなかに、面白い本だった。川上、長嶋、江夏、田淵、王、江川…そういう選手たちは名前くらいのもので、この本の主役は球団の経営者なので、それぞれの経歴が割と紙面を割いて書かれており、それはそれで興味深いところもあるのだけれど、寧ろ、西武が球団を持つのはライオンズだけではなかったんだとか、ユニオンズとかセネタースとか、過去の歴史を振り返ると時に出てくるそういう球団の事情とか、色々知ることができて、面白かった。
この本は、だから、プロ野球球団の経営者の個人史であるのと同時に、経済史でもありといった風な読みものとして、日本の戦前から今に至るまでの一面の歴史書なんだな。
にしても、この著者は阪神ファンだ -
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歴史上最も人を殺したと言われるヒトラー、スターリン、毛沢東のそれぞれの出世方法を分析解説したものであり、やはり普通は真似たくてもできないのであろうが、他に考察すべきは、そういった圧倒的な権力者が現れた時に、その者から逃れるよりも、人はその者を恐れ、命令に従ってしまうのであろう。その命令が人を殺すことであっても。それは命令に従わなければ、自身の命の危険があるからというよりも、まるでマインドコントロールされたみたいに正常な考えができなくなるのであろう。
いまだプーチンや習近平など絶対的権力者が国を牛耳っており、ロシアはウクライナへ侵攻し、台湾情勢も安定性を見せない今日において、この三人について