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Posted by ブクログ
乗り換え駅の小さな本屋さんで書名と著者名を見て、ヤバイ…まだ読まなきゃならない本いっぱいあるのに…と3秒躊躇した後、即購入、即ページを開きました。著者と同世代の自分にとって「1968年」のテレビ、マンガは学校や野原や公園よりもキラキラしていた場所でした。本はある程度、読みたいものは買ってもらえたのですが、マンガはなかなかハードルが高かったのですが、毎週、マガジン、サンデー、キングを買ってもらっている同級生の家が近所にあった奇跡があり、ほぼ毎日、彼の家に行って貪るようにページをめくってから外に遊びに行くのが小学低学年の黄金の日々でした。自分の脳みそは手塚治虫と梶原一騎に作られたと思っていますが、それは友人(いや彼のお父さん?)のおかげかもしれません。と、いうことで第二章、第三章はど真ん中にビシッと決まる豪速球ストレート。いや、第一章、第四章も含めて中川右介は俺の心のバットにボールを当ててくる大リーグボール一号の星飛雄馬か!「阿久悠と松本隆」「松本清張と横溝正史」などで事実を並べて行くだけで時代の流れという物語を描いてきた著者の手法が本作でも炸裂しています。ただひとつのカメラではなくマルチアングルでひとまわり追求するタイムスライス型であるのは三島事件についての「昭和45年11月25日」的かも。「あとがき」で著者は『一年ごとに一冊の本を書くことは可能だ。問題は、まさに「面白いかどうか」である。』と述べています。10歳になる前のまだ子供時代という羊水に浸っているタイミングとしての1968年は多分、作者としての中川右介と読者としての自分には「面白い」のでありますが、スイートメモーリーとしての読書だったのか?時代の変換点としての普遍性を感じたのか?読後ももうちょい味わいたく。思い出してみると「昭和45年11月25日」は変換点というより特異点としてのタイムスライスだったような。小熊英二の「1968」のお兄さん世代のような熱さと熱さを、我がグローリーデイズ1968にも見出せるのか?やっぱ、バブルに繋がる消費世代台頭デイズなのか?
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